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コロナ禍でのANAインターコンチネンタルホテル東京「格安」宿泊記

コロナ禍でホテル業界が打撃を受けていると報道された7月某日、旅行はぼちぼち再開しても良さそうな頃合いではありました。チャンネル登録している旅行系ユーチューバーさんの動画を見ていたら、国内の高級ホテルが格安で泊まれるとの情報を入手。私が東京都民であることと、時期的にまだ遠方へ行くことを公にするのが憚られたころだったこともあり、近場の高級ホテルを選択。今回は六本木にあるANAインターコンチネンタルホテル東京に宿泊することに決めました。

この記事では、ホテル自体のレポートに加えて、ホテル予約の際に使ったサイトの利便性などもお伝えします。格安で泊まることのメリット・デメリットを見ていきましょう。

予約サイト”trip.com”のカラクリ

今回泊まったANAインターコンチネンタルホテル東京は、定価だと1人1泊素泊まりで3万円はゆうに超えるホテルです。2人で泊まろうものなら6万円は確実にかかります。しかし今回はtrip.comというサイトを通じて予約したので、2人で素泊まり15000円、1人あたり7500円という破格の値段で宿泊しました。

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(windowsのフォト機能で編集したら、なぜか画質がガタ落ちしました)

なぜこんなにも格安で泊まれたのかというと、trip.comの先行販売ホテルセールというキャンペーンを利用できたからです(※現在は販売終了済み。ただし違うホテルなら購入可能)。実はここで購入できるものというのは、正確には「日時未指定の宿泊確約チケット」であり、ホテルの予約が直接できるわけではありませんでした。しかしながらホテルに応じて部屋がランクアップしたり、ウェルカムドリンクや朝食が付いたりするので、単純なプラン内容としてはかなり良いものとなっていました。

当然問題点もありました。特に厄介だったのは、チケットを使用して予約をしてから実際にホテルの予約完了メールが来るまでに、2~3営業日かかったことです。おそらくこの営業日はtrip.com側の営業日だと思われ、実際に私がホテルに予約確認の電話をした時には、チケット利用日から4~5日経ってやっとホテル側に情報が反映されていました。予約完了メールが届いたのもこの時でしたので、届くまでの間(=予約情報がホテルに反映されるまでの間)の不安感はかなり大きかったです。

(この時本当に予約ができているのかあまりに不安だったのでtrip.comの日本支社に電話で質問しましたが、日本人オペレーターがおらず(いるのかもしれないが、少なくとも自分と同伴者がそれぞれ掛けた結果、2回とも日本人ではない別のオペレーターが対応した)、しかもこちら側の日本語がうまく理解できていないようだったので、英語で会話をしたほうがよかったかもしれませんでした。オペレーターが英語をペラペラに話せる保証はないですが、trip.comは元々アメリカのサイトで今は中国企業に買収されているので、日本語よりは英語がわかる人のほうが多そうです)

全体的に見て、このサイトでの格安宿泊チケットの購入は大正解だと思っています。後にも先にもANAインターコンチネンタルを7500円で泊まれる日は来ないと思っていますし、後述するサービス内容を含めても、かなりの得をできたと感じました。支払いに関する疑問を自分で解決できる能力がある人なら、積極的に使ってみると良さそうです。

ホテルについて~外観とエントランス編~

白を基調とした外装に、黄色(最初は金色だった?)で書かれた「ANA INTERCONTINENTAL TOKYO」の文字。高級ホテルではあるものの、年季を感じさせる色合いにはなっていました。

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エントランスは落ち着いた色合いで、高い吹き抜けが特徴的な空間です。写真右奥がフロント、左側の見えないエリアが朝食ビュッフェ会場です。
中央左の銀色のエリアには、以前は水が流れていたそうです。今は止めているとのことでしたが、詳しい理由まではわかりませんでした。

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ホテルについて~チェックイン編~

結論から申し上げますと、チェックインで滞りました。私の名前がホテル側に間違って登録されていました。私が予約するときに名前の入力を間違えたのかと思ったのですが、予約完了メールに付属してくる領収書の名前欄には正しい名前で表記されていたので、trip.comからホテルへ情報を転送する際に何らかのエラー(人的エラーの可能性も否定できない)が起こったと考えられます。予約番号と予約サイトを伝えたうえでフロントの人に調べていただいた結果無事チェックインすることはできましたが、海外のホテルで同じようなことが起こったらかなりの恐怖ですね…。

ホテルについて~お部屋編~

今回はtrip.comのチケット特典で、部屋のランクが通常の「クラシック」ではなく1つ上の「エグゼクティブデラックス」(21階以上の高層階のお部屋、今回は24階でした)になりました。またレイトチェックアウトもついていたので、通常の11:00から最大で13:00まで延長することができました(こちらはホテル側に事前連絡が必要)。

