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ひとの真面目を嗤うな

Webニュース(しかも元ネタはサイゾー)で読んだだけなので、林先生がどういう文脈で『子どもに早期英語教育をやらせている東大出身の親に会ったことがない』といったかは知らないけど、はい、ここに、3歳のヨーヨーを英語のお教室に通わせてるわたし(東大出身)が通りますよっと。

よく「英語ができても仕事ができなきゃだめだ」と言う主張がある。

外資系に勤めてる時間が長かったのでそういう実例も目の当たりにしてきてその通りとは思うのだが、

そういう「仕事ができなきゃだめだ」という本質的な話に英語力というのを巻き添えにして「英語なんて」と落とす論調に安易に飛び付くのは危うい。

問題の本質は、昨今「英語ができなきゃはじまらない」タイプの仕事が増えてきているなかで、仕事はいまいちだけど英語ができる同僚が役を得ているのをみて地団駄踏む人が増えてるってことなのだが、手を胸に当てて考えてみて!

だって、英語できなきゃその仕事できないんだもの。ほかの仕事はできるのかもしれないけど、英語のできないあなたは、所詮その役できないんだもの。

わかってる人は、英語をディスる方向ではなく、黙って勉強するほうにエネルギーを向ける。

それに、仕事ができない人は英語ができて取り立てられても、長続きしない。

この国には真面目をディスる風潮がある。

それって、真の意味での多様性に乏しい文化的背景と、狭いところに大勢が肩をよせあって暮らす地理的背景によって醸された、残念な国民性だ。

わたしがGoogleで所属していたFP&Aはシンガポールに本隊があり、日々、10ヵ国を越える国籍のメンバーと一緒に仕事をしてきた。彼らはみな、素晴らしい努力家であり、優秀だった。日本だと小バカにされるような真面目な発言をしても誰もそれを嗤ったりはしなかった。ユーモアたっぷりにからかうことはあったが、そこにはちゃんとリスペクトもあった。そんな仲間たちと一緒に仕事をするのは、とても楽しかった。

ひとの真面目を嗤うな。

サエコのことは、美貌をもってイケメンミリオネアとうまいこと結婚して離婚したがゆえに「いじめてよい」フラグをつけられてしまった芸能人という認識だ。個人的には好きでも嫌いでもなく、はっきり言うと興味がない。早期英語教育がどれくらい実を結ぶものかも、わたしにはわからない。自分がヨーヨーを英語教室に通わせているのは、半分は、彼に複数のチャネル、コミュニティを与えたいという思いからである。それが毒にはならないだろうくらいには思っている。

でも、海外移住を見越して子供をすこしでも英語に馴染ませておきたいと思うのは、普通の親心じゃないの。

東大卒がなんぼのものかしらないが、ひとの真面目をディスっても、何も得られないぞ。

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