余談① TQMのイメージ
文言をみると、当たり前に重要と認識できる文章である。しかし、具体性に欠ける。加えて、それぞれの要素の関係性を読み解き、実務への適用には、各組織、経営者なりの解釈を存分に取り込まなければならないだろう。
よく言えば、非常に包括性のある考え方と言えそうである。以下で、わたしなりの解釈をグラフィックにまとめた。
ポイントを下記に示す
重視する品質を明示的に区分している。区分することで、思考領域の焦点を絞って、品質要素を検討できる。
各品質要素の繋がりを意識する。プロセス→プロダクト→サービス。良いプロセスで良いプロダクトを。良いプロダクトを良いサービスでステークホルダーに提供し、良い体験、成功、信頼の獲得。
解釈する上で発見があったのは。継続的な事業発展、ミッション達成を支えるのは、顧客満足というレベルにとどまらず。ステークホルダーが成功に至ること、成功により信頼獲得。
そして、この成功を生むにはステークホルダーと事業のコンタクトポイントが必須である。このコンタクトポイントにはサービスの品質が架け橋になると考えた。上記の品質を支えていくのがQMSであり。これらの要素として、様々なテクノロジー、継続的改善、革新、組織の価値観、文化、人々のオーナシップを基盤に置いた。本来のTQMの「全員参加」を、オーナシップを持って事業に携わることとした。オーナシップは参加を包括する。かつ、全体最適を志向する上での重要な視座となる
QMSへのインプットに、経営環境の変化に加えて、ステークホルダーの声を追加した。顧客に留まらないことが、長期的な成功の一要素と考える。
QMSにリスクマネジメントの要素を入れ込みたい気もあるが。QMSの一部かな?と思いつつ、プロセスの下に。ベーシックな思考の基礎として据え置く。
本来のTQMだと、プロセスの維持向上を区分しているが。その点は改善に含めてしまう想定。日常管理そのものが維持向上である
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