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ウルトラマンティガで始まりメビウスで終わる"ウルトラマンルネサンス"という10年間の再生と復興の時代

どーも。ばぁどです。
特撮大好きな人間です。

ウルトラマンティガ(1996)〜ウルトラマンメビウス(2006)までの10年間を個人的にウルトラマンルネッサンスと呼んでおります。

ルネサンスとは?

ルネサンス”とはフランス語で「再生」、「復活」を意味する単語です。
古代ローマ、ギリシャの文化を復興させる文化運動のことを指し14世紀にイタリアで始まり、西欧諸国に広がりました。
また、14世紀-16世紀までの時代を指してルネサンス時代と呼称することもあります。

 由来はディズニールネサンス


ウルトラマンと同じキャラクターコンテンツとしてディズニーが存在します。
ミッキー、ミニーを生み出したディズニーはアニメーション作品として1930年代に白雪姫、1940年代にピノキオ、ダンボ、バンビ、1950年代にはシンデレラを製作しクオリティの高いアニメーション映画を世に出し続けていました。

しかし、その後ディズニー映画は1980年代は暗黒期と称されるほどの衰退期が訪れるのですが、1989年に公開される「リトル・マーメイド」はディズニー史上最大の成功を収めたアニメーション映画となります。
そして、「リトル・マーメイド」から始まる約10年も続くディズニー映画の復興期のことを”ディズニールネサンス”と呼ばれています。
ディズニー作品は1989年の「リトルマーメイド」に始まり、「美女と野獣」「ノートルベルの鐘」、「アラジン」などの有名なアニメ映画作品が次々に公開され、1999年に公開された「ターザン」までの作品群を指します。

ディズニールネサンスと呼称される作品群は、商業的成功を収めたことからもディズニーというブランドの再生と復興を象徴するような時代という意味を込められているようです。

ウルトラマンルネサンスと呼びたい再生と復興の10年間

ウルトラマンティガ(1996)において16年ぶりにTVにウルトラシリーズが"再生"し、紆余曲折を経てウルトラマンメビウス(2006)において昭和ウルトラマン路線が"完全復活"することになります。
1996年-2006年に製作されたウルトラシリーズは脚本、演出がウルトラシリーズの中でも特に高く、今でも根強いファンを多数抱えています。

ウルトラマンティガはM78星雲以外のウルトラマンや、タイプチェンジなどの新規軸の設定を加えながら、TVにおけるウルトラシリーズの”復活”を印象付けました。
ウルトラマンダイナ(1997)、ガイア(1998)もティガの成功に続き3年間続き、平成三部作として分類されます。

また2001年に円谷英二生誕100年、ウルトラシリーズ生誕35周年を記念して作られたウルトラマンコスモス(2001(においては、怪獣保護というウルトラシリーズを否定するような設定が盛り込まれた傑作の一つです。
ウルトラマンコスモスは通常4クールで作成されていたのですが、1クール延長された65話も作成された唯一のウルトラシリーズです。
ウルトラマンコスモスはウルトラマン生誕35周年記念作品ということもあり、1作目の映画「THE FIRST CONACT」ではウルトラシリーズのライバル、バルタン星人が復活。TVシリーズでもガモランやギギなどウルトラQや初代ウルトラマンの怪獣をリメイクしたような怪獣が登場し、ウルトラマンティガとはまた別の意味での再生と復興を行いました。

ウルトラマンコスモスの後作成されたウルトラマンネクサス(2004(は設定の難解さから当時は賛否両論が分かれた作品ですが、今では根強いファンを持つ屈指のウルトラシリーズの1作品です。
ウルトラマンネクサスに続く、ウルトラマンマックス(2005)では、原点回帰が掲げられ、バルタン星人、レッドキング、ゼットン、メトロン星人、などの有名な昭和怪獣の復活がされました。ウルトラマンティガ、ウルトラマンコスモスに続く3度目の復活が、ウルトラマンマックスで行われることになります。
そして翌年2006年のウルトラマンメビウスにおいて昭和路線の完全復活ということで、昭和ウルトラマンが訪れた地球にウルトラマンメビウスが訪れるというストーリーが展開されます。

1996年から2006年のウルトラシリーズにおける作品群は、商業的に成功とは言えないデータが多々ありますが、各作品の完成度が非常に高く、現時点でもたくさんのファンを抱える作品であることは間違いありません。
このことから、この1996年から2006年の10年間に生み出された作品群を総じて「ウルトラマンルネサンス」と呼称したいです。

この2006年のウルトラマンメビウスが終わってからは深夜枠で1クール(ウルトラセブンX)や映画(大決戦!ウルトラ8兄弟、ウルトラ銀河伝説)、帯番組であるウルトラマン列伝での活躍が続き、TVシリーズとしての新作は2013年のウルトラマンギンガまで待つことになり、ウルトラマンメビウスを持ってして、一つのウルトラシリーズとしての区切りとしています。

もしかしたら現在(2022)は第二期ウルトラマンルネサンスが到来している?

現在(2022年) は”ニュージェネレーション世代”という枠組みでウルトラシリーズが継続して作られています。
2006年のTVシリーズ終了以降、大怪獣バトルやウルトラマンゼロなどの映画中心の展開がされ、その後は帯番組「ウルトラマン列伝」および「新・ウルトラマン列伝」における過去作品の再放送による継続的なウルトラシリーズの供給が行われました。2013年にはウルトラマン列伝内で、ウルトラマンギンガに始まり、ギンガS、Xなどニュージェネレーションの枠組みで毎年新作のウルトラマンが作られています。

ニュージェネレーション作品は、毎年創意工夫をした新しい概念を積極的に取り入れられた作品群が作成されており、今でも継続的にウルトラシリーズのファンを生み出してくれています。

その中でも2020年に作成されたウルトラマンZは非常に多くのファンたちに支えられたウルトラシリーズだと感じております。実際に星雲賞というSFの作品に贈られる賞をTVのウルトラシリーズとしては1996年のウルトラマンティガ以来に受賞しました。
また、続くウルトラマントリガーではその作品性は賛否両論あるものの、玩具売上は歴代最高の値を記録しており、ウルトラマンZで広げたファン層のウルトラマン人気の更なる底上げをしてくれました。
もしかしたら、ウルトラマンギンガから始まったニュージェネレーション世代で着々と下積みをした上で、ウルトラマンZが起爆剤となり、第二期のウルトラルネサンスが訪れているのかもしれません。
現在(2022)を第二期ウルトラルネサンスと評するならば、ウルトラマンZ、ウルトラマントリガーと現在2作目。
2022年5月には2021年7月から公開延期されいた庵野監督企画・脚本作品、樋口真嗣監督作品の「シン・ウルトラマン」が控えており、2022年7月にはTVにおける新しいウルトラシリーズも企画されていることでしょう。

果たして、「シン・ウルトラマン」および2022年に作成される新作のウルトラマンはは第二期のウルトラマンルネサンスを継続することができるような人気を獲得することができるのでしょうか。

1人のウルトラファンとして、今後のウルトラシリーズも楽しく拝見していきたい所存です。


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