アフロのお地蔵様
バリ島のアグン山が噴火しそうだって!?
1963年の噴火では1,000人を超える地元の方々がなくなったらしい。今回もすでに大規模な避難がはじまっているとか。
そんなニュースが目に止まったのは、わたしが「環太平洋系の住民としてこれは看過できない大事件だ」という高い意識を持っているからではなく、数年前にそこに登ったことがあるからだ。
2011年の夏だった。取り付きの寺院から山頂まで、徹底した急登だった。もっと前に「日本の三大急登」といわれる燕の合戦尾根は登ったことがあるが(しかも篠突く大雨の中)、それが可愛く思えるくらい。
火山だから、山頂は巨大なカルデラの縁。
そこにはアフロのお地蔵様が燦々とした光を浴びて佇み、碧い山並みを見下ろしていた。(表題写真)
ニュースを見てまず思い出したのは、噴火となれば真っ先にマグマに呑まれるであろう、そのお地蔵様の姿だった。
あの小さなお地蔵様一尊に、地球のダイナミズム止めてくれというのはあまりに無茶な話だが。
美しい島に棲まうヒンドゥーの神々にお祈りしたい。
あの時出会ったガイドさんたちとその家族・友達に、どうぞ、あんまりな災いをなさないでくださいと。
翻って、富士山だって同じ巨大火山、いつそうなるかわからないわけだから、やはり他人事ではない。
環太平洋系の住民として。
八百万の神様にも、お祈りしておこう。
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