Tierschutz Lübeck und Umgebung e.V.

LübeckはHamburgから電車で1時間弱北上したところにある。世界遺産に指定されている旧市街地とか、マジパンの老舗本店Niedereggerがあるとか、小さい町だけど観光で訪れる人が多いみたいだ。そんなLübeckの市街地から少しはずれにあるこじんまりとしたTierschutz Lübeck und Umgebung e.V.には、子供達に生きた学習をとってもチャーミングな女性がいる。

道案内ですけれど

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Lübeck HbfからRBに乗り2つ目のLübeck-Kücknitzという駅が最寄り。

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どんどん行くよ

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ヤギが見えてきました。とてもいい天気です。

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なんかいる。柵が甘い。

彼らが見えたら右にあります。

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相変わらず地図は読めないけれど、3度目にもなると、勘なのかなんなのか迷わずたどり着けるようになってきた。

今回快く訪問を受け入れてくださり、「なんでも質問してね」と返事をくださったのはこのティアハイムのKinder- und Jugendgruppe(Children and Youth Group)のディレクターをするSusanne Tolkmittさん。

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よく笑いよくしゃべる元気なお母さんという感じで、とても素敵な女性だった。「子供はりんごを食べないとダメなのよ」と敷地内になるりんごの木からもぎ取って、私に渡してくれた。私はもう23歳ですけれどね。

Jungengruppeは、動物福祉に関する活動を行う子供達や若者達の有志による団体で多くのティアハイムに存在する。例えば、動物の生態や自然保護を学ぶ親子ワークショップの企画や動物を引き連れての小学校への訪問、ビーガン料理レクチャー、ティアハイム外でのキャンペーン活動などなど、その活動形態や規模は様々だ。

このティアハイムのJungengruppeは、週に1度、主に地元小学校の6〜10歳の児童をティアハイムに招待し野生生物の知識に関する課外学習を行っている。また月に一度くらいの割合で、Susanneがティアハイムの動物や彼女の愛犬を引き連れて小学校や幼稚園を訪問し出張授業も行なっている。

シェルター内をぐるりと案内してもらったところで

「今日は子供達がティアハイムを訪問しに来る日なんだけど、一緒に参加してみる?」

と提案してくれたので、Young groupメンバーの2人と一緒に地元の小学校まで子供達を迎えに行った。授業終わりの児童達を校舎の外で待っていると、出てきた子供達が、ツナギ姿のスタッフを見て「ティアハイムの人だ!!!!」と駆け寄ってきた。

15人ほの生徒をティアハイムまで引き連れてきて、それから始まったのは、Susanneによる課外授業。その日子供達に与えられた課題は、シェルター内にいる自分のお気に入りの犬をみつけてスケッチをすること。

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みんな真剣。やっぱり子供って、集中力が素晴らしい。

スケッチが終わるとみんなで自分の書いた絵を見せ合いっこ。

そのあとで、Susanneが犬の写真を見せながらみんなに質問を投げかける。

「犬を飼い始める時、私たちがやらなければいけないことは何?」

一斉に手が挙がる。

「名前をつける」「散歩に連れて行く」「ベッドを作ってあげる!」

「それも大事だね。でも他のこと。ヒントは、この注射器を使うこと」

「マイクロチップ?」

「その通り!マイクロチップはこの注射器を使って首の後ろに埋め込みます。チップはとってもとっても小さいの。ではこのながーい番号は何でしょう?」

こんな調子で質疑応答をして、マイクロチップはどんなものか、どうやって読み取るのか、なぜ必要なのか、子供達に自分自身で考えさせながら正しい知識を教えていく。そのあとで、子供達を実際に犬に触れ合わせる。恐る恐る犬の頭を撫でる子、家でこーーんな大きい犬飼ってるから平気だよ!と一緒にボールで遊ぶ子。

大体そんな感じでおしまい。スケッチはママとパパへのお土産にランドセルへ詰めたら「じゃあねSusanneまた来週!」とみんな帰って行く。