ステップレース総点検＋α（中京記念＆気になる馬）

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。

週末の重賞に向け、前哨戦を復習してみるこの企画。
平石ももう若くないため、放っておくと記憶がスルスル抜けていってしまいます……。ここで過去のレースを思い出してから週末に臨もうと思います。今週の総点検で取り上げるのは中京記念です。また「+α」として平場から気になる馬も何頭かピックをば。

＜中京記念＞

☆安田記念
出走馬：カテドラル（18着）
例年以上にスローの上がり勝負になった今年の安田記念。カテドラルにとっては上がりが速過ぎた印象でした。少なくともレースの上がりが34秒台後半になってもらわないと厳しいタイプなので、どうやっても上がり性能が求められる外回りのマイルGIは展開的に難しいように思います。去年の中京記念くらい走れば馬券になるチャンスはありそう。あとは昨年より1キロ重くなったハンデがどうか。

☆ヴィクトリアマイル
出走馬：ミスニューヨーク（10着）
勝ったレースを振り返るといずれもレースの上がり3Fは35秒0以上。カテドラルと同じく上がりがかかってほしいタイプの同馬ですから、東京で33秒台の上がり性能が求められるとやはり苦しかったようです。昨年は4着でしたが、前半位置を取りにいったのが裏目だったような？　終いにかける競馬ならワンチャンスあってもという感。パワー勝負向きなので、馬場状態は要チェックかと。

☆マイラーズC
出走馬：ファルコニア（3着）、ベステンダンク（4着）
雨の影響で各馬内を避ける展開に。ファルコニアは好位を追走し、直線では外に持ち出す形。ホウオウアマゾンと併せ馬になって渋太く脚を使いましたが最後は3着。今回は小回りコースへの対応がポイントになりそうです。なお去年の小倉記念では6着に敗れていますが、これはハイペースのなか強気に前を追いかける競馬をしたのが敗因でしょう。それでも個人的には外回り向きな気はしますが。
ベステンダンクは1頭だけ内ラチ沿いを使う競馬。マイペースでいければまだやれるところを見せてくれましたが、小倉芝1800mだと後続が早めに動いて捕まえにきそうなのがどうか。ハナを切りたいベレヌスとの兼ね合いも気になるところ。

☆七夕賞
出走馬：モズナガレボシ（7着）
良馬場で施行された今年の七夕賞。ロザムールが外連味なく逃げたことで締まったペースとなり、勝ちタイムは1分57秒8の七夕賞レコードとなりました。モズナガレボシにとってはペースが速くなり過ぎた感があり、追走で脚を使ってしまう形になりました。ダンスインザダーク（菊花賞）やエアダブリン（ステイヤーズS）が出るような牝系なので、追走スピードを求められる形になったのがキツかったようです。七夕賞の時よりもう少し時計のかかる馬場なら浮上の余地があっても。

☆CBC賞
出走馬：レインボーフラッグ（13着）
テイエムスパーダが大レコードを記録したように相当時計の出る馬場状態でした。レインボーフラッグはあのハイペースを好位追走できたのは収穫でしたが、重賞しかも600mの延長で結果を出せるイメージは薄く……。

☆エプソムC
出走馬：コルテジア（9着）
コントレイルが勝ったダービー以来の実戦となったのですが、普通に位置を取れていましたし、1秒も負けなかったのは相当驚きました。
エピファネイアと同じKris S.≒Habitatのニアリークロス持ち。この組み合わせを持つ馬は平坦向きに出やすい印象で、実際にコルテジアもきさらぎ賞勝ち馬。平坦小倉替わりは良いんじゃないかなという気がします。人気しないようなら狙ってみたい感あり。

☆平安S
出走馬：カデナ（8着）
いくらダートの名門グランド牧場の生産馬とはいえ、結果的にはダートは合っていなかったようで。それでも毎回しっかりと脚を使っているあたりはさすがカデナという感じがします。小倉コースは得意ですが、時計が速くなると少々しんどい気も。雨が降ってほしいクチだと思います。

