ヤンキー考②~女子編~

こんにちは。ゆりりうすです。
すごいですね!2月で20度以上って。と思ったら、いきなり明日は雪?
もー、身体がびっくりしてヘロヘロです。皆さんも寒暖差が激しいので、身体には気を付けてください。
最近、「不適切にも程がある!」に出演している俳優の河合優美さんが話題をさらっていますね。
彼女いいですよね。私が初めて河合さんを見たのは、実は映画やドラマではなくて、ミュージシャンのKing Gnuの「雨燦々」のミュージックビデオです。
ショートカットで高校生の役。何か彼女は化粧でだいぶ顔の印象が変わります。このMVの河合さんは「純子ちゃん」と違う化粧をしていて、正面アップで独特な雰囲気を出します。
やや唇ぽっちゃりの若干、目が内側に入る、湿り気のある顔。
誰かに似ているな~、と思っていたのですが、彼女は実は「令和の山口百恵」という異名があるのを知り、「そうか、百恵ちゃんに雰囲気も含めて似ているんだ!」とハタとひざを打ちました。
しかし、先週の「不適切にも程がある!」のムッチ先輩の部屋に行った純子ちゃんは、濡れ髪で上目遣いをすると、明菜感がすごかったです。だいぶ研究しているのかな?
頑張って、息の長い俳優さんになってほしいですね。
さて、前回からの続きです。
大学の入試の日にヤンキー女子と出会い、別れたゆりりうすは、合格発表の日に大学に行き、自分の番号を見つけて、「あった…」と驚き、最寄り駅から担任の先生に電話(公衆電話)をかけました。
私が合格したと伝えると担任は失礼なことに「えっ?」と言うのです。
「先生?えっ?って?」と聞くと、「ごめん、ゆりりうすが受かると思わなかったからびっくりした。」と、これまた失礼なことを言われました。
そりゃあね、自分でもまさか受かるとは思っていなかったけど、「頑張れよ!」って言っていた先生の本音がこれだったとは!
プリプリしながら高校に行き、先生に「ごめんごめん、お家の人に言ったのか?」と聞かれ、「あっ、まだだった。」と気が付きました。
それで、職員室の電話を借りて家にかけたら、母が出ました。
「大学受かった。」と言ったら、「あっ、そう良かったわね。」で終わりました。
どこまでも合理的かつ不用な感情に溺れることなどない母。
別に、大喜びするとは思っていなかったけど、ここまでサッパリした感じだとも思っていなかった。
こういう所だ!こういう感じなので、私はうっかり大学を目指してしまった!今、思い出しても腹が立つ。うん、ゆりりうすがとことん欧米的個人主義に育ったのは、この母の影響が大きい。
その上、兄の場合はまだ「可愛い、可愛い」と、囲い込まれたが、ゆりりうすはちっともそうではなかったので、兄よりゆりりうすの方が、ちゃんと欧米的個人主義が、きっちり身体に入ってしまった。兄はまだ日本人感が残っています。
あっ、母の話でだいぶ興奮してしまった。すみません。
話を進めよう。
それで、私は4月から晴れて大学生になれたのだ。入ったからには、今までやったことのない事をしてみたかった私は、軽音楽部の扉を叩き、4年間ボーカルを挑戦し続けることになりました。
その頃、この間、件の元ヤンキー女子と会って、話していたら、なんと彼女はもっと強者で、合格発表の日に見に行かなかったらしい。
「じゃあどうやって合格しているって知ったの?書類とか、色々あったでしょ?」と聞けば、
「家に電報が来た。」と答えました。
電報?あの
「サ·ク·ラ·サ·ク」とか
「チ·チ·キ·ト·ク」とか
「カ·ネ·オ·ク·レ」とかの、電報ですか?
今時の人にはまず、信じられない話である。私も驚いた。
本人も受かると考えなかったらしく、家でゴロゴロしていたのだとか!
