「愛おしい」を教えてくれた人の話
「どんな人が好きなの?」って聞かれたらなんて答えるのが正解なんだろう?
イケメンが好き!
やさしい人が好き!
おもしろい人が好き!
みんな好きなタイプって色々あると思うんですけど、わたしは好きな人がタイプ!って言っちゃうちょっとうざいタイプです。
でも本当にそうなの!信じて!!
横に並んだら「そいつお前にはもったいないくらいのイケメンだな」って言われたこともあれば、「いや、B専な」って言われたこともある。相手に対して「優しすぎて逆に怖い」って人もいれば、蓋開けると「え、ヒモ、、?」みたいな人だったこともある。
そんなもんで、今まで好きになった人の共通点って相手が男であることくらいしかないんですよ。
でももちろん、「好きなタイプ=男」みたいな、男だったら誰でもいいみたいな、そんなビ◯チではない。信じて!!!
でもね、そんな中で「好き」の最上級とも言えるある感情を見つけたんです。
ふさわしい言葉を選ぶなら、「愛おしい」。
私がこの気持ちをふと抱いたのは、当時お付き合いしていた彼が自分の誕生日を祝ってくれた時のことでした。
もじもじしながら私にくれたプレゼントは、ピアスとハンドクリーム。
「店員さんにお相手はどんな人かって聞かれて肌が白いって言ったらこれ勧められた。あと小さいやつだから仕事中でもつけられるかなって」
そう言ってワンポイントのシルバーのピアスを渡してくれました。
「本当はさ〜、ピアスだけ渡すつもりだったんだけど、時間余っちゃってフラフラしてたら別のお店の人に声かけられて。そういえば手荒れひどいって言ってたなぁと思ってちょっと寄ってみたらさ、まんまと買わされちゃったよね〜俺買い物苦手かも笑」
なんだこいつ。
今まで思っていた「好き」という概念が変わった瞬間でした。言葉にするのが難しいんだけど、なんかこの人をぎゅーっとしたくなって、幸せだって思って、あー、この人なんだって漠然と思った。
それから私はこの漠然とした気持ちを「愛おしい」と呼ぶことにしました。
こういう言い方したら失礼だけど、彼のことをイケメン!と思ったことはなかった。でも、カッコいいと思ってたし顔も含めて好きだったのは事実。あととにかく素直で一生懸命。
お別れするするころには「お金がない」が口癖になっていたけど、まぁ色々事情があるのも知ってたからそんなの私がなんとかするから!っていっちょまえなこと言ってたっけなあ。
それもこれも全て受け入れられたのは多分この「愛おしい」フィルターのせいだったのかもしれない。
そんなどうしようもないとこだったり、普通だったら許せないところも愛おしかった。愛おしくてたまらなかった。偉大すぎるよこの感情。
でもさ、普通の会話の中で「どんな人がタイプ?」って聞かれて、「愛おしいって感情をいだける人!」って答えるのは流石に気持ち悪いよなと思って結局当たり障りのないことを答えてしまう私です。
一言でまとめられない好きがきっと愛おしいなんだな。
いろんなもんがぎゅっと詰まってんだなぁ〜
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