☆米子S
出走馬：カイザーミノル（2着）、ヴァリアメンテ（6着）、シャーレイポピー（7着）、アーデントリー（11着）、スーパーフェザー（14着）
内ラチ沿いの状況が良かったのか、上位を占めたのは道中インで脚を溜めていた馬たち。カイザーミノルも直線こそ外から脚を伸ばしたましたが、4角まではインにうまく収納されていました。
シャーレイポピーはインポケットの絶好位にいたように見えたので、伸びあぐねたのは少々残念。ヴァリアメンテは直線捌きづらいシーンがあったのでそれを考えるとよく頑張った印象。見た目の着順もそうですが、シャーレイポピーよりはこちらの方が買いやすいかなという感。
スーパーフェザーはマイルで追走がしんどそうだったので、距離が延びるのは良さそうです。

☆メイS
出走馬：ワールドウインズ（3着）
レース自体はスローの上がり勝負といういかにも東京の中距離戦という内容。ワールドウインズは内で脚を溜め、直線も他馬が避けた内のスペースを突いて脚を伸ばしました。4角で距離ロスなく回ったことと荒れ馬場適性の高さが活きた内容だったかと。ただ東京で走れたのは収穫ですし、今回は得意の小倉に舞台替わり。ヒモでは拾っておきたいかなぁと。

☆都大路S
出走馬：ダブルシャープ（2着）
前半1000mの通過が62秒1とかなりのスローペースに。ダブルシャープは上がり3F34秒2と悪くない脚を使いましたが、シフルマンを捕まえ切れずに2着という結果。ここのところ出脚がつかないレースが続いているので、当日前有利の馬場だと少々しんどいかも。反対に外差しの利く馬場なら浮上しそう。当日の馬場次第の感あり。

☆谷川岳S
出走馬：ベレヌス（2着）、スーパーフェザー（5着）
「マイルで逃げた」という文字列だけ見ると、ベレヌスはかなり速い出脚を使えるようにイメージしてしまいますが、前半1000mの通過は60秒2。実際のところは2000mのペースで逃げた感じですね。逃げ切った3勝クラスの博多Sも前半1000mの通過は63秒2。前半ゆったりと入ることができればチャンスはありそうですが、前半5Fを58秒で走れるベステンダンクにつつかれる気もするので、そこをどうやり過ごすかがポイントになりそう。

当日の馬場によってごっそりと結果が変わってきそうな気はしますが、今のところコルテジアが一番気になる存在です。人気どころは後ろから行く馬が多いですし、展開利がないだろうかと。
あとはヴァリアメンテでしょうか。父キングマンボ系、母父ロベルト系なので内回り向きだと思うんですよね、この馬。キャリアハイのパフォーマンスは内しか来なかったスプリンターズSデーの芝1800mを外を回して勝ち切った茨城新聞杯だと思いますし。これも人気しないようなら面白そうです。

＜そのほか気になる馬たち＞

土曜福島2R　アンタノバラード
みんな大好きダノンバラード産駒。杉原騎手→M.デムーロ騎手という乗り替わりも露骨にやる気を出した感が……（笑）

土曜札幌3R　バンブリッジ
昨日の“鎮魂歌”で触れた札幌芝1500mのグラスワンダー系。モーリスは特に相性が良いので。

日曜札幌8R　グランスラムアスク
函館よりコーナー径の緩い札幌の方が向いているイメージ。開幕週の馬場で前にいけるのも良さそうで。

日曜札幌11R　ステイブルアスク
ダート戻りで。ブラッティーキッドがムリヤリ引っ張れば前崩れになりそうなので台頭の余地がないかと。不器用なのでコーナーの緩い札幌の方は悪くない気がします。古川奈騎手には3角あたりから動き始めていただきたいところ……！

日曜福島9R　タヤスゴールド
こちらもダート戻りで。1勝クラス勝ちの際に見せたパフォーマンスは優秀でした。制御できないタイプのぶっ飛んだ逃げ馬ということで、前つぶれも考えられるところ。敢えてズブズブ決着に張るのも面白そう。平石は逃げ切りと後方BOXの二正面作戦まで検討中です……！

日曜小倉10R
グットディールが人気しそうなのですが、小回りの1700mが合っているとはどうにも思えず。敢えて下げて考えても良いのかなと思っています。その一方で着地点が難しいのですが……。

もちろん「このまま負けてなるものか！」で取り上げた馬たちにも注目しようと思います！

＜こちらも要チェック！＞

☆UMAJIN.net：https://uma-jin.net/index.html
☆競馬サロン：https://uma-jin.net/new/salon/salon_top
☆最終レース地引き網大作戦（金・土更新）：
https://uma-jin.net/new/salon/salon_list/0/102
☆平石Twitter：https://twitter.com/UMAJIN_Hiraishi

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