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画像はアンモナイトの化石、「自分を深く見つめ直し、明るい未来へ進む」意味があるそうです。
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#外資系

「さん」付けブームについて思うこと

Bar Bossa の林さんが、創作の中でも会社員が互いに「くん」付けだったり呼び捨てだったりするのは昭和のしるしになっていくのだろうか、という趣旨のコラムを書かれていました。たしかに男も女も「さん」付けって風があちこちで吹いているようです。令和のポリコレトレンド? これを機に、外資系に勤めたことしかない私の、ちょっと特殊?な体験とゆるい考察を棚卸します。 2000年に新卒で入ったアップル日本法人では、最初に人事から「役職は関係なく、みんな“さん”付けで呼び合う文化です」

ストレスが地球をダメにする

私が外資IT系企業でやってきたビジネス・プランニングの仕事は、トップ(本社、およびカントリー・マネージャ)の意思決定を支持するという立場上、組織の中のマイノリティであった。 セールス・ファイナンスと言ってもいいし、売上目標設計と予実管理の仕事、と言い換えるとよりわかりやすいかもしれない。人数的にも、2~3人で数百人の営業メンバーが望むのとは違う視点から数字を捉え続けなければならない仕事である。 大きな組織のなかのトップ・ダウンとボトムス・アップはいわば作用・反作用みたいな

カルチャー・ギャップ

先日ドレス・コードについて思うことを書きましたが、わたしが講師としてビジネス・マナーを扱うときに脳裏をよこぎる体験について追記します。 文化による名刺のわたしかたの、ちがい日本は名刺の使用頻度が世界一高い国です。ビジネスの場では、初対面の会議の冒頭に、あいさつ代わりに、ボスを筆頭にカルガモの行列のように名刺交換をしますが、米系文化では特にそのタイミングは決まっていません。会議で一通り話した後、別れる前に「やり取りの必要がある」と感じた相手とのみ交換するというのがわたしの経験

三角測量のすすめ

ずっと外資系で生きてきて、40過ぎて起業して、突然、大手の日本企業とお仕事をさせていただくことが増えてきた私。 いまさらながら多くの人にとっては「あったりまえ」というようなことで、驚いたり発見したりする日々である。 なんどかこのBlogでも告白しているが、研修講師の仕事の中でも新卒研修にデフォルトで盛り込まれている「ビジネス・マナー(特に服装)」を自分が受け持つことには、当初、かなりの違和感があった。 Appleのアイコン・Steve Jobsは、常にジーンズと黒のター