部屋の中はこのような感じ。ツインルームを希望していたので、ベッドは2つです。
高級ホテルに泊まるのが初めてなので見当違いなことを言っている可能性もありますが、枕とベッドは低反発で、かけ布団(?)はずっしりとしたものでした。それでいて適度な通気性もあったので、夏でも快適に寝られました。
ベッド手前のカーペット敷きのスペースは、もはやここに布団を敷いて寝られるのでは?と思うほどの広さ(もちろんやりませんが)。普通のホテルだと広くても人2人が立てるくらいしかない気が…。

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ベッドの反対側はデスクやテレビがあります。それなりに大きなテレビのはずなのに、部屋が広すぎて写真だと小さく見えてしまいますね。
右側の黒い台の中には冷蔵庫とルームバー(後述)がありました。

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バスルームからは東京の街並みが眺められます。今回のお部屋は北東に窓があったので、国会議事堂や皇居を見ることができました。方角的には東京スカイツリーもありますが、周りのビルに遮られて見ることはできませんでした。
それにしてもこの「外が眺められるシステム」、実際に使う人はどれくらいいるのでしょうか…

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目が良い人ならさっきのバスルームからこんな感じの景色が見られることになります。右前の高層ビルさえ無ければ…!!

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ホテルについて~設備編~

高級ホテルなので、ルームバーのお酒もしっかりと取り揃えられています。私が知っていたお酒はヘネシーとメーカーズマークだけでしたが、知識がある人が見れば他のお酒もすぐに理解できるかと思います。
なおワインはここ数年で一番出来が良かった年のものらしいです。

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お水です。採水地は忘れてしまいましたが日本のお水です。黒いラベルなので(実際どうなのかは知りませんが)高級感があるように見えます。

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写真はありませんが、シャンプー、リンス、コンディショナー、ボディローション、固形石鹸はアグラリアでそろえられていました。フレグランスのメーカーなだけあって、さわやかな香りに包まれるのが大変良かったです。

ホテルについて~その他~

ルームサービスでマカロンを頼みました。9個で1600円ほどです。深夜帯に頼んだので「15分ほどでお持ちします」とのことでしたが、実際にはもっと早く届いたように感じました。
味のほうは、サクフワ食感を存分に楽しみながらも甘さ控えめでしっかりとした味付けになっており、大変美味しいマカロンでした。私のイチオシは下段左から2つ目のモカ味(だったはず)です。

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翌朝、追加料金を払って朝食ビュッフェを食べることにしました、1人3000円を超えるので決して安いとは言えない朝食ですが、味は絶品でした。どこのホテルの朝食にもあるような「サバの塩焼き」の味に感動したのは初めてです。なお品数は60品程度だったと記憶しています。
コロナ対策ということで、ビュッフェとはいっても皿に小分けにされた料理を取るスタイルになっていました。また各料理にはサランラップがかけられており、感染症対策の本気度がうかがえました。
写真では全然食べていないように見えますが、この後写真の2.5倍ほど食べたのでご安心ください。

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全体評価

日本を代表するエアラインが運営する高級ホテル、その名に恥じない上質なサービスを提供してくれる、素晴らしい空間でした。24階からの眺望も、ベッドの質も、ご飯の味も、満足のいくものばかりでした。
通常時の値段が3万円を超えるというのは、正直私の感覚だと「高いなあ」と思ってしまうものの、値段を払った先に見える世界は本当に価値あるものだと実感できました。少なくとも今回は格安で「経験を買った」と考えています。

しかしながら不満点もあります。1つは設備のガタが見え隠れしていること。ホテル自体そんなに新しいわけではないので致し方ない部分もありますが、髪を乾かしている時にドライヤーのヘッドが落ちてきたので、ここだけは直していただきたいと感じました。
もう1つは、自分が見つけられなかったorコロナ対策で敢えて置いていなかった可能性もありますが、服の消臭剤が無かったこと。ビジネスマンが多く泊まるホテルにおいて、消臭剤は必須のアイテムだと思うので、ぜひ設置してほしいと思いました。

おわりに

今回初めて高級ホテルと呼ばれるものに宿泊しました。動画でしか知らなかった世界を自分が体験できているという事実だけで、とても興奮していたのを覚えています。次泊まれる日はいつになるかわかりませんが、少なくともこういったホテルにも楽に泊まれるような人間になりたいと思いました。

この記事がどこかの旅行好きな人の目に留まったのであれば幸いです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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