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「どこかにビューーン!」で北上〜花巻 桜さんぽ

4月中旬、新幹線で行き先がランダムに選ばれるサービスを使って、桜満開の「北上展勝地」、花巻温泉、宮沢賢治関連施設に行ってきたお話です。

どこかにビューーン!

JR東日本が提供する「どこかにビューーン!」は、新幹線のJRE POINT特典チケット(往復)が6,000ポイント(6,000円分相当)で利用できるというもの。

どこかに行きたい、けど探すのは迷いすぎて時間かかる、という私にピッタリな企画。

最終候補になる4駅までは何度でも(制限はあるらしい)選べるので、何度か選び直し、待つこと約1日。最終的に選ばれたのが「北上」駅(盛岡県)でした。

地名は聞いたことがあるけど何があるかわからない。。レベルだったのですが、桜で有名な「北上展勝地」の近くで、なんとタイミングよく「桜まつり」開催直前で、期待大!

本来指定席で片道13,610円なので、往復2万円ほどお得な(その分食事と酒に思うがまま散財する)旅になりました。

桜満開の北上展勝地

東京駅からは約3時間。昼過ぎに北上駅に到着し、歩いて30分くらいで「北上展勝地」に着きました。(駅前にはタクシーもあり)

今年は桜の開花が早く、さくらまつりの開催も早まっていて、すでに桜は満開でした。平日というのもあって混雑はなく、ゆっくりお散歩できました。

北上展勝地は、約2キロメートルにわたって北上川沿いに桜並木が続く公園です。桜の種類が多く開花時期もそれぞれ違うため、散り始めているものがある一方まだつぼみの桜、若い桜もあり、色とりどりに楽しませてくれました。海外からの旅行客らしい方もたくさんいました。

花巻温泉郷でリラックス

宿泊先は、少し移動して花巻温泉にしました。
北上駅から花巻駅まで在来線で約10分、花巻駅からはバスで20分ほどで到着しました。ここでも満開の桜が迎えてくれました!

「花巻温泉郷」はホテルが3棟並んでいて、それぞれにお風呂(温泉)があり、宿泊者は自由に入れるというシステム。内廊下でつながっていて行き来もしやすかったです。

食事なしのプランでしたが、館内にはレストランが2つあり、旅館の料理は多すぎて食べきれないことも多いのでちょうど良く。敷地内にドラッグストアやパン屋さんもあり不便はしません。全国旅行支援での割引、クーポンも2泊で4,000円分いただきました。

連泊の2日目は仕事しつつだったので遠出はせず、周辺の散策やお風呂三昧。近くの滝や散策路は全く人がいなくて完全に貸し切り状態でした。バラ園もあって、満開の季節にぜひまた来てみたい。

ちょっと不安になる橋で足がすくみました
「釜淵の滝」

宮沢賢治ゆかりの地を巡る

最終日は宮沢賢治関連施設へ行きました。
行き先を決めていなかったのですが、途中色々な場所で「宮沢賢治」の名前を目にして興味を持ち、行ってみることに。
距離としては遠くないのですが、公共交通機関での行き方が限られていたので、ブログで残しておこうと思ったのがこれを書いたきっかけです。

花巻温泉からは以下のようにして行きました。(土曜日)

  • 花巻温泉 8:55発のバスで花巻駅に9:15着(470円)

  • 花巻駅 9:49発のJR釜石線で新花巻駅に10:00着(210円)

  • 新花巻駅 10:17発のバスで宮沢賢治記念館前に10:20着(150円)

1日数本しかない交通機関も多いので、どれかを逃すといろいろ崩れます。タクシーも旅先によっては全然いないところもあるので、万全に予定を組みました。(今回はタクシーありました)

新花巻駅。オブジェ上の電車がかわいい。

新花巻駅からは徒歩30分くらいなので歩いて行くつもりでしたが、駅で見たらバスの時間がちょうどよかったので乗りました。バスでは、宮沢賢治関連5施設の入場料が無料になる券をもらいました。

背景は「銀河ステーション」

まずはバス停目の前にある「宮沢賢治童話村」に入りました。宮沢賢治の童話の世界観を表現した学習施設です。

前に鏡があるけど自分が映らないという仕掛け
椅子それぞれで何かを表現
周囲が鏡?で青い部屋「宇宙」

他、ログハウス展示はテーマごとの学習発表会のようでした。広場や森の小道もあるので、気候が良い季節にゆっくりするにはとても良い場所だと思います。
隣接する「花巻市博物館」にも行きました。

昼食は、博物館・童話村から15分ほど山を登った先にある「山猫軒」に行きました。童話「注文の多い料理店」にちなんだお店で、メニューや建物の外観にも遊び心が。土曜の昼時でしたが余裕で入れました。ランチにもカフェとしても使えて、お土産屋さんも併設です。

遠野のビール。

最後に、歩いてすぐの「宮沢賢治記念館」に行きました。宮沢賢治の作品や生涯を紹介する博物館です。童話や書籍の原稿やスケッチ・絵画、賢治が使っていた楽器や道具など多岐にわたる展示がされていました。

著名な童話のタイトルくらいしか知らなかったのですが、科学や芸術、宗教や農学にも精通していたということ、37歳という若さで亡くなっていたということを知りました。37年で、記念館をつくれるほどのものを残したということに驚きました。

さて、300何段という階段を降りて、バス停に戻ります。そのまま北花巻駅に戻り、新幹線利用もアリです。(ちょうど良いバスはなかったので、タクシーか歩き)
こちらの関連施設は、周辺だけなら歩ける範囲ですが、山があるので登りはちょっときつかったです。

  • 宮沢賢治記念館前13:22発のバスで花巻駅に13:38着

  • 花巻駅14:03発のJR東北本線で北上駅に14:14着

  • 北上駅14:30発の新幹線で東京へビューーン

時間があったら、バス途中下車して花巻市街散策も良さそうでした。10段巻ソフトクリームのある食堂が有名なようです。

事前に時間を調べておいたことで、公共交通機関利用ながらとても効率よく回れたと思います!ただし、電車、バス、それぞれの有無や時間を調べるのがけっこう大変でした💦

さいごに

普段と違う環境に身を置くことで新たな気付きや考えが生まれるというのはやはりあることを実感しました。

実際に行くことでwebや本で見る何倍もの情報を得られますし、現地でのちょっとしたきっかけで足をのばす施設や場所も多くあります。

地方の観光地や温泉街に行くと、人の少なさや鄙びた状態に危機感を覚えます。
もっと知ってもらえたらいいのに、そのためにこんなことをしたらいいのに、などと思うこともありますが、実際にはそれほど簡単なことではないでしょうし、いろいろな事情でできないことも多いのだと思います。

もう一つ、今回は桜の開花ですが、天気や自然現象を見極めるのは難しいというか不可能ということ。想定外の状況でも、楽しめる何かがあるのも大事だと思います。

特に海外旅行はかなり前から予約することも多く、桜の時期を狙って日本に来ている人も多いと思うので、桜の種類が複数あって時期によって楽しめるのは良いポイントに感じました。

ところで新花巻駅で偶然、映画「銀河鉄道の父」のポスターを見かけて、こんな映画やってたんだ~と思ってたら、この連休にテレビで宣伝を見かけて、5月5日公開だったと知りました。タイムリー!


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