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インコのリアル

映画にもなってるらしいので有名だと思うけど「みんなエスパーだよ!」(漫画で読んだ)が面白かったです。Wikipediaは要約で「コメディ漫画とされるが、超能力の危険性を描いた漫画」といってますが、「エロは世界を救う」のほうが作者が書きたかったテーマ(ってものがあるとすれば!)ではないかと思います。とにかく、事件はエロに始まりエロに貫かれエロに終わります。途中シリアスな感じにもなるのだけれど、一番手強そうな敵との戦いも相当くだらないエロパワーでであっさり解決します。

それで、読んだ人にはわかると思うのだけど、最終巻の重要なアイコンはインコ。セキセイインコ。なかなかリアルに描かれています。

これ、多くの人にはどうでもいいポイントだとわかっているのですが、わたしは実はインコが異常に好きなんです。ヨーヨーが生まれて愛の軸足がぐっとそちらに移り、異常性がだいぶ緩和されたけれど、今でもインコを巡るエトセトラには人並み以上の関心を持っています。交通広告でもテレビCMでも、鳥がいると、表向きにはさりげなく装っていても、意識は「ギュンッ」とそっちに集中してしまうので、長年一緒にいる旦那は「今、あの絵が気になってるでしょう」と当てるくらい。

それで「みんなエスパーだよ!」では、ヘタウマな全体の絵柄に対して妙に写実的にインコが描かれているのです。いいねぇいいねぇと思いながら読んでたら、急にミミズを食べるシーンが出てきて、

いやいや、インコはミミズは食べないって!

......と無念に思ったということをnoteに書こうと思って書き始めたのだけど、公開前に「ちょ、まてよ自分」と思ってググってみたら、もののブログに、野生のインコは虫も食べるということが書かれていました。なんと。

実は「ミミズも食べる」は正しいのか!

世界は深いなあ。

大好きだからって、自分はすべてを知っていると思うのは奢りってことですね。思いがけず、自分のインコ愛の浅さに気付かされるとともに、厳しい野生を生き抜く彼らの姿により一層のいとおしさを感じてしまったのでした。というわけで、漫画の紹介かインコの紹介か、よくわからないオチとなってしまいすみません。

(おまけのおすすめ)この漫画が好きで不謹慎耐性の高いひとは、ひと昔前のスペイン映画の「ミラクルペティント」もオススメ。カタルシスが同じベクトル。
2018年9月追記 「みんなエスパーだよ!」が映画化されているのがNetflixで見られるのでちょっと見たが、愕然として途中でやめた。原作の漫画の良さを完全に殺した、見てはいけないレベルの駄作だった…。

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