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シヤノカベ

ショーヘイです。
なんか意味深ですが。。。
確かに結構深いかも。

その前に以前経験したエピソードを一つ。
ある施設であった勉強会での出来事です。
その時のテーマ設定は自由で、担当は僕でした。
僕は意気揚々と自施設の取り組みとケーススタディを発表。
元々学会発表用に作っていたこともあり、分かりやすくしたつもり。
発表が終わり質問の時間になって、参加者からひと言。
「そもそもこれは私たちにはできないので、コメントは難しいです。◇△●*…。」
◇△●*…。って書いたのはちょっと衝撃であまり覚えていないというのもあります。

「そもそもこれは」っていうのが特に「血液検査の結果について」の項目。
この部分はお客さんの情報把握では結構やりやすい部分で、重要な情報も隠れていることが多い。
お客さん経由で手に入るし、なんならその時の医療機関からのコメントも聞ける。
その参加者の方は、同じく医療機関の同業者であった事もあり、軽くショックでした。
「あれ?なんか俺ズレてるのかな???」

ここで本日の話。
僕の愛読書に仲山進也さん著書「アオアシに学ぶ「考える葦」の育ち方(アオアシ本)」があります。

Amazon.co.jp : アオアシに学ぶ 考える葦 の育ち方 カオスな環境に強い 頭のよさ とは

それに「5つの壁」がでてきます。

知識の壁、行動の壁、気づきの壁、技術の壁、習慣の壁と言われるもの。
「知らない」と「知る」の間にあるのが知識の壁。
「知る」と「やってみる」の間にあるのが行動の壁。
「やってみる」と「分かる」の間にあるのが気づきの壁。
「分かる」と「できる」の間にあるのが技術の壁。
「できる」と「している」の間にあるのが習慣の壁。

トレーニングコーチ/中間管理職的立場の自分にとっては、行動変容を促すことが多いので非常に参考になる。

血液検査のデータ解釈について例えると。
知らなかった血液検査の概要を知ることができた(知識の壁突破)。
実際、持ってきてもらって自分の運動指導との関係性や現状把握に活かした(行動の壁突破)。
有用なマーカーとして用いることができると分かった(気づきの壁突破)。
お客に対して指導の根拠の説明ができ説得力を増した(技術の壁突破)。
自分の指導には基本血液検査の結果持ってきてもらう(習慣の壁突破)。
まあ、ざっくり当てはめるとこんな感じか。

うんうん。確かにそうなんだよな。
「知った」段階で納得してしまう。
「やってみた」けどよく分からないとか。
「長続きできない」とか。

で、実際の指導や育成に関わっていると思うことがある。
そもそも「知ろうとしない」ケースが意外に多い。
これが冒頭に書いたエピソードと繋がります。
決して悪意があるわけではない。
この壁の概念を応用すると、そこに存在するのは「シヤノカベ(視野の壁)」だ(勝手に名付けました)。

視野の壁とは。。。
そこにある事に気づかないのもあるが、そんなの意味があるのかと拒否をする。
(アオアシ本では興味がないものは見えないと書かれています。)
だから「知ろうとしない」。
興味がないとかだけではない。
動機がないのか。自分に自信がないのか。そこに不満があるのか。何か根深いもの。
それがシヤノカベ。

これが自分の近くにある時はすごく考動範囲が狭い。
対象のニーズとか現場の動きとか見失うのでパフォーマンスが上がらない。
知識の壁に行きついていない。
だから情報が入りにくい。
偏見があるのでなおさら入らない。
概念が出来ていかないので、問題が分からない。
そこで「こんなん意味あるん?」と追い打ちがかかる。
実行に至らない。
自分で自分の首を絞めちゃってると僕には見えてしまう事がある。
と言いつつ、僕もこの壁が近くに存在する時がある。

もちろん、何でもかんでも手を出せばよいのではない。

ただ、視野の壁を越えれば、自分の可能性が広がる時がある。
そう、そこを超えれば自分を超える。
きっと楽しくなる。

今回はこのへんで。

読んで頂いてありがとうございました!

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