2024年1月21日(日)の300字小説

 アラサー感が増してきた、27歳の誕生日、私は普通に会社で仕事をしていた。社会人のお誕生日ってそんなもんだと思う。
 この日私は午前中から眠くて、限界の船を漕いでいた。気を抜くと寝てしまう。コーヒーやカフェイン飲料を接種して、なんとか堪えてパソコンに向かっていた。
 昨日観始めた配信のドラマ、続き気になるな……。もうそろそろ夜更かしはできなくなっている事実を認めねば。
 それにしてもさっきからタイプミスが目立つ。取引先のメールに「よろしくお願いします」と打つところを「殺しくお願いします」を打っていたのを気付いたときは肝が冷えた。
「ねえ、良かったら今晩ご飯行かない?」
 憧れの先輩に声をかけられて、一気に目が醒めた。
おしまい

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