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不完全なものに惹かれる

今を遡ること20ン年
結婚して上京することになり
いつか生まれるであろう子どものために
何か在宅でできる仕事は無いかなと考え
ずっとやってみたかった、手描きPOP広告を習い、労働省(当時)認定の試験も受けました。

まだまだ携帯もパソコンも普及していない時代だったし、もともとアナログな私は「手描き」に需要があると思っていたのですが…💧
バブル崩壊以降の不景気で、POPは徐々に 外注ではなく店員さんに書かせるとか、パソコンで印刷するお店が増えてきていました😥


今のようにSNSなんて考えられなかったので、直接お店に飛び込んで、こんなの要りませんか?って営業してました。若かった~🤣

下北沢のモスの黒板メニュー。
とある仲介者がくれた仕事。
その場でぶっつけ本番だから緊張したー💦
初めて飛び込み営業した福家書店さま📕
よくぞ書かせてくださいました
ふじみ野のパン屋さん🥐
黒板だけでなくシャッターに店名を書くという
貴重な経験もさせてくださいました
食べ物の絵って難しい💧
試作品


なぜ手描きにこだわったのか。

デジタルはとっても綺麗だし
ムラなく塗れるし
もちろん修正はいくらでもできるから
失敗がない。

「こんなはずじゃなかった」ということが
基本的にないわけで
常に100%つまり完遂できるということは
誰がやっても同じものができうる。
たぶん私は昔から、それが嫌だったんだなと。
つまり、誰がやっても同じ、というところ。
他の人と同じが嫌、というのは関西人の血かも😅

どんな出来になるか分からない
その不安定さの中で、
気に入ったものができた時の快感はたまらない💓

ポイントは「不安定」であるということ。


そういえば、
日本語教師の養成講座のとき
実習担当の先生が言ってたなぁ…🤔
説明がスラスラ言えなくても
言い間違ったり
言い淀んだりが空いたり
その不安定さに
学生が引き込まれることもあると。

人は不完全なものに惹かれる

という言葉に出会ったとき
ストンと落ちました。


そう、この あまりに有名になった
ごみ箱ロボットのように…


一言で言うなら、ただ
「気になる」


気になるから
ずっと見てしまうし、聞いてしまう。

そう思ったら
新しい勤務校での緊張感がちょっとほぐれたりして…。


いや、教師として不完全な自分への言い訳と言われるとそれまでですが🤣


スマートやなくてもエエやん!?
なんて思ったり。


よし、当面は
"不完全やけど気になる教師"でいこ🍀


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