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年のはじめはオフロード

新しい年とともに訪れる休暇は、まとまった休み(OFF)にあって、心身の整理整頓が進みます。

情緒的にも、あるいは実働的にも、人生の折り返しのようなものがあったなら、その破線は、恐らくこの2~3年の前後にうっかり通り越して
しまっていたような気がする。それも、希望的観測で。

もちろん、人生をチャプターに分けて考える必要もないし、1年の最後に、今年は何点だったかなどもまたどうでもよいことである。過去も未来も概念に過ぎず、そこに本質的な意味はなく、ただたわむれに、少しのまとまった時間を切り分けて、味付けをして、盛り付けて、はしゃいでみたりして、本質的に横たわる虚しさを誤魔化しているのだ。

2023年が、あっさり幕を開けた。

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年のはじめはオフロード

新時代のお念仏を、ここに提唱。マクドナルドで書いてるせいでAdoの影響を受けてしまったが、これを「1月のキャッチコピー」としたい。

結局似たようなことを、手を変え品を変え、記憶を飛ばして、繰り返しているのかもしれない。それでも一切構わない。その時に、鳴っていることをやるだけで、ある種の〝パターン〟に飲み込まれているのなら、それは何かしらの共同体(コミュニティ)に属せていることの証でもあるだろう。コミュニティは心のお守りである。

寄り道が多いぞ。

「レベルアップは、出来るうちにしておいた方がいい。」とはワールドトリガーの名台詞。

「機動力は、早いうちに高めておいた方がいい。」要するに、そういうことである。

自ら異論を。

何かしら無駄でしかないことを、意味なんてないだろうことを、諦めることも、さりとて投げ出すことも出来もせずに、ただただ〝弱み〟としてだけ「抱えて生きる」のが、人間の〝らしさ〟でもある。それが人間じゃないか。それが個性じゃないか。機動力など、それと忠誠心だけでやってる犬にでもくれてしまえ、と。

だがしかし、But。(久しぶりに言った)

予定は詰まりすぎてない方がいいし、荷物は多すぎないほうがいいし、複雑な人間関係のしがらみには囲われてないほうが間違いなくいいし、借金は少ない方がいい。体重も重くないほうがいい。

それでも残る、人として生きる上での、引きずっていかざるを得ない情緒のくびきは、離してはいけないし、離すこともできないんだと思う。結局のところ。

畢竟ひっきょうするに、(僕は畢竟するのが好きだ)一生命体としての健康状態や、存在空間にはゆとりがあって、社会的存在としての、人間関係やお金と時間には余裕がある。そんな〝普通〟を叶えてあげたいよね、そんなところ。

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この「普通」こそが、実は達し難い境地であって、精神性としての高みに君臨している。

そこにたどり着くために、年のはじめきっかけの爽やかさを足がかりにして、オフロードから始めてみたいと思う。歳を重ね付着して、ダブついた物理的・精神的・社会的ダウンサイズから始めてみるのだ。

物理的サイズ(モノ・金)
・体重 → 痩せる
・荷物 → 減らす
・借金 → 返す
・貯金 → 使う

精神的サイズ(時間・情報)
・予定 → 減らす
・仕事 → 減らす
・ToDoList → 一旦捨てる
・SNS → 見ない
・スマホ → 見ない

社会的サイズ(関係性)
・交友 → 好きなものだけ

適量は、心に尋ねよう。一年の旅のはじめは、身軽にオフロード。そして歩けよ、荒れたオフロード、と。

本年もよろしくお願いします。

(以上)

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。