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何個持っている?

一般的に「人を傷つけた方は忘れても、傷つけられた方は忘れない」っていいますよね。

だからどこまで賛同を得られるか自信はないのですが、わたしの場合、傷ついたことよりも、人を傷つけてしまったことのほうをいつまでもクヨクヨと忘れられなかったりします。

最近「傷跡」について考えることがあり、改めてそう思いました。

確信犯的なというか、最初から意識の俎上に乗っているコンフリクトは、まあ避けては通れない人生の擦り傷として仕方ないと思えるのですが、全くそんなつもりはなかったのに意図せず相手を傷つけてしまったことに後から気がつく、というパターンについてのはなしです。

なお、わたしの場合、恋愛絡みはすべて「仕方ない」フォルダ行きなので、本論はそれ関係の話ではありません。

そういうのは、なにしろ自分の想像力不足・考えの至らなさがひきおこしてしまったことなので、その瞬間は全く気がついていないんです。

コトが起きてしまってしばらく経ってから、場合によっては何年も経ってから「ハッ!」と気がついて、頭を殴られたようなショックを受けるのです。

傷つけた相手は、だいたい遠くなっていて、謝りたくても謝れません。

全てわたしの脳内の妄想でしかなく、相手はそもそも傷ついてないし忘れてる可能性もあります。

でも、それまでさほど重要でもなかった一片の記憶について、何かのきっかけで「あの時、自分は相手を深く傷つけた」って別の視点を得てしまうと、

そうね、例えて言うなら、「二重人格の人が、誰かを滅多刺しにして返り血を浴びまくっているのに平気で笑っている知らない別人格の自分の写真を見せられた」ような衝撃を受け、もう、自分の本来の無難な記憶はぶっ飛んでしまうのです。

当時の自分を恥じ、タイムリープできるもんならイベント回収しに行きたい。

時々、なにかのきっかけで思い出しては「ぐわぁ〜、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」と一人で頭を抱える、そういうコトが、わたし、3個もあるんです。

15歳、20歳、29歳でやらかしたことです。

もはや相手に届かなくても、思い出すたびに苦悩せずにはいられない。

ごめんね。ゆるしてなんて言えない。けど、ごめんね。

傷ついた相手は、嫌な女のBlogなんて読むことないから、この手の「ごめん」が伝えたい相手に届くことはないんだろうなぁと思います。

せめて、心に消えない傷跡を得たぶん、ちょっとは自分のデリカシーも進化していると思いたいけど、

だったら3個って、少なすぎる?

「いや〜。自分もひどく傷ついたコトがあるけど、そのとき暴言を放ったあなたはその年齢じゃなかったなあ」っていうことがあったら...ごめん!

「1匹みたら物陰に10匹はいる」というゴキブリの法則と同じで、実は30回くらいは、無意識に人を傷つけてきているのかもしれません。

怖!

他の人は、どうなのかしら。

心に、消えない傷跡を

何個くらい、持っている?

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