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生徒が使用するテキスト①オブジェクティブ

ナルコノンというのは、世界21カ国、49施設存在する「代替薬物を使用せず薬物離脱を行う施設」です。
ナルコノン(Narconon)はno narcotics(麻薬なし)を意味し、ナルコノン・リハビリテーション・プログラムは、薬物やアルコールの中毒に終止符を打ち、生産的で薬物のない人生を送ることを望む誰もが利用できます。
約3ヶ月で80%の方々が、代替薬物を使用せず、薬物を身体から完全に排出し、コミュニケーションの技術を習得し、人生の技能を学んで、自分を取り戻して卒業することができる施設です。
詳しくはナルコノンHPをご覧ください。

今回はナルコノンで生徒が使用するテキストを順にご紹介していきます。

まずは✨オブジェクティブ✨

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ニューライフデトックスフィケーション(以前に使用していた薬物やアルコールを体内から完全に排出する手順)を終了した後、生徒は「オブジェクティブコース」に進みます。

「オブジェクティブ」とは内面の思考や感覚ではなく、物体と外部にあるものに関する、という意味です。

「オブジェクティブ」は生徒の注意を生徒自身から離して、その注意を外部へ、また生徒の環境へと向けるのを助ける手順です。生徒を過去から連れ出し、現時点へと連れてきます。

薬物中毒者、または以前に薬物を摂取したことのある人は、「現時点」にいることが非常に難しいのです。

例えば。。。

*今、ここで人と話をしているのに、頭の中では全く別のことを考えていて話が噛み合わない。

*今、ここで、特に何が起こったわけでもないのに、急に激しく怒り出して、周囲の人を罵り始める。

*今、ここには特に脅威になるものはないのに、突然何かを恐れ始める。

*ただ単に、いつもぼんやりとしている。

これらは全て、その人が「「現時点」にいない、ということです。

「現時点」は薬物リハビリテーションにとってとても重要です。

薬物中毒であった人、そうでなかった人に関わらず、人は過去のさまざまな時にはまり込んで、なかなかそこから出て来られなくなることがあります。その人の行動や態度は、そういった過去の経験から影響を受けます。そして、多くの注意が過去に向いてしまい、その人の注意はほとんど現時点には向けられなくなります。

「オブジェクティブ」では生徒をその人の、現在の環境に位置付けて、今、そこにある物や人と直接コミュニケーションを取ることができるように、その人を現時点に連れてきます。

その「オブジェクティブ」セッションを行う前に、この本を使ってセッションに必要なコミュニケーションの技能を学ぶトレーニングドリルを行い、その技能を実際のセッションで適用していきます。

この本を使ってコミュニケーションのトレーニンングドリル→実際のオブジェクティブセッション開始

という流れですね✨

生徒が今後、2度と薬物に頼ることのない人生を送るために、「現時点にいることができる」能力がとても重要なのです。

詳しくはこちらナルコノンHP


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