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ウルトラカブ伝説【後編】

どうも。ウルトラカブです。

今回はウルトラカブ伝説【前編】の続きになります。
もし読まれていない場合は前編から読んでいただくことをオススメします。

第八章 カブミーティング

バイク関連のイベントの一つに”ミーティング”と呼ばれるものがあります。
同じメーカーや車種、年齢、などいろいろなくくりで集合して話したり、情報交換をするイベントです。
私もカブのミーティングに何度か参加したことがあり、そこで色々な方と出会えたので紹介したいと思います。

・越後株主総会

新潟県新潟市の朱鷺メッセで行われたカブミーティング(カブミ)
これが初めてミーティングで誰かと話した機会です。
この時写真をとってくれたのはぷれす君。彼がきっかけでカブ界隈の交友が広がることになります。

・下北カブミーティング

9月頭に青森県むつ市で行われたミーティング。この時翌日に教習所の講習があったため、会津若松市からむつ市まで往復1100kmほぼ日帰りで行きました。今考えても正気の沙汰ではありません。
この時あったのはぷれす君、Tsubasaba君トイヒーさん
みんな北海道帰りでたくさん荷物を積んでいました。

・奈良カブミーティング

奈良カブミは日本最大級の規模のカブミです。それだけ台数が集まるということは、距離感が狂った変態カブ乗りが全国各地より参加するわけです。
会場へはTsubasaba君、ぷれす君とその友人の4人で突撃しました。

会場内に大量にカブが鎮座しており、えげつないカスタムをしたカブや初期型のカブ、遠距離のナンバーがついたカブ、ヤマハやスズキ製のカブっぽい奴が混ざっていたりとても見応えがありました。
そんな中、私のカブを覗いてらっしゃる方が…

その方はみさんでした。以前よりお仕事とウルトラカブリングを両立されている大先輩で、いつかこうなりたいと思っていた憧れの人でした。まさかお会いできるとは思わなかったので、さすが最大規模のカブミだと感じていました。

最後は50ccのリトルカブで毎週のように関東と関西を行き来するTakaさんと一点に留まらず日本中のあらゆる場所に出没するはるさんも一緒に距離ガバな撮影会!
とても貴重な経験が出来ました。

このご時世、人が密になるイベントは開きにくいですが、また開催された時はぜひ参加したいと思います。

第九章 大型バイクとの出会い

それは岩手県からの帰りしな、仙台2りんかんを訪れた時のことでした。

この時スズキGSR750という大型バイクに一目惚れしてしまいました。
いつか大型二輪免許をとってGSRを買うんだ!という気持ちが芽生えたのです。

そして、私は前編で申しました通り思ったら即行動がモットーです。
すぐにお金を貯め始め同年9月、大型二輪免許を取得します。

そして免許を取ったはいいものの大型バイクとなると維持費や税金も安くありません。その分の貯金も考えると、しばらくは買えそうにありませんでした。

しかし学部3年の春、例の病気"COVID-19"が猛威を振るいます。
なお執筆している2022年2月時点で、まだ収束していません。オミクロンさんもうやめてください。

そんな感染症が流行り始め、経済は停滞し、授業は寝っ転がりながら受けれるリモートに変わって、マスクをつける生活に慣れ始めた頃のことです。
国から国民一人に10万円、一人暮らしの学生に10万円、大学からお見舞い金で2万円ももらえることが決まりました。
これはもう神様が買え!と言っているしか考えられません。早速目星をつけていたGSRの販売している店に連絡し、6月ついに納車されました。

この後…まぁいろいろあったのですがここでは触れないでおきます笑

第十章 日本最速縦断

みなさんは高速道路がどこからどこまで繋がっているか知っていますか?
実は鹿児島県から青森県までの約2000kmがNEXCO西日本/中日本/東日本の3社が管理する道路で繋がっています。
とはいえ、そんな高速道路の長距離をしかもバイクで走る人など皆無。Yahoo知恵袋にも

こち亀の本田速人なら余裕でやってのけるだろうね。

バイクで青森から鹿児島まで高速で行くことは無謀ですか? #知恵袋_ https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10252319030?fr=ios_other

と書かれるくらい普通の人が出来ることではありません。
そんな無謀な挑戦を、私はGSRを買う前からやるぞと宣言しています。

そしてGSRを買って数ヶ月後、コロナが収まったので実行に移りました。
せっかく高速道路を快適に走れる大型バイクを買うならやらないわけがありません。
当時はGoToキャンペーンで安かったので行きはフェリーで鹿児島へ向かいました。

