リーダーの必要性
リーダーの強さ。
みんなで決めることの弱さ。
僕らはみんな、独裁を嫌う。
みんなで話し合ってみんなで決めよう。そう言われて育ってきた。
はたして本当にそれで良いのだろうか。
商店街は廃れ、イオンは栄えた。
商店街に行かない理由はシンプルである。行く意味がないからだ。それに対してイオンは良い。食料品は安いし、家電や衣服など、生活に必要なものはなんでもそろう。フードコートでは家族みんながそれぞれ食べたいものを食べることができるし、ゲーセンも本屋もある。それから季節ごとに行われるイベントも豊富だ。商店街もかつては、イオンと同じように色々なものがそろっていた。それどころかむしろ、商店街の方が楽しい場所だったはずだ。どうしてここまで差が開いてしまったのか。
イオンと商店街の違いを「リーダー(経営者)の有無」であると考える。イオンはそれぞれの店舗をとりまとめるリーダーが存在する。赤字の店舗があれば、店舗の運営にテコ入れをし、ラインナップを変更させたりも出来る。季節ごとのイベントがあればリーダーはある程度の強制力を持って店舗運営者達に指示ができる。
それに対して商店街にあるのは、商店街振興組合などの寄り合いである。組合が機能している所も少なからずあるが、やはりそこでも衰退を食い止めることができない決定的な理由が一つある。リーダーのような権力ないし強制力を持たないことである。あくまでも組合は、そこに集まった人の寄り合いであって、店舗のオーナーに何かを強いることはできない。権利をもつのはオーナーである。ゆえにたとえば、オーナーに店舗のシャッターを開けるように要望しても、オーナーの自己都合によって開けられないといわれてしまえばそれまでである。
商店街にはリーダーがいない。組織内において役職をもったリーダーがいないのである。そうであるから、リーダーのいない商店街の活性化は、苦労することになるし、うまく成果を上げられないのである。
物事を進めるには、ある程度強力なリーダーが必要なのかもしれない。
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