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21年12月も徒然なるままに

12/1 信頼

定時後の打ち合わせにて、今期から3年ほどかけて進めたい技術確立テーマに関する最初の座談会が行われた。
打ち合わせには自分の部署からは私ともう一人が出ていて、その人ととはまだうまく信頼関係を築けてないと感じていた。

その人は少し珍しいタイプの人で、興味がないことには本当に興味がなく、定例の朝回とかも静かに出なくなるような人だ。
一見何考えてるのか分からないんだけど、技術的にはとてもスゴくて、作りたいものがあれば私の10倍速で実装できる。
またバリバリのエンジニアっていうだけではなく、テーマの進め方やテーマメンバーのやりたいことも考えてくれていて、実は人のことも良く考えてくれてる人だということが段々わかってきた。

多分、第一印象で少し損するタイプなのかもしれない。本人は気にしてないとは思うけど。孤高の天才のような人で、ちょっと羨ましいなと思っていた。
本題に戻す。自分はその人と部署は同じだけどテーマが異なることもあって、まだ信頼関係を築けていない。私はそれを気にしていた。

今日の打ち合わせではその人と2人で参加する初めての打ち合わせで、最初は向こうが結構喋ってくれていた。技術的な観点はかなり深く、それでいて実験のスモールステップな進め方に関しても提案していて、やっぱり良かった。
途中から私も気になることがあったので何点か会話に参加した。おそらく自分の会社の同年齢の中では企画を進めることに慣れているので、自分の意見がいくつか採用されていって、最終的には自分の意見で荒く進めることになった。

打ち合わせの中で、その人から「いいですね。kyosukeさんの意見が良いと思います。」という言葉を貰った。あまり喋ることがなかったのでどう思われているのか不安だったけど、少し認めてもらえた気がした。
不安だったのと、相手のことを羨ましく思っていただけに、認めて貰えてほっこりとした気持ちになった。

12/5 出産

長女が生まれた。

いつもどおり朝5時に起きて顔を洗っていたら、台所に奥さんがうずくまっていた。「いつもどおりにした方がお産が進む」と言いながら普通に生活してたので、こちらは5のつく日曜日のふるさと納税の納税品をチョイスしていた。
アプリで陣痛の間隔を測っていると「病院へ」と出たので、タクシーで病院へ向かう。

ベッドで横たわる奥さんのお尻の辺を押した。赤ちゃんが子宮口に向かって頭突きしてくるよを押さえてあげる効果があるらしい。
上の子の時は筋肉痛になりそうなくらい長い時間押していたけれど、今回は4回くらい押したら押す作業はほぼ終わった。

それからはただただ奥さんが頑張っているのを横で見ているだけだった。苦しそうに気張っているのを見ているとこちらもつい気張ってしまう。
助産師さんの掛け声に集中したいかもしれないのであまり声はかけず、ちょっとだけ触れて出産の時を待った。

8:57
生まれた瞬間は泣かなかった。10秒くらいしてやっと泣いてくれた。上の子のときよりもなすびっぽくなくて、シュッとしていた。
元気に泣き続けていた頃には9時を過ぎていたので、家で1人で待っている息子に電話した。

「生まれたよ」
「知ってる。赤ちゃん泣くとうるさいもんね」

誰に似たんだろうと思った。だけど1人で待ってて偉いよ。
部屋に戻ると着々と作業が進んでいた。「へその緒を切りますか?」と聞かれたので、せっかくなので切っといた。切れ味の悪いハサミで手作りウインナーを切るような感覚だった。

身体の血が吹かれて、服を着せてもらっていた。

少しずつ目が開くようになっていた。触っても良いと言われたので、指を触った。キュッと握り返してくれた。かわいいな。
ほっぺたを撫でると気持ちよさそうに目を細めていた。「気持ちいいの?」と聞きながら、しばらく撫でていた。この子も、私の幸せを増やしてくれる気がした。一緒に幸せになろう。

奥さんはまだプルプルと震えていた。やっと落ち着いて赤ちゃんを抱っこできるようになって、おっぱいを飲ませてあげていた。頑張ったね。

しばらくして家に帰ると、息子はテレビを見ていた。テレビに夢中な時はそのままにしてあげたほうがいいので、あいさつくらいを済ませて片付けをした。
テレビが消えて話しかけたら、「知ってる」とだけ言っていた。まあ親の自分も生まれた瞬間はあんまり実感わかなかったし、息子もこんなもんかな、と思った。

てっきり勝手にテレビを見ているのかと思っていたら、ちゃんとZ会をしてからテレビを見ていた。感動した。

その日は2人でご飯を食べたり、ホテルを予約したり、寝たりした。
寝るときは奥さんの布団を下にして、二重ぶとんで寝ていた。夜中に息子がぶつかってきたので目がさめた。ぶつかったほっぺたはやわらかかった。とても幸せな時だと思った。
そしてこの幸せはまだまだ続く実感があった。娘よ、生まれてきてくれてありがとう。

