見出し画像

TDG直撃世代の特オタによるウルトラマンティガレビュー30話「怪獣動物園」

前回はこちら

第30話「怪獣動物園」感想・レビュー

レナ隊員のメイン回です。第14話の「海底SOS」や第28話の「うたかたの・・・」で描かれていた、レナ隊員の「地球生まれの生物との共存」に対して一つの答えが出されます。

レナ隊員はゾウなどの比較的大きな動物を見て、動物園で飼育できることに対して怪獣は殲滅する対象としか捉えることができないことに対して疑問を持ち続けていました。今回登場するキングモーラットは人類の出した廃棄物により巨大化していました。これは以前登場したガゾートやレイロンスなど、人類の出している電波や地下核実験の影響で巨大化・凶暴化しており、それらの怪獣と出自は類似しています。

よく怪獣は保護の対象かどうかという議論は、人里に降りてくる熊は山に帰すべきか、捕獲し駆除する対象かといった議論に置き換えられます。人里に降りてきた熊は人間にとっては脅威の対象であり命の危険性もあります。しかし、熊自体は山で生きているだけであり、時には山の餌がなくなる理由は人類側にある場合もあります。それにもかかわらず一方的に駆除して良いのかという議論です。
本エピソードの最後では、ウルトラマンティガによりキングモーラットは縮小化され動物園で他の動物と一緒に飼われることになります。この最後の展開はウルトラマンだからこそできる解決策であり、少し綺麗事のような展開でもあるなと感じましたが、そういったのもウルトラマンの魅力ですね。

画像3

また本作でもシンジョウ隊員とダイゴ隊員の墜落コンビが登場しており、劇中でも墜落率を本人たちが気にしている描写があります。こういった1話、1話の独立性が高くも、ウルトラマンティガというエピソードの全体を通して連続性を見せてくれるところは見どころの一つですね。

画像2

変異怪獣 キングモーラット

画像1

動物園に現れたモグラネズミが地下廃棄物の影響で巨大化した。夜行性であり、昼間は地上に現れても寝るだけだが、夜になると活動を始める。鋭い爪を武器として扱う。耳から電撃を放つことができ、ガッツウイング2号を墜落させる。最後はウルトラマンティガのセルチェンジビームで縮小化される。

小型化したキングモーラットはモラちゃん(正式名称モーラット)として動物園で飼われる。

画像4

次回はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?