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本棚の片付け(2024年3月20日(水)の300字小説)

部屋の片づけを始めた。なかなか着手できないでいた、本棚の整理を重点的にやる。
この本は、いる。この本も、いる。いる、いる、いる……。
捨てられない。中古にも売れない。
本を手放すことができない。
最近、紙の本の収納が限界なので、電子で買うことも増えた。
でも、紙の本はご褒美感強くて、好きな作家さんの本は、紙で買ってしまう。電子も文字を大きくしたり、ラインを引けたりするので、便利なこともあるけれど。
紙の本の匂いを嗅ぐ。少し埃の匂いがした。
「掃除頑張らないと……」
 私はスマホで、掃除に適したBGMを選び始めたのだった。
おしまい

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