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MBA中間地点での振り返り

早いもので15ヶ月のMBAも残り半分まで来ました。この辺りで一度振り返りをしたいと思います。

(コースを振り返って)
ビジネスケースを通じた学びは、今まで自分が受けて来た教育と明らかに異なるものでした。これまでは「正解」を理解し覚えることがよしとされて、自分もそのスタイルを攻略して来たタイプですが、そもそも実際のケースに「正解」など存在せず。戦略やツールは抑えつつも、そこからケースをどう理解するかは自由、という学習スタイルに目から鱗でした。

そして何より意外だったのが、ビジネスにおいても、何(what)をするかというよりも、何故そうするのか、何でそうしたいのか、という"why"の要素がとっても重要だということです。Simon Sinekの言う所の「ゴールデンサークル」はまさに。IEのvalueにもhumanityがありますが、ビジネスとは何かを考えるとどうしても人間とは何か、という所になるんだな、という発見。そしてゴリゴリのビジネスパーソンであるはずの同級生達も、かなりそういう議論が好きで食いついてくるところが、面白いところです。

(グループワークを振り返って)
個人学習と合わせて重要になるグループワーク。国籍も業界もバラバラなクラスメイトと、5−6名のグループに割り振られるのですが、一筋縄にはいかないダイバーシティを日々勉強、という感じです。私は「コンセンサス重視で決定する、割り振ったタスクはしっかりやる、スケジュールは早めに管理、全体を見て足りないところはサポートする」タイプなので、「勝手に決める、タスクを割り振ってもなかなかやらない、自分の分がすんだら何もしない」タイプには当初かなりフラストレーションがたまりました。真面目で完璧主義なドイツ人同級生とはかなり気が合います。しかも遠隔でやっているので、グループワークでも沈黙しようと思えばできちゃうんですよね。そういう時に「何で皆何もしないの!?」と(心の中で)キリキリしちゃいました。

ただ、グループでやっていくうちに、相手のこともよくわかってくるので、この人はこうしたら動くだろうな、とか考えるのも面白いです。また、自分もあまりにコンセンサス主義・完璧主義だったなと反省することも。Erin Meyerのカルチャー・マップを読み、日本人の意思決定や行動規範(感情表現・フィードバックの仕方など)は世界標準で見ると偏りがちだということにも気づきました。相手を知ることは、自分を知ること。そして感情の波に任せず、効果的な戦略を考えること。日々勉強です。。

(自分自身を振り返って)
正直なところ、ビジネス自体の経験もないですし英語もそんなに得意ではないので、初めはかなり同級生に気圧されていました。ただ段々、自分の強みも弱みもわかってきて、(弱いところがあったとしても)強みを押したらいいんだ、と割り切って、自信も付いてきました。

自分の強みは平たくいうと、議論の核心というかstrategyの部分を追求できるところ、人の意見をきちんと聞いて取り入れるところ、です。本当に、人の意見なんて聞かない人が多いですから(笑)。でも、教授の意図もきちんと把握するようにしているので成績も悪くないですし、「君は人の議論をきちんと汲み取って発言するから信頼できる」と言ってくれるメンバーもいたりして、見てくれている人はいるのだなぁと。

他方で、take leadや成果をvisibleにするところにまだまだ弱みがあります。先日、1ターム目のグループメンバーからのフィードバックでそこを突きつけられ、「がーん」と思うと同時に、その悔しさをバネに2ターム目の今頑張っているところです。

特に最近、重要だなと思うのが、まず最初に「ポジションをとる」ことです。優柔不断な私は選択肢があると「うーん、悩む、そして別に最後はどっちでもいいし…」と思って意見を主張しずらい時があリます。そういう時は自信なさげに見えるし決めるのにダラダラと時間もかかりがちなので、ある情報でスパッと判断して主張してしまい、後から柔軟に変えていけばいい、と気づいたこの頃です。

以上、主に思考のコツ・視点としての振り返りメモでした。

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