見出し画像

純・地球

私がここ数年毎年訪れている秘境。雪がなくなる夏が2ヶ月くらいとごく短く、生態系はとても繊細なバランスの上に成り立っている。そのため、国立公園事務局が人間の入場制限をしている。
そう、ここはクマやマウンテンゴートやナキウサギ等の沢山の動物達と数えきれないくらいの植物達の住処であって、私達はそこにお邪魔させてもらっている。
幸運にも今年もその場所を訪れる切符を手に入れた。

着いたと同時に朝陽がお目見え

実は去年も全く同じ日にここを訪れていたのだが、毎回全く違う表情を見せてくれる。今年は、前日に標高の高いところで雪が降ったようで、新雪のパウダースノーがなんとも言えず美しかった。

私が好きなステゴサウルスのような山達も雪化粧

山は去年よりも季節の進みが速かったのか、秋の気配がしていた。沢山の植物達が夏真盛りとはまた違った様子で、花が終わった後の種の色や形がまた私を魅了する。

夏の終わりの花畑
サーカスの衣装のよう

夏も好きだが秋も好き。ここにいられて幸せ。地球の美しさと力強さを全身の細胞で感じる。

ユニークなヘアスタイル
シックな帽子
雲海を真っ白な身体に2本の黒い縦線が入った鳥が羽を大きく広げて飛んで行った
その荘厳な姿が忘れられない

そして、この場所で汲んで飲む水が最高なのだ。そのパワーと優しさたるや言葉にできない。

去年ここを数日かけて歩いた時に、家から持ってきた水がなくなり、滝を流れる水をフィルターで濾して飲んだ。雪解け水は物凄く冷たくて、汗をかいた身体にすーっと染み渡ってもちろん美味しかった。

一瞬で手が悴む雪解け水

その晩、一生忘れられない体験をした。その前日はテント泊で、その日は山を下りて近くのロッジに泊まり、また翌日戻ってくる予定となっていた。
宿に着いて、楽しみにしていた大好きなワインを開け、一口飲んで、え?!!

なぜか美味しいと感じない。二口飲んでもやっぱり違う。それで、もしやと思って昼間に汲んで残っていた山の水を飲んだ。100倍美味しい。そのなんとも言えない透明感、スッキリして、でも優しいまろやかな味がワインと比べものにならなくて驚いた。何せそれまでこの世で一番美味しい飲み物はワインと思っていたから。

そんなことがあったので今年は最初から集中してしっかり味わった。口に含むと、舌ではなく口蓋がまずその存在を感じる。キリッとしていて潔い。そこから全体にまろやかさが広がる。ごくりとすると心身の澱みが消えていく。自分も透明になった気がする。こんなものがこの世に存在しているなんて本当に不思議。

ここに在ること、地球の恵みに感謝。

今度動物達の動画を編集してyoutubeにのせてみようかな。

愛の循環に大切に使わせて頂きます💞いつもどうもありがとうございます!