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最初のヒーロー

フランスの消防士カレンダーって、毎年完売の大人気なんだって。

強さは人を守るため!飾りじゃないのよ筋肉は

うん、恐ろしい炎からみんなを守る消防士さんは万国共通のヒーローだね...なんてことを、最近思うようになったのは、しかし、このカレンダーを見たからではなく、ヨーヨー(3歳)と散歩するようになったから。

ヨーヨーに限らず、多くの小さい人たちは「働く車」が大好きです。

彼の目線を得ることで、わたしははじめて、コンクリートミキサー車やゴミ収集車や各種緊急車両というものが、こんなにも多く、普段の暮らしの側を行き交うものだってことに気がつきました。

そしてもう一つ気がついたこと、それは、消防士さんたちがとても優しいということ。小さな憧れへの対処法が、職務ガイドラインに盛り込まれているのかしらと思っちゃうくらい。

消防車好きのヨーヨーのために、わたしは、散歩ともなれば四谷の消防博物館に足を運んだり、近くの消防署を見に行ったり、大通りで消防車とすれちがったら「ほら!」とばかりに指差し教えたりします。

そんな時、タイミングが良ければ、消防士さんたちは、ヨーヨーを待機中の消防車の座席にちょっとだけ乗っけてくれたり、信号を曲がりながら速度を落とす時に、笑顔で手を振ってくれたりするのです。

ヨーヨーは「ゴミ収集車」「カーキャリア」「コンクリートミキサー車」も等しく好きで、目を輝かせながら眺めるのですが、笑顔で手を振りかえしてくれるのは消防士さんだけ。(わたし調べ)

というわけで、いつしか、カレンダーのモデルみたいにマッチョでなくても若くなくても、消防士さん=みんな素敵、と思うようになっちゃいました。

消防士さんって、小さい人たちが最初に接するリアル・ヒーローだよね。

そして、皆が忙しく行き来する都会では、子供の手を引いて歩くのはけっこう気を使うものなのですが、憧れ見上げる瞳に優しく笑い返し、手を振ってくれるひとの存在って、その親にとっても心のオアシスでなのです。

そういえば、道路を走る車ではないけれど、電車の運転手さんも小さい人たちに親切です。

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