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アムルタートのよもやま

皆様、こんにちは。
作家:明鹿人丸の秘書兼、HPなど管理しておりますアムルタートです。

今回、御紹介する作品は、こちら!

この翡7なんですが、
今回の出版に際し原稿の下読みや編集しながら、
あまりの巡り合わせ、
あまりの邂逅に、
打ち震えた原稿がございます。

この懐石料理の原稿です。
以下、御説明いたしましょう。

甘葛煎とは

平安時代の甘味料(シロップ)として、
甘葛煎(あまづらせん)というのがありまして。

枕草子にも
『けずり氷にあまづら入れて』との記載があります。

江戸時代になるとその製法等々、完全に失われていた、
「幻の甘味料」なのですが。

2021年度、立命館大学クラファン

立命館がクラファンまでやって資金を集めて、
復元にチャレンジしていたのは、私も知っていました。

奈良女子大、甘葛煎復元プロジェクト

立命館と、奈良女。
どちらが先行するのかは、
特定できていないのですが。

奈良女子大でも、
甘葛煎再現プロジェクトが行われております。

確認出来るのが、2011年なので。
奈良女の方が、立命館に先行するかもですね。

纏めHPか?

このHPを確認する限り、
やはり、
奈良女のプロジェクトの方が、
立命館に先行していそうですね。

かもがわ出版より

その後、
奈良女子大の甘葛煎復元プロジェクトの一連の成果は、
かもがわ出版から
「甘葛煎復元プロジェクト」として刊行されております。


更に
「平安時代のスイーツ」として、
かもがわ出版からは、レシピ本が刊行されており、
そこに甘葛煎も掲載されております。

ちなみに、
この「平安時代のスイーツ」レシピ本。
予約の段階で抑えて、
1冊手元にありますので、文句は言わせない!

時系列

これ、時系列で見て行くと。

奈良女のプロジェクト

奈良女のプロジェクトが、
・おおよそ2011年ぐらいから動き始めて、
・本格稼働が2016年ぐらいからでしょうか。

人丸先生の翡7収録の「懐石料理」

ところで、
この人丸先生の作品<懐石料理>は、
「甘葛煎」が、最大のポイントなんですが、
掲載が2006年なんです。

ちょっと待ってよと。

人丸先生の原稿の甘葛煎、どこから出て来た?

人丸先生のことですから、
当然、諸々の文献に記載された、
古代甘味料の甘葛煎(あまづらせん)のことは、
御存じだったのだろうとは思うんですが。

復元プロジェクトを、
最低でも5年程度遡る時期に、執筆された原稿ですので。

甘葛煎の実体は、
・憶測/推測でしかない、
・失われた状態だったかと思います。

で、人丸先生はおそらく、
枕草子等々の文献記述のみで、
執筆なさったのだろうとは思うのですが。

関係者に届け!

何と言いますか。

特に、
復元プロジェクトに関わっておられる関係各位の皆様には、
是非お読みになって頂きたい作品です。

皆様が苦心惨憺して、
復元を模索しておられた甘葛煎。

「忘れられていた」わけではなく、
文献だけを頼りに、
見事に、現代の作品の中に昇華させた作品が御座います。

古代の甘味料、甘葛煎。
「幻」に終わらず復元されて何より!と思うと同時に
「やっぱり人丸先生の脳みそ、オカシイでしょ!」と、
痛感した翡7収録の「懐石料理」でした。

附されている参考資料を見ても、
復元プロジェクトは出て来ないので、
ホント、文献知識だけだろうと思います。

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