2024年2月11日(日)の300字小説

 サークル内に好きな人がいる。
 馬淵さんという真面目で頭が良い男性。爽やか系の男性だ。私は大学内のミス研に所属しているのだが、彼が参加している、会合には必ず参加している。
 と言っても、大学のサークルも今はネットでの活動が増えてきたので、会える機会がなく寂しい思いをしている。声を聞けるだけでも嬉しいが、やはり面と向かって会いたいと思う。
 久しぶりのオフでの会合、私はワクワクして部室へ向かった。
 馬淵さんは既にいた。
「香川さんこんにちは」
「こんにちは」
 馬淵さんは女性が使いそうな色のノートを持っていた。
「可愛いノートですね」
「ああこれ、ミキから借りたんだ」
「ミキ?」
「最近付き合うようになったんだ」
おしまい

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