不動産がもたらす信用(『仕事の辞め方』鈴木おさむ)

『仕事の辞め方』(鈴木おさむ)

19歳からフリーで放送作家をやってきた鈴木おさむさん(51歳)

本題の仕事論の話はさておき笑
30台半ば独身、フリーランスの自分に一番刺さったのは、不動産がもたらしてくれる信用の話。

フリーランスは社会的信用が低い。鈴木さんは放送作家として早いうちから売れて、20代中盤から月100万以上稼いでいたらしいが、その時の彼でもクレジットカードの限度額は5万円(そもそもクレカの審査が通らなかったり) 、賃貸で部屋を借りるのを断られたり(通帳の残高を見せなきゃいけなかったり)と苦労する。ところが、千葉の実家近くの別荘を買ってからは状況が一変。「不動産を保有すると大きな社会的信用を得ることが出来ること」に気付いたそうだ。

同じ自営業でも、たとえば箱物の商売(飲食店やジム経営)をやってる方であれば「○○をやってる△△さん」みたいに認知されやすい(実際、海外で水商売をやってたときは「PrettyWomanの横田さん」で通っていた)が、ライターやエンジニアのようにPC一つで出来る職種だと、よほど有名じゃない限り、それは難しい気がする。30代前半まではノマド的な生き方に憧れてきたけど、アラフォーの今は社会的信用が欲しい。"自営業(箱無し)/独身/賃貸"の状態で日本で40代を迎えるのは不安がある。

海外志向もだいぶ薄れてきた今、このまま日本で生活するなら、不動産を持ってた方が生きやすい気がする。信用金庫を回ったりするのも社会経験になるし。もしくはこのまま賃貸に住んでお金を貯めて40くらいでジャズ喫茶でも開くか。

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