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【CMCアカデミー vol.1】に参加しました。

歴史の証人になる。そう言い、参加したCMCアカデミー。
初のnote投稿で留めておきます。

2023年3月24日、CMCMeetupからスピンオフという形で初の「CMCアカデミー」が東京 目黒のprimeNumber(プライムナンバー)さんで開催されました。

ワークスペースに防音のWeb会議ブースで新しい働き方にも対応、リフレッシュスペースにはバーカウンターと環境が素敵すぎます。当社もこんなオフィスが欲しい。。

さて、ここからはCMCアカデミーでのお話をシェアしたいと思います。

CMCアカデミーとは?

このnoteをご覧の皆様は既にご承知かと思いますが、「CMC Meetup」はコミュニティを通じてビジネスを成長させたいという関心軸を持った方が集い、様々な活動が展開されています。

コミュニティマーケティングを生むきっかけとなったAWSは、東京リージョンのローンチから12年を経て社会全体に浸透するまでになり、成長の要因となったのがJAWS-UG/E-JAWSというコミュニティの存在でした。

一方で、この成功したコミュニティ施策をお手本とするに留まり、「なぜコミュニティだったのか?」「JAWS-UGとE-JAWS、なぜ二つのアプローチが必要だったか?」など、戦略やマーケター視点で、コミュニティ施策を理解するアプローチが欠けている事例が多く見られるようになりました。

そこで、それぞれのコミュニティが果たした役割を理解し、今のエンタープライズ向けのコミュニティ施策には何が必要なのかを議論する場として、「CMCアカデミー」が開催されました。

今回は、早稲田大学ビジネススクール(WBS)でコミュニティマーケティングを研究している Asana の 長橋 明子 さん (@akiko_n) をファシリテーターとして、E-JAWS元会長で#武闘派CIO としても知られる 友岡 賢二 さん(@TomookaKenji)、JAWS-UGの設計者でありコミュニティマーケティングの父である 小島 英揮 さん(@hide69oz)、という最強の布陣でケースディスカッションに望みます。

今の時代にフィットした、エンタープライズ向けコミュニティ施策の「型」が新たに誕生し、私は歴史の証人となれるのか?期待に胸が膨らみます。

ファシリテーターの 長橋 明子さん

①初期のマーケティング戦略におけるコミュニティの役割

最初の課題は、「AWSが⽇本市場に参⼊した初期のマーケティング戦略において、コミュニティはどのような役割を果たしたでしょうか︖」

まず、3C分析で当時の環境を振り返るところから。

・自社
日本市場参入時、クラウドはバズワードであり、クラウドに対する恐怖感があった。当時の主流はオンプレミスのサーバー。

・顧客
 AWSの初期ユーザーは新しいシステムを好むアーリーアダプターや前例がなくても使える人たちだった。
・競合
クラウドでの競合はまだなく、IBMなどエンタープライズ市場が主要競合だった。あえて言うなら「クラウドが怖い」という顧客心理が競合となった。

このような環境の中で、コミュニティは以下のような役割を果たしたのではないかという意見が交わされました。

・コミュニティの役割
クラウドに対する恐怖感を払拭し、セキュリティ面や使い勝手を理解するために情報交換が行われた。また、営業の代わりとして、仲間づくりやデマンドジェネレーションが行われた。

・初期コミュニティリーダー
 サービスが大好きで、アーリーアダプター、AWSのビジネス価値を理解している人たちがリーダーとなった。

・コミュニティの手法
イベントや勉強会、登壇、懇親会、メディア発信、SNSを通じて情報交換が行われた。いわゆる「型」が出来上がり、コミュニティ活動が広がった。

・コミュニティの自走
関心軸やセグメント毎の集まりが形成され、コミュニティが自立して活動していった。今でいう「推し活」。

②AWS戦略上のE-JAWSの必要性

二つ目の課題は「E-JAWSはAWSの戦略上必要だと考えますか︖なぜ必要でしょうか︖あなたが⼩島⽒の⽴場であると仮定したとき、経営層や社内にどのように報告しますか︖」

ちょうど私の所属する会社がE-JAWS会員でしたので、私がE-JAWSに参加した体験談を皮切りに、皆さんと意見を交しました。

・心理的安全性とリスク軽減
E-JAWSは、エンタープライズ企業に限定され参加審査が必要な事や、イベントの内容が外部非公開となっていることから、参加企業は安心して自社の事例を成功も失敗も含めて共有する事ができ、心理的安全性が高い。

また、エンタープライズ企業は失敗が許されな風潮だが、課題や問題点を共有する事で、車輪の再発明を防ぎ、新サービスなどの導入リスクを軽減することができる。

・フィードバックの共有
参加企業からのフィードバックや要望を、AWS本国の製品開発チームやサポートチームと共有することで、サービスの改善や新機能開発に活かすことができる。東京リージョン誕生も、E-JAWSからの要望によるものではないか。

③これからのコミュティの設計

最後の課題は「E-JAWS のようなエンタープライズ企業を対象としたコミュティの設計においては、どのような点を考慮すべきだと思いますか︖あなた⾃⾝が企画・運営している(しようとしている)エンタープライズ向けのコミュニティの場合について考えてください。」

いよいよ核心に迫ります。

・匿名での事例公開
心理的安全性を担保するため、そもそも身分を全く明かさずに事例紹介しても良いのでは。いっそ、Web会議のアバター機能を使うとか、ヘリウムガスを吸って声の音質を変えるとかしてみると、ハマるかも??

・連鎖の力を使う
自身が運営するコミュニティメンバーと、全く異なる分野で熱量の高い人とをエンゲージする事で、コミュニティメンバーの熱量が高まり(発火)、コミュニティの価値が向上するのではないか。

・ユーザー毎に型を変える
E-JAWSの手法に拘らず、ユーザーの特性に応じて「型」を変えることが必要。ただし、JAWS-UG/E-JAWSいずれもアウトプットファーストであることは共通点。

皆さんの発言からどんどん新しいアイデアが飛び出す、新しい「型」が発掘される連鎖の瞬間でした。気付けば2時間があっという間に過ぎ最後に小島さんの講評となります。

コミュニティマーケティングの父 小島 英揮 さん

ご講評頂いた内容はツイッターより。

エンタープライズ企業との向き合い方

最後のセッションは、友岡さん。E-JAWSの初代会長として、また、多数のコミュニティに参加されているご経験から、エンタープライズ企業との向き合うノウハウをこれでもか!と共有頂きました。非公開コミュニティに関する情報ですので詳細は割愛しますが、興味のある方は次の機会にぜひ、会場に足を運んでください!

武闘派CIO 友岡 賢二さん

さいごに

友岡さんの発表後は、ネットワーキングタイム。会場内でお話頂いた皆さん、ありがとうございました。その後、会場撤収をお手伝いし、ディープな目黒の町で懇親会となりました。

昨年5月の #CLS高知 への参加がきっかけで #CLS道東 へ参加し、北見の朝風呂で小島さんから大阪CMC MeetupにてLTの機会を頂き、今回CMCアカデミーへ参加して、今noteを書いている。このnoteが、私を成長させてくれたコミュニティに少しでも貢献できれば幸いです。

行動は連鎖して、ビジネスも人生もグロースする!


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