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令和のドラゴン

Oh!MZはドラゴンなんだだだっ

そう紙面で吠えた故祝一平氏を覚えている。
いや、「Oh!Xは…」が正解だったかもしれんが。

と言うわけで、今回は伝説のパソコン誌、Oh!MZ/Oh!Xを語りたいと思います。
令和版Oh!Xが出ると聞いてから書きたかったのよ。


発売日が12月20日に延びたみたいです。何かがうごめいている…

昭和のドラゴン

Oh!MZの時代からOh!Xの前期(1982/5-1988/12)が昭和ですかね。
とにかく「読み手に努力を求める」雑誌でゴリゴリな内容で、とても1ヶ月で読みこなすことはでき無い、と言うか、ついてこれない読者は容赦なく突き放す「その筋」な世界でした。

ゆえにPRGでの最終討伐対象、ドラゴンに例えられたのでした。

余談ですが、当時どのパソコン誌でも、ゲームレビューが花形記事でした。しかしOh!MZでのレビューは、ひと味違いました。ぬるい作りだった場合容赦なくこき下ろすのです

ただし、紙面からは悲壮感漂う技術誌というよりは、楽しくわいわいやっているサークル活動的な「柔さ」があり、私のようなダメな子も楽しめる謎空間でもありました。

平成のドラゴン

時代が平成に移っても、 「その筋」らしさは揺らぐことはありませんでした。(1989/1 - 1995/11(12))

むしろX68000黄金期に入ることで、益々テクニカルな記事に特化していきました。ここら辺から、後のゲームコンソール黄金期を支えた人材や、ITエンジニアが育っていったんじゃ無いかなと「肌感覚で」踏んでいます。

現在、X68000 Zを購入した人は、とりあえず、SIONしていると思いますが、これもこの時代に作られました。知らない人はブラウザ版SIONをどーぞ。

しかし残念なことに、国内PCメーカーの衰退と共に、1995年の終わりに休刊となるのでした。

ここだけの話、我々団塊ジュニアが社会に巣立っていき、ぼろぞうきんのようにこき使われ、「雑誌を買う」時間すら奪われてしまったのも一因と思っている。残業XXX時間くらい当たり前だったよね…(やばすぎて、時間を正直にかけない)

眠れるドラゴン

ところがこのドラゴン、ちょいちょい脈動してきました。

1999年 5月 1999春号刊行
1999年 9月 1999夏号刊行
2000年 3月 2000春号刊行
2001年 3月 2001春号刊行

wikipedia より

この時代はWindows一色となり、国産独自PCは壊滅。なんとかAppleのMacが踏ん張っているという状況になりました。

そもそも、休刊した1995年はインターネット元年でもありました。 そこから時間がたつに従い、紙雑誌という存在意義が疑問視されてきた紙媒体冬の時代です。
こんな中、4回の復活は中々のことでした。

とは言え、2001年春をもって、長い眠りにつくこととなります。

よくやった。
確かに君はドラゴンだった。

甦るドラゴン

そして20年を超える長き時が過ぎ、X68000 Z が爆誕。それに伴い、Oh!Xも復活することとなりました。
雑誌としては掟破りの8800円ですが、脳死で即予約しました🤤
こういう時は考えちゃいけません。

GitHubやら様々なネットサービスが充実している中、紙でソースコード伝える技術情報誌って、何なのか?そもそも雑誌という形態に存在意義があるのか?

考えちゃいけません。

ただただ、令和によみがえったドラゴンを楽しみに待てば良いのです。

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