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【週末回顧録】このまま負けてなるものか!(9月24日・25日)

お世話になっております。UMAJIN編集部員の平石です。
「未来の馬券の的中は振り返りから!」ということで、先週末の競馬を振り返っていくこの企画。
「鉄は熱いうちに打て」とも言いますしね。記憶が鮮明なうちに、未来の自分のためしっかり復習しておきましょう。

<オールカマー>

勝ち馬:ジェラルディーナ 勝ちタイム:2分12秒7(良)

台風一過で中山は快晴。芝はインがかなり使える状況となっていました。

実際にオールカマーも2枠2番→1枠1番→3枠3番→ラチ沿いの逃げ馬というインを通ったもの勝ちの決着に。
リプレイを見ると分かるのですが、この4頭はバビット→ウインキートス→ジェラルディーナ→ロバートソンキーの順で内ラチ沿いにラインを形成していたんですよね。オールカマーは競輪だった……?

ジェラルディーナは内枠を活かし切った横山武騎手の好騎乗。昨年のウインマリリンと同じくインピッタリを回して最後抜け出す内容でした。

ロバートソンキーもインにこだわったのがナイス判断。これくらいの人気なので腹を括りやすかったというのもあるでしょうが、伊藤騎手はうまく乗ったと思います。近親トウカイオーザという血統から考えても、長丁場&直線長いコースが合っていそう。となればアルゼンチン共和国杯でお会いしたいところです。
トウカイナチュラルにシンボリルドルフだとスピード抜群のトウカイテイオーが出るのに、トウカイナチュラルにサンデーサイレンスだとズブめのステイヤー気質の馬ばかり出たのは不思議なものです。

閑話休題。

デアリングタクト、ヴェルトライゼンデは人気を背負っていたこともあって外を回さざるを得ず。イン詰まりで負けるのを嫌ったのでしょうが、バイアス的に相当厳しい形でした。ソーヴァリアントは心房細動。この馬も色々とついていない馬です……。

そんな外回し組では最先着のテーオーロイヤルの内容が最も良かったような気がします。チェックを入れるならこの馬でしょう。こちらもアルゼンチン共和国杯でお会いしたいイメージです。

トラックバイアスがかなり結果に影響を及ぼしたオールカマーでした。

<神戸新聞杯>

勝ち馬:ジャスティンパレス 勝ちタイム:2分11秒1(良)

ダービー9着馬のジャスティンパレスが3馬身半差の快勝。これは強かったですね。血統的にも前受けで良さが出るタイプなので、しっかり位置を取りにいった鮫島駿騎手の判断もナイスでした。半兄パレスマリスはアメリカでダ12FのGIベルモントSを制したスタミナ自慢。菊花賞の3000mもこなせる下地はありそうです。

1番人気のプラダリアは追ってからの反応がイマイチで8着敗退。菊花賞を見据えた仕上げだったのかもですが、あそこまで何もないと少々心配。馬主さん(名古屋友豊(株))的にはここを狙ってくるかと思ったんですけどね。地元だし。

また、プラダリアにとっては四方を馬に囲まれる形での競馬が初めてだったのも影響を与えていたのかも? これまでは内ラチを取って走っていたり(=ラチの向こうはただの空間)、馬群の外を追走したりと比較的ストレスのかからない形での追走パターンが多かった気がします。初めての馬群に戸惑った可能性は頭に置いておきたいところです。

基本的にはオールカマーと同じくインが強い馬場だったのでヤマニンゼストはそれがうまく向いた形。武豊さんが重賞では力が足りない(と思っているであろう)馬でたまにやるイン差しが見事にハマりました。失敗するとクレバートウショウ@京王杯SCになるんですが、決まるとかっこいいんですよね。なお、菊花賞で上位をうかがえるかと聞かれると自信はありません。

3歳世代屈指の上がり最速芸人ボルドグフーシュさんはこのレースでも上がり最速で3着。1頭だけ外から飛んできた脚には見どころがありました。

走りを見るとおおよそスクリーンヒーローっぽくないので、「はて、君はいったい誰の特徴が出ているのかね?」と思って血統表を掘り返すと、4代母にBelgaの文字。そこにNureyevやGrey Sovereignの血を補給しているので、「なるほどシャトーブランシュ(4代母がBelga)がタフなレースで外からズドンと追い込んでくるイメージね!」と合点がいきました。

シャトーブランシュといえばイクイノックスの母ですが、イクイノックスはキングヘイローのHalo≒Sir Ivorのフワッと感も表現されていて、皐月賞のように好位でも立ち回れるのに対し、何故かボルドグフーシュはより強くNureyev感が表現されてしまった感じ。よっぽどイクイノックスよりボルドグフーシュの方がシャトーブランシュっぽい気がするぞ……?

