2024年1月28日(日)の300字小説

 日曜日の午前中、洗濯機にシーツを入れてグワングワン回している。トイレと玄関掃除は終わった。居間も掃除機をかけた。
 私は、まだ寝足りないという気持ちを欠伸に出た涙に込めた。指先で暖かい雫を拭う。
 家族はお出掛けをしているので、誰もいない。自由な日曜日。
 もう少しボーっとしたら、YouTubeで体操をしようと思う。その後でスーパに買い物に出よう。
 やることはいろいろあるけれど、休日は気が楽だ。日曜日、というだけで解放感がある。
 庭先には雀がチュンチュン鳴いてとまっている。冬だというのに、実に逞しい。スーパに行く途中、公園へ寄り道してみよう。あの家の窓からときどき見える、猫は姿を現してくれるだろうか。
おしまい

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