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【一日一恥】手紙の時間で

複数のものやことが、互いに裏で連絡を取りあっているように感じられる。そんな出来事が、僕の人生にはよく起こる。

こないだ入院中の姉の代わりに、図書館で『風の歌を聴け』を借りた。村上春樹のデビュー作である。同じ頃、僕がフォローしている「村上春樹のつぶやきbot」がこうつぶやいた。

「他人と違う何かを語りたかったら」とスコット・フィッツジェラルドはある手紙の中で書いている、「他人と違う言葉で語りなさい」。僕はこの小説(風の歌を聴け)を書きながらよくその言葉を思い出した。そう、僕は他人と違う何かが語りたかったのだ。誰もが語らなかったような言葉で。

僕はと言えば、自分の現在地と目的地を調べるために文章を書いている。「人と違うこと」よりは「自分らしいもの」を探してる気がするが、両者がどれほど違うのかは、よくわからない。

今日『風の歌を聴け』を読み終えた。難しかった。人には容易には語り得ぬものがあり、それは二度と無いタイミングで語られたり、語られなかったりする的なメッセージを受け取ったぐらいのことで、物語のそれぞれが具体的に何を意味するのかはよくわからなかった。

ただ、上記の試みについては、うまくいってるように感じた。

Slowな関係に、Slowなやりとりを

今週から、遠距離の彼女との連絡の仕方を変えることにした。

これまでのLINEと電話はひとまずやめにして、文通だけすることになった。これで緊急時を除き、連絡は全て手紙のやりとりになる。

いつでも返事ができる、いつでも繋がれることがよい場合もあるが、それがしんどくなることもある。今のお互いにとっては、一度ゆっくりテンポを下げるのがよいんじゃないかと話した結果だった。

関係性というのはつまり、伝達のことだ。

そんなセリフが『風の歌を聴け』にもあった気がして、もう一度パラパラ探してみるが、もう見つからない。嘘かもしれない。

これまでと異なる何かのためには、新しい表現が必要になる。それは多分確かだと思うから、僕たちはSlowなやり方で、その検証を試みようとしているところである。

どうなるかはまだわからない。

その一通目がまだ書けない

まさかこんなことになるとは。じっくり考えて、言葉を選び、配置する。単純に言えばそれだけのことが、思っていたより難しい。流れる時間がまるで違う。

ゆっくりになると流通量は減る。流通量が減ると、選択が起きる。きちんと選ぶからこそ垂れ流しではない「語るべき何か」の伝達が出来る。そうでないなら意味もないから、ゆっくり、少しづつ。焦らないように。

「語るべき何か」を「届けるべき誰か」に「手紙のように」

ものを書くことに通底するのは、そんな手紙のムードが漂うかどうかではなかろうか。このnoteとて同じこと。

そして願わくば、そこにちょっとした茶目っ気やユーモアもまぶしたいが、今回は諦めざるを得ない。

焦っているのだ。

(以上)

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Masato | まさまさ牛歩の旅

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。

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旅する気持ちと、少数派への肩入れと、爽やかなる生き恥をモットーに。 否応のない、人生の彩り。