宅飲み2.0
テクノロジーの進化は凄まじく、昨夜の飲み会はネット上だった。
全員で8名ほどが、ZoomというWeb会議システム上に集まり、お酒を片手にいざ、乾杯。各自のデバイスからの映像が集まって、参加者全員がタイルになってディスプレイに並ぶ。
宅飲み2.0である。
この日のメンバーは、多/無拠点生活をしている人たちの集まりで、その中には海外勢もいるため、コミュニティとしてリアルな場で集まることが難しいという事情もあって、こんなオンラインの飲み会が催されていた。
さて、集まったはいいものの、8人で1つの会話を回すのは、聞くと、話すの比率がイマイチで、具合がそれほどよろしくない。
ここは、合コンみたいに4ー4にでも別れてお喋りしたくなるところだけど、あら便利。Zoomにはその機能がありました。好きにメンバーを振り分け、制限時間を決めて、別のお部屋(セッション)にご招待。時間が経ったら、また合流、と。これはとても素晴らしかった。(1)
2時間程度で宅飲みは終了し、ハイボールとサワーの2缶が空になって、途中からは涅槃仏(ねはんぶつ)スタイルだった僕は布団の上、そのままふっと寝落ちした。
むくり、起き上がる午前3時過ぎ。
えもいわれぬ、胸の圧迫に締め付けられる。
さて、一日一恥。
まさまさのターンです。
25分の簡単セラピー
突如、襲いくる脈絡のないこの感情。
これは不安か。不安なのか。さっぱり意味がわからない。不安になる理由がどこにあるのか。寝る直前まで笑って話をしてたじゃない?
その震源地を探りたいが、まずは一旦、応急処置を。
仲良い友人にLINEを送ってみる。
「えもいわれぬ不安があるのですが」と。
返事が返って、2言、3言。
不思議と少し落ち着くが、俄然、理由はわからない。
仕方がないから、走りに出掛ける。もうひとつのメンタルメシア。
周辺4.2kmを約25分、同じペースで、てけてけ走る。
Nobody cares you
幼少期から知らぬ間に耕してきたプライドの畑には、それがなるべく不要になった今でも、除ききれない不安や不快のタネが眠っている。
だいたい、ここが怪しい。
自分も気づかないような無意識で、
自分以外のメンバーが立派に見えたか。
年齢も若く結果を出してる奴らに、ジェラっとしたか。
そんな奴らに笑って話す自分に、虚勢の嘘でも感じたか。
てけてけ走って、震源地をさがす。
このへんかなぁ。
すると記憶の森から、旅先で再会した友人の兄であるGaoのくれた、優しい言葉の風が吹く。
心配するな。誰もお前のことなど気にしていない。お前の好きにやれ。Nobody cares you.
てけてけ走る。
ふと思いつく。
Nobody cares you but you. の方がカッコいいな。
(訳:お前以外、誰もお前を気にしていない)
てけてけ走る。
ふと顔が浮かぶ。
すまんGao。そうでもないわ。
幸せなことに、僕は誰かの心配や応援を感じるわい、と。
(多分、君も少しはそうなんだろうと思うしさ、と。)
てけてけ走る。
だんだんどうでもよくなってくる。
”走ることは動的な禅である”とは村上春樹。
戻ったら、このもやもや相手に文章書こうと考えていたが、
走ってるうちに薄れて、もやもや、離れていく。
ついに消えてしまった。助かったが、わけがわからん。
そんな25分の簡単セラピー、その名も走るだけ。単純な性格で助かります。
いつの間にやら、ランニングハイ。
次にはとても明るいことを考えていた。
合コンとデートのあいだ
先週の3連休の初日、久しぶりの合コンは大過なく過ぎて、無事予選リーグを通過した。
次が決勝リーグの1回戦、決戦は金曜日の予定である。
(3回ぐらい勝ったら優勝出来るのかい?)
というわけで、今はちょうど、合コンとデートのあいだの1週間。
この間って、どんな感じで過ごすんやっけ。
もしスポーツなら、ここで試合勘を鈍らせてもいけないし、とて、ハードに追い込むタイミングでもないという、微妙な調整期間だろうか。
結局僕は何をするでもなく、何となくそわそわだけしている。
飲んで笑って楽しくなって、寝て起きたら不安になって、てけてけ走ったらハイになって、その流れでまたそわそわして、と。
変わりやすいものと言えば、女心と秋の空。
それに負けず劣らぬマイ・ハート。
最近は、秋晴れが続きます。
(以上)
補遺
1. Zoomについて適当にネットの海を探してみると、メリット的なものは、こちらがまとまり良かったので、ご参考まで。
よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。