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令和時代のまな板削り

わたしは、非常に立派な「ねこやなぎ」のまな板をもっている。

結婚した時に、義母から送られたものだが、当初は、私は三食付の会社に勤めていて、旦那は別居婚かというくらいに出張が多くて、彼がたまに東京にいる時でも平日は全部外食が基本だったため、立派なまな板はピカピカのままキッチンのお飾りになっていた。

しかし、子供が生まれ、時間の自由度の高い起業して、そのうえ病気になって食事制限して、追い討ちをかけるように緊急事態宣言とかで外食できなくなって、ここ数年で突然大活躍するようになった、そのまな板。

今回の海外移住にあたって、ロンドンでは自炊が基本になりそうだからもっていこうと思ったのは自然な流れだったんだけど、よく見たら結構傷んでいたので、今のうちに削りなおしておきたいな、と気がついた。

のが、荷物運び出しの3日前。

近所のシニア・センターの前に「まな板削ります」っていうのぼりが立っていたんだのは、削れる人がいなくなっちゃったのかいつのまにかなくなっていた。

慌ててネットで探して見つけたのがこちら、練馬区の杉本木工々房すぎもともっこうこうぼうさん。

なにがすごいかって、このニッチなニーズに完璧に合致したそのビジネスプロセスとウェブの設計。

サイトを見てもらうとわかると思うけど、電話でもメールフォームでも問い合わせができて、247対応の即レス、簡単なプロセス、細かいニーズに合わせたオプション、微細な疑問にも答える完璧に近いQA集。そして、リーズナブルな単価。

荷造りの前に確実に手元に戻ってきて欲しいのでスピードオプションをつけて依頼したが、「あと3回は削って使えます」とのメモ付きで中1日で戻ってきた。その間のやりとりがすべてスムーズで、仕上がりも完璧だった。

そして、届いてからお礼のメールを送ったら、その返事で

最近はまな板を使い捨てをする人が多い中で、こうやって削り直して使って頂ける方に出会うと大変嬉しく思う次第であります。

とのお言葉。ああ、サステナでアジャイルでいいお仕事だわー。

と、満足度MAXだったので、ここに紹介します。

木のまな板は捨てずに削って使いましょう。その時には杉本木工工房さん、おすすめです。

表題画像は、HPからお借りしました。



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