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ブックオフの経営戦略
床屋の戦略を考えた前回に引き続き、今回は本日利用したブックオフの経営戦略を考えてみます。ブックオフは小学生のころから30年近く通っている思い出のお店です。
経営戦略提案のために考えたこと
顧客
ブックオフの顧客は、新品よりも中古品を好む人で、年齢や性別の特徴はあまりないと考えられます。
メルカリで中古品が買える現代においては、ブックオフを選ぶ顧客は、「自分の目で見たい」「触って確かめたい」「送料がもったいない」「ばら売りで集めたい」などのニーズを持っていると考えられます。
強み
今回は都内ではなく、郊外のロードサイドにあるブックオフを対象とします。
ブックオフの強みをメルカリと比較して考えると、実店舗を構えていることが強みとなります。送料がなく、立ち読みのあとについで買いもしやすいです。
また新品の本屋と比較すると、シンプルに安価であるという強みがあります。
最近では本以外にトレカなどを販売する店が多く、本以外にも様々な中古品を扱っている店が増えており、「お宝を発見する」という楽しさを感じる人々もいます。
提案する戦略
まずは来店客数を増やす取り組みとして、空きスペースを活用した定期的なイベントを開催します。ブックオフの1日店長として、自分が持つ本を売ることができるリアルフリマを開催します。またトレカにおいてはトーナメント戦を開催することで、地域住民をひきつけ、交流ができるコミュニティ構築の場としていきます。
次に顧客単価を上げる取り組みとして、トレカの販売を強化します。トレカは古本と比較して高額なものも多く、利益が大きい傾向にあります。また企業がリアル店舗を構えるという信頼性から、メルカリなどで購入するのが不安な層においても購入しやすいスペースであると考えられます。
低単価なカードにおいてもさほどスペースを取る必要がなく、またネットと比較してカードを探しやすく送料もかからないというメリットが十分に発揮できます。
最後の来店頻度を上げる取り組みとしては、1つ目にあげたコミュニティの強化を進めます。「ブックオフに行けば知り合いに会える」という付加価値を作ることで、近隣顧客が無意識に足を運ぶ場としていきます。そのために、購入した本であれば持ち込むことができるスペースを用意することや、給茶機の設置を進めます。
調べたこと
トレカの売上は6年で4.2倍に成長
自分の頭で考えた後に、ネットでも調べてみました。以下の記事からは、ブックオフが出版不況の中でも意外と絶好調ということがわかります。
この記事ではトレカのことが記載されており、トレカは2016年から2022年の間に4.2倍の売上に成長しているようです。
実は、トレカのことは今日ブックオフを色々とうろついていて気が付きました。私はブックオフで売られているものの中では本しか興味がないのですが、経営のことを考えたかったので色々と眺めてみていたときに、トレカの存在に気づきました。
本日訪れたブックオフはトレカは売っているもののイベントは実施されていませんでした。記事を見ると、やはりイベントを実施している店舗も多いようです。
私も小中学生の頃はマジックザギャザリングというカードゲームにハマっていて、その頃は毎日のように駅前の本屋の中にある対戦スペースに行っていました。あそこに行けば友だちも先輩もいて、なかなか居心地が良かったです。対戦に負けると強いカードが欲しくなってしまって、ついついレジで課金してしまうという、お店的には素晴らしい仕組みができていました。学生の私的には悪魔の仕組みですが。
以下の記事によると、トレカは市場自体の成長も著しいそうです。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2307/19/news066.html
ポケモンカードのブームなどからも分かるように、市場自体も大きな成長をみせています。「2022年度玩具市場規模」によると「カードゲーム・トレーディングカードゲーム」の市場規模は32.2%増で、2348億円と過去最高になったとしています。
「メルカリが面倒」な人を取り込む
以下の記事では、メルカリとの差別化について記載されていました。
メルカリは誰でも家で出品できる一方で、1つ1つ出品手続きをしなければならず、大量に出品しようとする人からすると面倒に感じるそうです。またスマホを扱えることが前提になるため、シニア層の方々が利用するのにもハードルがあります。
その点ブックオフは売りたいものをダンボールに詰めてレジに行けばよいだけなので、不用品を一括で処分するには非常に楽です。今回私は書い手の目線しかありませんでしたが、確かにブックオフの顧客は2種類いて、買い手と売り手がいるんですね。完全に見落としていました。
ブックオフチケット
本日お店で知ったのですが、ブックオフがサブスクサービスを始めていました。いくつかプランがあり、毎月定額料金を払う代わりにブックオフの本を引き換えできるというサービスです。
![](https://assets.st-note.com/img/1714382868313-Wv0Mvb7l7Z.png?width=800)
私は110円の本をよく買うのですが、このサービスを利用すれば550円のところ350円で交換することができるということです。これもきっと来店頻度をあげるための施策ということですね。
感想
小中学生の頃は毎日ブックオフに通っていたので、30年くらい経った今こうしてブックオフについて色々考えているのはちょっと感慨深いなと思いました。
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