テレワーカーの僕が会社に行く理由

コロナウイルスが流行した関係で世の中で一気にテレワークが普及してきました。1年前からテレワーカーとして働いている自分としては、「やっと世界が僕に追いついてきたな…」と思っている最近です。
ちなみに僕は1,000人を超える事業所で、一番初めにテレワーカーになりました。それだけテレワーカーというものに対して憧れを抱いていたし、テレワーカーになれたら最大限活用するもんなんだろうというふうに思っていました。

ただ蓋を開けて実際にテレワーカーになってみると、月に1回程度しか利用していません。あれだけテレワーカーになることに憧れていたのに、今となっては「むしろ会社に行きたい」と思うようになっています。
なぜ会社に来たいのか、その理由をお話ししたいと思います。

まず一つ目に、会社は電気代がかかりません。
家にいるとエアコン代がかかりますが、会社ではかかりません。これは非常に大きなことです。

そして二つ目に、社食が安いです。
テレワークで外食をすればお金はかかりますし、自分で作るのは非常にめんどくさいです。その点社食は安いし、片付けることさえしなくていい。とってもいい場所だと思います。

そして三つ目に、自転車通勤である。
私はもう3年ぐらい自転車通勤をしているんですけれども、自転車通勤をしていると健康になります。テレワークをして家から出ないとむしろ不健康です。だから会社に行きます。ちなみに働いてるのは田舎です。

そして4つ目に、雑談が好き。
確かに私はソフトウェアエンジニアなので、パソコンさえあればどこでも仕事ができるような人材です。チャットや電話で大体の仕事ができてしまうことも理解しています。
だけど会社に来て意味もない話をすることが私は大好きなのです。帰り道に偶然会った人との会話とかが、とっても大事だと思っています。

ただ勘違いでしないで欲しいのは、僕が「テレワークは不要だ。いらないものだ」と否定しているわけではないことです。テレマーク自体は必要ですし、今でもなっていて良かったなと思います。

なぜならテレワークとは資格だからです。
オプションだからです。

例えばいつもは会社に来てるけれども、いざという時に会社に来なくても仕事ができる。そういったオプションを私たちは手に入れているのです。
会社に来なくてもいい時や、会社に来ない方がいい時はあります。例えば今です。テレワークを全く利用していなかった企業だったら、コロナショックが起こった今とっさにどうすればいいかわからない人が溢れてしまうでしょう。
一方でいつでもテレワークを利用するできる下地が揃っていた企業だったら、「今はテレワークでいいよね。じゃあやりたい人はやっといてね」それだけでいいんですよ。

もちろん非常時だけじゃなくて、「今日は病院に行きたいから、病院の近くで働こう」とか「子供の迎えがいつもより早いから、今日は家で働こう」とか、そういった自由な働き方が選べるオプションがある。それが重要なんだと僕は思います 。
だから僕はテレワーカーだけど会社には行きますが、やはりテレワーカーであること自体は今もなれて良かったなと、そう思っています。

個人的に再確認したのが、試してみないとわからないということです。やる前は憧れていたテレワークも、やってみたら自分にはそんなに合わなかった。そういうことって山ほどあると思います。だからとりあえずやってみて、自分に合うかどうかを試すことって、とっても大事なんだと思いました。