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クロスオーバードーム改造編(残雪期対応)

ちょうど一年前、冬季用に改造を施したクロスオーバードーム。厳冬期に近い荒天となった昨年4月頭の尾瀬では充分に効果を発揮してくれたのですが、その後の立山では激しい風雨にやられ、かなり痛い目に遭います。

冬季に対応させた記事はこちら(テスト結果を含む)。

2023年4月、豪雨の立山で酸欠になり死にかけました。

やはり厳冬期と残雪期では対応幅が異なり、シェルターに必要な機能は180度変わります。厳冬期は低温対策と結露の緩和が主題ですが、残雪期は雨対策こそが解決すべき課題と再認識します(分かってはいたのですが)。

雪上での使用に限らず、いわゆる3シーズンにおけるクロスオーバードームの使用ではやはり雨天時の浸水(漏水)問題からは逃げられないでしょう。ここを解決しないと本当の意味でこのシェルターを使いこなせたとは言えなくなります。おぼろげながら解決策のイメージはありましたが、なかなか実行には至りませんでした。

きっかけとなったのは今季3月末に実行した至仏山BCスキー山行です。夜間に予想以上の激しい風雨に遭遇し、シェルター内は漏水と結露で水びたし。寝袋はびしょ濡れ、幕内にはペットボトル1本分の水が溜まるような状況でした。これが床の無いフロアレスシェルターだったら中に溜まった水は全て地面(雪)が吸ってくれたことになります。

この時の経験と昨年の立山での経験を経て、改めてクロスオーバードームに手を加えることになります。解決すべき課題と対策を以下に並べると

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