菊花賞で勝ちにいくと甘くなるでしょうが、直線にかける競馬ならワンチャンあるのではという感。阪神内回りの重賞はシャトーブランシュもマーメイドSで勝ってますしね。

<その他気になった馬>

土曜中山3R トレド(1着)
土曜中山7R プリーチトヤーン(1着)、ローズピリオド(2着)

降り続けた雨で土曜の中山ダートはとんでもなく高速化。トレドは2歳コースレコードですし、プリーチトヤーンはみんな大好きキヨヒダカのダ1800mレコードに平成以降で最も迫りました。

高速化していたとはいえ、力がないと速い時計を出せないのは事実。特にダートは速い時計が出せる=能力の打点の高さとみて良いので、この2頭については昇級でも追いかけたいところです。

またプリーチトヤーンの2着だったローズピリオドも勝負どころで3着馬の外を回して追いあげるロスがありながら、1分49秒8なのでこちらも立派なタイム。これまでの戦績からは叩き良化型っぽいのでその点だけ気を付けながら、次走以降も注目したいところです。

土曜中山10R サトノシャローム(4着)
勝負どころの3-4角中間で鞍上がおっつけていたようにコーナーをスピードに乗せて回るのはあまり上手ではないような気が。広いコースで良績があることからも、本質的には大箱向きな気がします。

また直線では勝ち馬に進路をカットされるシーンも。あれがなければ3着争いはもう少し際どくなっていたような。良馬場大箱替わりでどうでしょう

土曜中山11R ミスズグランドオー(5着)、ピンシャン(8着)
上でも述べたように土曜の中山ダートは超高速。高速ダートの鉄則は「距離ロスを最低限」「内ラチピッタリ」という点に集約されます。

このレースも逃げたハコダテブショウが1着、インのポケットに収まっていたミラーウォーカーズが2着、1枠2番で道中は内ラチに近いところで脚を溜めたレシプロケイトが3着、後方内ラチ待機のスナークダヴィンチが4着と見事なまでのイン決着。

一方で、ミスズグランドオーは16番枠から外好位からの競馬、ピンシャンも外2番手と、かなり負荷のかかる競馬となってしまいました。普段の中山ダ1200mなら絶好の形なんですけどね。

ということで、この2頭は次走妙味がないだろうかと。どちらも大阪スポーツ杯や室町Sあたりでお会いしたいところです。

日曜中山5R ポーラライツ(3着)
オールカマーの項でも申し上げた通り、日曜の中山芝はイン有利の傾向。
一方でポーラライツは勝負どころで勝ち馬の外を回す形になりました。
そういえば父のサトノクラウンが勝った宝塚記念がたしかこんな形だった気がします。

ラストは前と差を詰め切れませんでしたが、バイアスを考えれば悪くない競馬。個人的には馬体も良く見えたので、極端な上がり勝負にならなければ次走もまず勝ち負けだと思います。

日曜中山7R ディープレイヤー(6着)
直線立ち上がった不利もそうなのですが、それ以上にマイルで追走に忙しかったのが敗因としては大きかったのではなかろうかと。

ディーマジェスティ(皐月賞)×トウカイテイオー(有馬記念など)×カツラギエース(ジャパンC)という配合には、どこをどう切り取ってもマイラーの要素はなく。中距離替わりで見直したい1頭です。

日曜中京4R カンフーダンス(4着)
日曜中京10R ゴールドパラディン(3着)

日曜中京のダートは乾いて上がりのかかる馬場。先行して残した馬を見てみると、馬体の大きい馬力型か減量騎手で負担を軽減したパターンがほとんどでした。

一方で、カンフーダンスは450キロ、ゴールドパラディンは436キロと先行して残すには少々ガサが足りなかった印象。ここまでパワーに寄らない馬場なら次走は普通に勝ち負けしてきそうです。

<こちらも要チェック!>

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