それで、ヤンキー女子も晴れて4月から大学生になりました。
でもね、このヤンキー女子、最初に言った「頭の良い、悪い」の「頭の良いヤンキー」でした。なぜなら、ゆりりうすが補欠だった高校に普通に入っていた。えーん、ゆりりうすはバカです。
そして、そのヤンキー女子は、高校3年の時に担任に「お前、大学どこに行くんだ?」と聞かれ、大学案内をパラパラとめくり、「この辺、かな?」と清泉女子大学を指したら、先生がすぐさま「止めておけ!そこではお前は一人も友達が出来ないぞ!」と言われたそうです。お嬢様学校ですもんね。
ヤンキー女子は「ちっ!」と思い、「じゃあ、ここ?」と4年間通うことになる大学を指さしたようです。
でもさ、彼女はそれを推薦、しかもゆりりうすと違う、経済学部って。あくまでもゆりりうすの上を行くヤンキー女子だったのです。
4月になり、私達は大学生になりました。町田と川崎の間辺りにある遠い学校で、2時間半くらいかけて行きました。
面白かったから4年間、通い切ってしまったけどねえ。
元ヤンキー女子になった彼女は、同じ学部で仲良くなれそうな子達を見つけたらしい。でも、学食でタバコとライター(時代が80年代なので、普通に学食のテーブルに灰皿があります。)を置いて、気持ち良く吸っていたら、元ヤン以外は男の子が入って来ると、慌ててタバコを灰皿でもみ消していたのだとか。
それで彼女は、「うーん?何か違うなあ?」と思って、そのあとの授業の大きい教室に座って、授業が始まるのを待っていたら、ゆりりうすが現れた。
そこで、やっとお互いに合格していて顔を会わせることができたのです。
「あー、合格してたんだー、この授業一緒だね!」
と元気良くゆりりうすが話しかけていたら、彼女はいきなり「助けてくれ!」と言うのです。
えっ、どうしたんだ、元ヤン!とゆりりうすが思っていると、何でもテニスサークルにしつこく誘われているのだけれど、全く入るつもりがないことを打ち明けられました。
実は彼女、見た目が可愛い。
すみません。今、令和の時代ではルッキズムは糾弾されるんだと思うけど、80年代では大事なことでした。
何しろ、6年間ヤンキー女子をやるということは、可愛くなければやれないものなのです。つまり、ヤンキー女子=可愛い、もしくは美人、です。
彼女の可愛いは、そうだな~、分かる人にしか分からないと思うけど、アイドルをバリバリにやっていた頃の芳本美代子をスッゴいヤンキーにした感じ?
だったので、とにかく見た目が可愛いのでした。
ちょうど、ゆりりうすは「軽音」に入ったばかり、なので、「私は軽音に入ったけど、一緒に行ってみる?」と聞いたら、「行く!」と言ったので、一緒にサークルに行きました。
男の子及び、男の先輩は喜びました。何しろ可愛い女の子がサークルの中に一歩足を踏み入れているのです!
「えっ、君サークルに入りたいの?」
「前、何かやっていた?」
「あっ、ドラムを少し…」
「名前、なんて言うの?」
「◯◯◯◯です。」
「あだ名とかあるの?」
「あるけど、みんなその名前で呼ぶからイヤだ、教えない!」
「お願い!教えて、その名前で呼ばないから!」
「えー、◯っぺ。」
その日から彼女は、みんなから◯っぺ、と呼ばれるようになりました。
後輩が出来てからも「◯っぺ先輩!」って呼ばれていました。
私は、と言えば全然威厳がなく、みんなから「ゆりりうす」と呼び捨て!おまけに小さいからか、後輩が出来てからも「ゆりりうす先輩、可愛い。」と頭を撫でられ、かなり舐められていました。
大学生になり、元ヤンになった彼女ですが、格好が…
目一杯、普通をやっていたんだと思うけど、キレイなワンレンのロン毛に、薄茶のペイズリー柄のテロテロのシャツを前の方でキゅっと結び、ボトムスは黒の長いタイトスカートにパンプス。
どう見ても、元ヤン丸出しです。
それに、ゆりりうすは気が付いてしまったのだけれど、◯っぺは、すごくすごく美味しそうにタバコを吸うのだ(この辺も80年代のヤンキー女子の話なので、もう時効なので許してほしい)。
私は日本人の女性で、こんなに美味しそうにタバコを吸うのは、俳優の桃井かおりさんか、◯っぺ以外知らないです。
あっ、また話が長くなってしまった。まだやっと大学に入ったばかり!
次回③をお楽しみに!

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