途中、滋賀県の多賀SAにてお風呂と休憩コーナーで仮眠をとった以外はほぼ走りっぱなしでした。そして出発から35時間、無事青森インターへ到着しました。

Youtubeには車で達成してらっしゃる方は数名いますが、バイクで達成している人はまずいないので、私が唯一だと思います。もし他にバイクで達成している方がいらっしゃいましたら教えてください。

第十一章 就活、そしてまたまた…

学部4年になると就職活動が始まりました。めんどくせーと思いながらも今後の40年が決まるんやからと自分を鼓舞して頑張りました。

就活ストレスを癒すために佐渡島へツーリングしに行って

およそ12キロの金塊を片手で取り出したり

日本三景の松島を訪れ就活疲れを癒しました。

そこで偶然にもヘリコプターを使った松の伐採作業をGoProに収めることが出来たので、動画をTwitterへ投稿しました。すると…

またまたバズりました。定期的にバズるカブなんなん。
しかも今回は前回と異なりFNNから取材を受け、ニュースとしてまとめられました。なぜ松の木が空を飛んでいたかが詳しく取材がされております。面白いので是非読んでみてください。
記事はコチラから読めます。

そしてこの1週間後、なんと第一志望の企業から内定をいただくことができました。ESガクチカも全部バイクサークルの事やウルトラツーリングで得た経験をもとに書いていましたので、もしバイクに乗っていなければ今の就職先には内定をいただくことは絶対不可能でした。

はぁ、バイクに乗っててよかった。

最終章 日本一周

これまでたくさんのウルトラカブリングやツーリングをしてきました。その集大成として”日本一周”をしたいという気持ちがありました。そうと決まれば即行動するのががウルトラカブです。
前提として
・学業優先
・4年で卒業する
・就職活動は全力で取り組む
これを守るために4年の1学期で単位を取り終え、6月に内定をゲットし、お金を溜めまくっていました。
そして卒業研究もあるので、日本一周は分割で行い、目的を日本の4極と47都道府県全てを訪れるということを目標にしました。

7月後半、まずは東北と北海道の制覇へ向かいます。

10日間で北海道と東北を制覇し会津へ帰っている時、GSRに異変が…

なんと6速に入らなくなってしまいました。一応750ccあるので5速でも事足りるのですが、いつ壊れるかわからないという爆弾を抱えながら西へ向かいます。

8月頭には関西から淡路島経由で四国入りします。

2日で四国を制覇し、愛媛県から四九フェリーで大分へ上陸します。

2日で九州の南半分を制覇し、フェリーで24時間かけて沖縄へ向かいます。
この時、台風が近づいていてフェリーが沖縄にたどり着かない可能性がありました。

無事沖縄に着いてみれば雨どころか快晴!滞在した5日間は全く雨に当たりませんでした。沖縄にいる間は…

鹿児島に着くとまさかの雨。なんとこれが西日本制覇の間ずっと降り続けます。

冠水路や大雨の中を走り抜け、3日ほどで九州を制覇します。

本州に戻り、山口県を訪れるた際、会津の遺恨を発揮してしまいます。
令和になっても長州の人間を恨んでいる人っているのでしょうか?

中日本はサクッと3日で回り切りました。

コロナが蔓延していたので関東は落ち着くまで保留していました。
そして落ち着いた頃にはなんと11月になってしまいました。

最終的に、33日間で47都道府県を制覇することができました。
GSRもギアトラブルを抱えながらも壊れず最後まで走り抜けてくれました。
ウルトラカブらしくほぼ毎日走りっぱなしでしたが、行きたい場所はほとんど訪れることができました。

旅の間に、日本一周中の人たちとキャンプしたり、お弁当をサービスしてもらったり、いろんな人に優しくしていただきました。
これから先、そういう旅人に出会ったらなにかして受けた恩を返してあげたいと思います。

おわりに

バイクのおかげで大学生活はとても充実し、楽しい4年間を過ごせました。いい意味でバイクのおかげで人生が大きく変わり、新たな道を進むことが出来ました。

初めてカブに乗ったあの日、あの時のスロットルを握った感動は今でも忘れません。あれから4年、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい卒業することが決まりました。

初めは嫌だった会津若松も今では離れることが寂しいくらいです。間違いなく会津は第二のふるさとです。日本のどこに住んでも、国内であればウルトラツーリングで毎年一回は遊びに…いや、帰省したいと思います。

春からは会津を離れ、交通インフラの会社で働きます。この4年間の経験や、知識を活かしてバイクや車含めて全てのドライバーに貢献出来るよう頑張りたいと思います。

最後にバイクに乗ることを許してくれた両親、活動を支えてくださったバイクサー顧問の先生、活動に全面協力して頂いた扇町自車校の関係者様、尊敬する先輩方、関わってくださった全ての方々へ感謝と敬意を表するとともにこの記事の筆を置きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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