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イギリスから日本へ。帰国後の日本での学校選び。インターナショナルスクールをどうやって選ぶか。学校選びの過程②

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回もイギリスから日本に帰国する時の学校選びについて書きます。前回・前々回の記事では色々と検討した結果、インターナショナルスクールを志望する事を決めましたが、今回はその学校選びの過程で調べた学校の特徴について書きたいと思います。学校に関する考察は私の私見で書いていますのでその前提で読んで頂ければと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。


■前回のおさらい
前回の記事では、学校の日本人比率のイメージや環境面での充実度、また日本人比率などの比較を主なインターナショナルスクール間でしました。それを踏まえて色々な角度で各学校を私の主観でポジショニングマップ上で表現しました。正しいかどうかはおいておいて、各学校の違いがどういう所にあるのかの概要は、ある程度イメージとして持って頂けるのではと思います。


今回は、私が家がイギリスから帰国する際に実際に調べてみた事を色々と書きたいと思います。日本からイギリスに渡った時と同じく、今回日本でインターナショナルスクール選びをする際にも、実際に多くの学校に行ってみてその雰囲気を自分なりに感想として書いたのが今回の記事です。ちなみに我が家が日本に帰国したのはコロナが終息する直前の時期でしたので、実際に学校を訪問しても、担当者の方が説明してくれるという機会は多くありませんでした。現在では状況が変わっていて、ウェブサイトから学校訪問をする事ができる学校もいくつかあるようです。例えばセントメリーではウェブサイト上から学校訪問の問い合わせができます。https://www.smis.ac.jp/admissions)

全てのインターナショナルスクールに問い合わせるのは効率が悪いので、あらかじめ人から話を聞いたり、ウェブで調べたりして実際に我が家が
「この学校が良いな」と問い合わせをした学校は全部で以下です。大変申し訳ないのですが、これ以外の学校は「うーん、行く価値ないかな」と思ったのも事実です。ただそれはあくまでも我が家が考えた基準で選んだだけで、全てのご家庭にとって当てはまるかどうかは別の問題ですので、予めその点を踏まえて参考にしていただければと思います。

-BST(ブリティッシュスクール)
-ASIJ(アメリカンスクール)
-St Mary(セントメリー)
-清泉
-横浜インター
-サンモール

個別の学校について書く前に、インターナショナルスクールに出願する際に必要な共通事項について書きます。大体以下の3つは必ず必要です。

①アプリケーションフォーム(出願票)
②前の学校(インターナショナルスクールに入る前の学校) からの推薦状
③成績証明書(英語と算数) 

必要な書類は当たり前というか想定通りなのですが、出願する前提として書かれている事があります。それは大雑把に言うと以下のような事です(小学校以上から入学する場合)。

英語での学習に問題が無い事
■過去2₋3年分の英語による学習成績を示す事

具体的に我が家も問い合わせをした以下の2校について、ウェブサイトに以下のような事が明記されています。

Priority for an admissions interview will be based on the following ranked criteria;  students who are to benefit from an English medium education
and who (in order):
1. Are siblings of students already attending the school
2. Any students who have at least one British parent
3. Are non-Japanese students who previously attended a British curriculum school or are in need of continuing this type of education
4. Other non-Japanese student who are in need of a British education approved at the discretion of the Principal 
 
日本語訳
1. すでに当校に通学している生徒の兄弟姉妹であるか。
2. イギリス人の両親を持つ生徒
3. 日本人以外の生徒で、以前イギリスのカリキュラムの学校に通っていた者、または引き続きこのような教育を受ける必要がある者。
4. その他、校長の判断により英国教育を必要とする外国人生徒。

ブリティッシュスクールのウェブサイト(Admission Policyより引用)

The applicant:
is an English speaking student from an accredited school in which English is the medium of instruction;
provides two years of school records with no indication of academic concerns or current standardized testing in the average to above average range; has received no special educational services;
has submitted all required documents;
has paid the application fee


日本語訳
出願者
英語を教育媒体とする認定校の英語圏の学生であること;
2年分の学校の成績表があり、学業上の問題がないこと、または現在の標準学力テストが平均からそれ以上の範囲にあること;
特別な教育サービスを受けていないこと;
必要書類をすべて提出している;
入学検定料を支払っていること。

セントメリーのウェブサイト(Admission Policyより引用)

つまり、インターナショナルスクールに出願をする際には、
■英語を話せることは大前提(話せるのが当たり前)
■英語による教育環境に複数年在籍していた事が条件
■保護者が両方日本人の場合は入学優先度は低くなる事もある


という事になります。ただ、上記の学校に問い合わせをした私の感覚と経験で言うと、このように書いてある一方で、学校によって対応が異なるのも事実なので、出願の際には学校の関係者と良いコミュニケーションを取っておく事が大事だと思います。正直に私の感覚で言うと、
「誰でも気軽に何でもかんでも問い合わせをしてくるのを防ぐため」にまずは入学基準を示すために書いてあるのかなという感じです。ただ実態として例外はあるというのが私の実感です。なぜならば娘と息子がそれぞれ入学した後に、上記基準に沿っていない生徒が多くいたからです。

前置きが長くなってしまいました。このような前提条件がある中で、ここからは私から見た各学校の特徴を書いていきたいと思います。順番に意味はありません。順不同です。具体的な話もありますので、今回は有料記事とさせていただきます。

■BST(ブリティッシュスクール) IB対応校
-サマリ:9点(10点満点中)
学習カリキュラム、環境、教師の質など国内のインターでたぶん最高水準。ただ両親共に日本人の家庭が入るのは相当難易度が高く、常に順番待ち。


-教育方針:
「生徒一人一人の個性を育て、生徒自身がそれを伸ばしていけるように」

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