12/6 抱っこ

会社に行って諸々の手続きをした。
会社帰りに病院に寄った。

ちょうど娘が部屋にいたので、抱っこさせて貰った。初めての抱っこだ。落として死んでしまわないか最初は怖かったけど、少ししたら慣れた。
抱っこしてみると、とても小さくて軽かった。最近やっと重くなった息子に乗られまくってるから、とても軽く感じる。

抱っこしてみると「生まれたんだな」って実感がわいてくる。生まれてからまだ30分も触ってないので、実感がわきづらい。

家に帰ると大量のダンボールが届いていた。


息子はそのまま届いたレゴを組み立てていた。すべて1人で組み立てられるようになったみたいだ。新しいレゴを買わなくてもたくさん作れるような、レゴのレシピが載った本を探そう。

12/7 二人旅1/2

車を借りて市役所で出生届などを出してから、長浜へ向かった。サンドイッチを食べたいということだったので、つるやパンへ。
ただ想像と違ったらしい。純粋なサンドイッチが食べたかったみたい。

その後はヤンマーミュージアムへ。

ほとんど貸切状態で、お客さんよりもお店の人のほうが多かった。前回は全然狙えなかったのに、2位に倍以上の差をつけて「本日の1位」になった。
ヤンマーミュージアム近くにあったら暇なときに結構行くだろうな。遊び放題のゲーセンみたい。

ホテルにチェックイン。「部屋は小さいけど良いホテルだね〜」とのこと。どこかへ行くよりホテルでレゴで遊びたいらしい。散歩とかも、もういいらしい。本当に「ホテルが」好きなんだな。

ホテルの隣にあった蕎麦屋へ。「ホテルの近くにあってすごいいいところだね〜」とのこと。

目の前にライトアップされた彦根城があったので散歩に誘ったけれど、ホテルで温泉に入りたいそうで部屋に戻る。
温泉からはまた彦根城が見えた。良いホテルだな。

湯上がりバーラウンジでのんびりしたあと、部屋に帰ってレゴで遊んで寝た。

12/8 二人旅2/2

2日目。朝起きてすぐに温泉へ。目覚めてすぐに熱いお風呂に入るとシャキッとする。
朝ご飯はホテルでバイキング。楽天朝ご飯ランキング滋賀県部門1位らしい。天茶やカレーなどどれも美味しかった。ただデザートがオレンジとキウイしかなくて、息子的には微妙そうだった。

チェックアウト時に屋形船と彦根城のチケットを買う。ホテルの人の笑顔がみんな素敵だ。最近笑顔がかなりプライスレスに感じている。

「前回乗りたいって言ってたのに乗れなかったしー」ということで、屋形船を楽しみにしていたらしい。貸し切りの屋形船の中で鴨を眺めたりした。
貸し切りなのでマンツーマンでおじさんの話を聞いていたが、息子はほとんど話を聞いていなさそうだった。と思ったら、降りてから「あの鴨は金色の目の奴やな」とか「あそこ(彦根東)は頭のいい学校やな」とか喋ってて、意外と聞いているみたいだった。

玄宮園はお茶だけして、ほぼ素通り。

彦根城では長い長いグリコをした。おそらく今までで一番長いグリコだったと思う。
彦根城は不安定な階段が気に入っているらしくて、また行きたくなったらしい。その言葉通り本当に階段にしか興味がなくて、景色は10秒も見ることなく、入城から退城まで6分で終わった。エクストリーム彦根城。

キャッスルロードではお決まりのソフトクリームと漬物屋へ。PayPayキャンペーンで彦根のほとんどの店が30%OFFなのが嬉しい。

彦根をあとにして守山へ向かう。途中セブンでコーヒーとぽかぽかレモンを買ったんだけれど、駐車場で一口飲んでいたら「パパ、赤信号のときに飲むようにしないと遅くついちゃうから今は飲まないでよ」と言われた。パパ酷使しすぎだろ。
道中「大人になったら車を運転してみたい?」と聞いてみたら、「全然、ママみたいに後ろでのんびりしていたい」と言っていた。

守山では佐川美術館の魔法の美術館へ。体感型のメディアアートが展示されていて、相当騒ぎまくっていた。

美術館のあとは息子が見つけた来来亭に行ったんだけれど、匂いが気持ち湧くなったのか一口も食べることができなかった。
パパがこんなに体調が悪そうにしていることは珍しいし、ママもいないし、とても不安な思いをさせてしまったなと思う。最後の最後で情けないなと思いながら、事故を起こさないようにゆっくりと運転して帰った。一瞬は代行タクシーを呼ぼうか悩んだくらい気分が悪かった。

家に帰ってからお風呂に入ると気分が落ち着いて、2人とも元気になった。6時にお風呂に入ったのに、いつも通り9時までレゴで遊んでいた。

電気を消してからは「今日の息子」を話した。2日間とも楽しみにしてくれていたらしい。思い出に残る楽しい2人旅だった。

12/9 兄妹の出会い

旅行から帰ってきてのんびりとする暇もなく、退院日を迎えた。久しぶりに見る娘はやはり小さくてか弱かった。
新生児用の抱っこ紐をつけて家まで帰る。落としたら死んでしまうんじゃないかと想像していたけれど、思っていたよりも怖くなかった。

