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保育園の洗礼(2024年4月16日(火)の300字小説)

 火曜日の朝は週の中で一番気合いが入らない。まだ火曜日。こんなに疲れているのに、まだ火曜日という絶望感。
 それでも、なんとかお昼まで頑張った。黙々とお弁当を食べる。昨日の残りのハンバーグ、美味しい……。
 そんな私のスマホが鳴った。息子を預けている保育園からだった。嫌な予感しかしない。
「すみません~。かずくんが熱を出しました」やっぱり……! そんな予感しかしなかった。
 上司に説明して、渋い顔をされて早退する。保育園の息子は、高熱で逆に元気いっぱいで帰宅後の大変さが偲ばれた。
 こんな日に限って夫は出張! 泣きそうになる私に息子は、
「ママ! 帰ったら、ゆーちゅーぶ見ていい?!」
 夕飯仕度中ならいいよ。
おしまい

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