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借金まみれのシンガーソングライターをやっていた話【後編】

こんにちは、ウマイカです。

転職してもうすぐ2ヶ月。
だんだん仕事にも慣れてきましたが、1時間半の通勤時間には未だ慣れません。マスクの下で口を大きくかっぴらいてぐーすかぴーすか。通勤時間はおやすみタイムです。


そんなことはさておき、今日は前回の続きを書いていきます!


前回の記事はこちら
https://note.com/preview/n2fbcb864c780?prev_access_key=7461f44b1562406f4c8cefeac6231a22

“シンガーソングライター"を名乗ってステージに立ち始める

何とか自分一人で活動をしていく方法を模索した結果、
ライブハウスに出演するという答えに辿り着きました。

はじめは、ネットで「シンガーソングライター ライブハウス」と検索し、テレビ等で活躍しているシンガーソングライターを輩出したという有名そうなライブハウスに「出演させてください!」とメールを送りました。
すると、「いーよー」と返信がきて、意外とすんなりライブへの出演が決まりました。


自ら出演依頼を送ったのは初めの2回だけで、それをきっかけに様々なライブハウスから「うちにも出ませんか?」と声をかけていただくようになりました。


とはいえ、ライブハウスにはチケットノルマというものがあって、例えばノルマが5枚で2枚しか売れなかったとすると3枚分は自分で負担しなくてはなりませんでした。
最初は、友達やその知り合いなどが興味を持って見に来てくれていましたが、そんな集客、長くは続かず・・・
次第に 出演料を払ってライブに出ている という感じになっていきました。


「親からの借金も返さないといけない、このままでは破産してしまう」
そんな中思いついたのが 路上ライブ です。

スクランブル交差点で歌ったから、もう怖いものなんてない


「だったら路上で歌えばいい」

最低限の機材を揃えて、夜の渋谷に繰り出しました。

当時の私の行動力、すごい・・・


そもそも私は、聞く人の活力となるような音楽を届けたい、 という思いで活動をしていました。
しかし、現実は逆をいっていて、無観客(演者しかいない)のライブハウスで歌っていたこともありました。

路上ライブでは、たくさんの人が立ち止まってくれて、自主制作のCDを買ってくださったり、後日Twitterで感動したとわざわざDMをくれる方もいらっしゃいました。

「自分の音楽が誰かの役に立っている」

この実感は、音楽活動を続けていく上で私に勇気と希望を与えてくれました。


そして、この経験から私はとんでもなく 度胸 がつきました。
就職活動や入社後も、思い返すと「すごい度胸あるな、自分」と思うようなエピソードがあります。これもいつか記事にしますね!


ライブハウスで見た現実

大学に通いながら、借金返済のために社畜のようにアルバイトをしていた私ですが、そんな中でも多いときは月に8回のステージをこなしていた時期もありました。

当然、曲作りや練習の時間も確保しないといけないわけで、当時を振り返ると「よくやってたなあ」と思います。
でもそのくらい本気で音楽と向き合っていました。

といっても、ライブハウスに来るお客さんにはそんなこと関係ありません。

自分の演奏中に最前列で大きな口を開けて寝ている人もいれば、後ろでこそこそ話している人もいる。(弾き語りの場合、音数が少ないので小さな音でも目立ちます)
自分のお目当ての演者さんの演奏以外聞かないというお客さんも少なくありませんでした。


女性シンガーソングライターのライブに来るお客さんの多くは、仕事終わりのサラリーマンの方々です。
正直「音楽」よりも「演者」に価値があり、その子たちに癒しを求めて会いに来ているように感じました。実際、ライブ後の物販タイムにそれが顕著に見られました。もちろん純粋に音楽を聞きに来る方もたくさんいらっしゃいます!!!

でも、その空間に私はどうしても馴染むことができませんでした。

そしてまた悩み始めます・・・


“クリームソーダ"を飲みながら、"クリームソーダ"を見て、"クリームソーダ"を聴く、『クリームソーダ展』の開催

路頭に迷った結果・・・
見出しからお分かりかと思いますが、とりあえず「クリームソーダ」がテーマのイベントを開催します。笑

このイベントを開催するきっかけになったのは、1個下の後輩くんとごはんに行った時のことです。

もともと彼がカメラ好きだということは知っていたのですが、その時はじめて、コンテストに作品を出すくらい割と真面目にフィルムに興味があることが判明したのです。

そして彼は、「もっとちゃんと活動したいけど、どうしたらいいかが分からない」
と打ち明けてくれたのです。


この話を聞いた時、「待てよ…これは数年前の自分だ!」と思いました。


なんとか彼の力になれないかと考えた結果、彼の好きな飲み物である クリームソーダ をテーマに共同でイベントを開催することを決めました。

私はこのイベントのために「クリームソーダ」という曲を書き下ろし、
彼にはクリームソーダの写真をたくさん撮ってもらいました。
さらに、「その場でクリームソーダが出てきたら面白いよね」という話になり、
ドリンク販売も併せて行うことにしました。


出来上がったのは ライブ×写真展×カフェ の要素が詰まった五感をフル活用するイベントです。

小さなギャラリーを借りて、壁には彼の撮ったの写真を貼り、その空間で私は歌う。
ジャンルの違うアートが織り成す、枠にとらわれない空間はまさに、私が追い求めていたものでした。

大盛況の大成功を収めたこのイベント、語りだすときりがないので、いつか一つの記事にまとめたいと思います。


気付いたら、カレー屋の厨房で歌っていた

やりたいように音楽をやる

そう決めた私は、近所のカレー屋さんの2階を貸し切り、ライブ収めをしました。
大学卒業後、就職することが決まっていたので、ここらで一旦区切りをつけようと思ったのです。

ライブを見に来ていたのはほぼ身内だったのですが、1階に音漏れしていて、「せっかくならしっかり聞きたい!」というお客さんの要望に応じて、急遽下の階でも”第2部”として演奏することになりました。
「若いころの気持ちを思い出した」「音楽辞めないで!」と様々なお声をかけていただきました。ありがたきお言葉・・・

これを最後に音楽活動を休止し、今に至ります!


人生楽しんだもん勝ち

本当のことを言えば、音楽で生計を立てたかった。

あいみょんみたいになりたかった!

でも私は私。
今の生き方も、今までの生き方も、後悔していません。
その時々の私がいっつも本気だったから導き出せた答えで、私は自分の音楽が大好きで、これからも発信していくことをやめません。

音楽を通して幸せになる人生をやめません。


あー、久々に曲書きたくなってきた!笑
いつかまたワクワクするようなイベントできたらいいなあ


今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。
またね。

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