家に着いてからは娘をネムリラに寝かせた。予想よりもずっと寝ているので、特にすることがなく家のPC作業や家事などをした。

夕方になって息子を迎えに行った。息子が娘に会うのは今日が初めてになる。時折「赤ちゃん生まれるけどどんな感じ?」と聞いていても、
「わかんない」とか「うるさくてテレビ見れなくなりそうで嫌だ」とかネガティブなことしか言わないので、大丈夫かなと思っていた。結構心配に思っていた。ただ心配は杞憂に終わった。

息子は帰ってすぐに、久しぶりに会う奥さんに対して、「大丈夫?」と聞いていた。そのあと娘の方に向かい、ゆっくりと手を握ってもらった。

自然と「かわいい」という声が漏れ聞こえて、ステキな笑顔を見せてくれた。
そのあとは3人で仲良くお風呂に入った。

息子が娘の髪の毛を洗ってくれた。寝る前には抱っこもしていた。

まだ時々不安定な首の持ち方をしてしまうけど、息子は娘のことを気にかけてくれている。ステキな兄妹になるといいな。

12/10 夜のミルク

娘との初めての夜を過ごした。娘は3回起きたのだけど、その内1回は私が気づきすらしなかったので、2回ミルクを作った。
ミルクづくりは地味に辛い。お湯を沸かして、ミルクを溶かして、人肌の温度にまで下げる。これを泣き続ける赤ちゃんを抱っこしてやるのだから精神衛生上良くない。

コーヒーのバリスタマシンのような全自動ミルク作り機がないかと探してみると、海外にはあるけれど日本にはないようだった。代わりにミルクを適温まで温めなおしてくれる機器を買ってみた。届くのが楽しみだ。

できる限りお金で解決できることは解決しようと思う。夜の精神衛生に対する我慢は5000円より安いはずがない。

12/11 ぺあぜっと料理

お休みなのでぺあぜっとで料理を作った。

お題はミネストローネだった。ニンジンやジャガイモのような根菜類を切るのはなかなか大変そうだったけど、時間をかけながら頑張っていた。結果としては自分よりも適切な大きさに切れていた。

自分で作った料理はおいしく、人においしいと言ってもらえることは嬉しいということを感じてもらえたらしい。
実際にやってみて、この時期に根菜を切るというテーマはかなり的確であった。Z会は教材が良いというけれど、確かにそうだなーと思った。

12/12 命名日

出産から7日経つと命名日というものになるらしい。自分はそういうのに興味がないけれど、奥さんがそういうのを考えてくれている。
命名日用の命名書を描いてくれて、家族で写真を撮った。

幸福の象徴のような写真だ。

金曜日(12/10)に保育園から帰る途中に、近所の焼肉屋から美味しそうな匂いが漂ってきていた。息子が「焼肉の良いにおいがするね~」と言っていたので、今日は焼肉にした。

命名日と退院祝いを兼ねたことにした。娘はちょうど寝ていたのと、油が跳ねると危険なので、テーブル近くにはいなかった。焼肉は美味しい。
焼肉を食べながら、お父さんが作ってくれた息子のメモリアルムービーを見た。

動画にうまいタイミングで撮れなかったけれど、息子は偉く感動していて「もう一度見たい!」と言っていた。ステキなお父さんだ。

12/13 身支度

息子の朝の身支度を改善することが今月のテーマだ。そのために「声かけを増やす」「早く終わらせた楽しみを作る(ゲーム)」と工夫して、トライ&エラーしている。

今日は無事7:20にはすべての身支度を終えて、25分間ゲームをする時間ができた。帰ってからも身支度が早くて、30分以上ゲームができていた。
今までは延々と身支度をしたりご飯を食べずにダラダラしていたので、能動的な行動につながっているようで嬉しい。多分その内刺激が薄れるだろうから、その時また改善案を考えないといけない。

夜は息子が娘にミルクをあげてくれていた。自分から「ミルクをあげたい」と言ってくれた。まだ長い時間をあげることはできないけれど、ステキな心だ。

12/25 クリスマス

クリスマスの朝。ツリー脇にあるサンタさんからのプレゼントを見つけた。レゴルイージを貰っていて、ホワイトフェスタに行くまでずっと遊んでいた。

ホワイトフェスタではえんとつ町のプペルを演じていた。去年までと違って、やりたくないけどやってやってるという感じがずいぶんと薄くなった気がした。
演技を見ていると成長を感じて少し感動した。2年前の担任の先生が号泣してて、すべてを持っていかれた。

家に帰ってからはクリスマスパーティー。どれも美味しくて素敵な料理だった。子どもたちに親と祖母からのプレゼントを渡した。
例年通り嬉しいのか嬉しくないのかよく分からなかったけれど、もうそういう期待をかけるのはやめようと思っていたので、特に何とも思わなかった。プレゼントをあげて喜んでもらえる見返りを期待しているのではなく、あげた瞬間に私の心は満たされているのだ。

祖母が撮った写真。空気清浄機がまるで家族のような構図だ。

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