90'S オルタナグランジの再来 Muddy Days フロントマンMurade氏、復活インタビュー
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90'S オルタナグランジの再来 Muddy Days フロントマンMurade氏、復活インタビュー

Ukiyo records.

はじめに

勢いで始めたこのツイッターでのスペースインタビュー企画も早くも第3弾となりました。
このインタビュー企画は基本的に自分が興味のあるアーティストの中心人物に話を聞きたいがために始めた企画で、最初は曲もしくはYoutubeでチェックしてそこからプロフィールなりTwitterなりで詳細を調べるところからインタビューをしたいという流れなのですが、今回Muddy Daysを知ったのは偶然参加していたツイッター上でのスペースで少しだけ会話したのがきっかけでした。

なんとも令和らしいきっかけなのですが、このディストロのフォロワーもスペースに積極的に参加をして徐々に増えて今に至っておりますので、このご時世の産物というかとても面白いコミュニケーションツールであると改めて気付かされました。

今回インタビューを決行したのは、理由が2つ。
Muddy Daysの楽曲が90’Sのオルタナ、グランジ最盛期ど真ん中を匂わせる自分の青春を思い出させる楽曲のラインナップばかりだったこともあり、バンド自体がどういうバックボーンをもっているのかものすごく気になったことともう一つは、フロントマンのMurade氏が持病を克服した後遺症として右耳が完全に聴こえなってしまったことである。

あくまで持病のことはTwitterで一部分しか知ることができなかったので病とどう向き合ったのかも知りたくオファーしました。

年齢も自分と同じとあってかなり熱くなってしまい計5時間ほど話し込んでしまったが今回のインタビューはその熱量をぜひ感じてほしいです。

◎自己紹介をお願いします。
ムラデと申します。Muddy Daysという90年代アメリカのグランジ/オルタナティブロックをルーツとしたバンドでギターボーカルをやっています。

バンドのメンバー構成を教えてください
ギターボーカル
ギター
ベース
ドラムの4ピースでやってます。


◎現在のメンバーはどのような経緯で集まりましたか
インターネットのメンバー募集掲示板にて、僕が作ったデモを聴いて集まってくれたのが現在のメンバーです。元々リアルで知り合いだった人はいないです。

◎メンバー全員が社会人をやりながら活動されているとのことですが、スタジオやライブの頻度はどのくらいでやられていますか
ライブは月に平均で2〜3回で、スタジオ練習は月2回ぐらいでバンド活動しています。

◎現在EP、シングル、アルバム、計6枚、音源を発表されていますが、曲をどのくらいのペースで作ってますか
曲は大体ひと月に1曲のペースで作ってます。
僕が歌のメロディとコード進行だけ作って、他のメンバーに各々のパートのアレンジを考えてもらう形で曲作ってます。

◎かなり90’Sのグランジやサイケデリックの匂いを曲から感じるのですが、影響を受けたアーティストを教えてください。
90年台のUSオルタナティブロックにかなり影響を受けてます。Dinosaur JrPavementSmashing Pumpkinsなどのバンドももちろん好きですが、KyussElectric WizardSleepなどのドゥームメタルやストーナーロックからもかなり影響を受けており、他の身近なインディーオルタナバンドとちょっと違うところなのかなと思ってます。

そこが我々の楽曲のサイケデリックな要素になっていると思います。また最近はヒップホップの要素も取り込んだりしていて、さらに音楽性が広がったような気がしてます。


Muradeさん個人としての音楽のバックグラウンドはどういうジャンルですか
僕は10代の頃ハードロック/ヘヴィメタルにかなりハマっており、Van Halenとか、MetallicaPanteraとかが特に大好きでしたね。もうちょっと細かいジャンルでいうと、スラッシュメタルにかなり傾倒していたと思います。今でもたまに聴いたりはしますが、今のマインドだとなかなか沢山聴く気になれないので、エネルギーが有り余っていた10代の頃に沢山聴けて良かったです。

メタルギターを弾いたおかげで、カッコよくギターリフを弾ける右手の使い方を覚えたのはかなり自分の財産になったと思います。
大学生ごろになって、ようやく今のバンドのルーツとなる所謂90sシアトルのグランジ/オルタナティブロックを聴くようになりました。Nirvanaには気持ち悪い?伴奏なのにポップにまとめ上げるカートの編曲能力にかなり影響を受けました。

Nirvana以外で特にこの時期のバンドで影響を受けたのはAlice In ChainsStone Temple Pilotsですね。両バンドともボーカリストは本当に素晴らしいです。バンド始めるにあたり、こういう感じのボーカルになりたい!って自分の理想のボーカル像になりました。



また、日本の音楽だと10代の頃からBOOWYが好きで今でもずっと聴いてます。大人になって聴いてみると、初期のパンクな頃をもちろん好きですが、後期のサウンドプロダクションが普通には考えつかないような構成やアレンジでめっちゃ尖ってるのに氷室さんの歌はちゃんと心に沁みてくる絶妙なバランスがとっても好きです。

◎全曲英詞ですが曲やリリックにはどういう思いを込めたりしていますか
あまり意識してはないのですが、歌詞の内容はどの曲も共通しているモチーフみたいなのがあって、享楽的な生活、粗野な破滅願望、夢で見たトリッピーな世界、現状からの脱出のいずれかが楽曲のテーマになっている気がします。一言で言うと我々の1stアルバムのタイトルになっているLow & Easy Lifeって感じでしょうか。
最近の曲はパーソナルな内容も増えていっており、仕事やプライベートで追い込まれてる時に、明日の朝を迎えたくないから夜寝たくない。明日までしっかり生きていける自信が無いみたいな事を少し前に出した楽曲であるHardcore Nightで歌ってたりします。

◎現在使われている機材を教えてください。
現在の機材ですが、ライブではYamahaRevstarというSGチックなギターをメイン使ってます。ハムバッカー系でかつ、コイルタップみたいな機能があって色んな音が出せるので重宝しています。基本の出音はけっこうゴキゲンでドライな音がします。

エフェクトはメインの歪み3つだけ紹介すると、D*A*MというメーカーのDope Priestというファズがメインの歪みで、我々の楽曲でいうところのTerminatorのようなメタルっぽいサウンドはBOSSHyper Fuzzを使っています。

また最新シングルのWeekend Weederのようなストーナーロック調のいなたいドライブサウンドはKuro AudioというメーカーのT120というファズを使ってます。主にこの3種類でライブやレコーディングに望んでます。

ギターは最悪壊れたり盗まれたりしても換えれるのですが、この3つはギター以上にサウンドの核となっているので、こいつらが無くなったらMuddy Daysはもう出来ません。
あとファズが大好きで使わないのによく買っちゃったりするのですが、インスタのハッシュタグ検索でファズを探したりしてます。ネットで検索するよりも、全然表に出てこない個人ビルダーの作品とかと出会えてとても面白いのでけっこうおすすめです。

◎パーソナルな内容になってしまいますが、受けられた手術のご病気について答えられる範囲で教えてください
実は3年ほど前に耳の不調で病院に行ったところ、顔面神経鞘腫という顔面神経上に腫瘍が出来てしまう珍しい病気に罹ってしまいました。
手術で腫瘍を取り除く必要があるのですか、後遺症として右耳の聴力がゼロになること、顔面麻痺になる事が分かっていたので手術せずにいたのですが、今年10月についに手術を受ける事にしました。

◎後遺症として右耳が完全に聴こえなくなってしまったと伺いました。
左耳のみで聴こえる状態でバンド活動への影響は出ていますか?

左耳のみで今後は生きていかなければならないのですが、バンド活動は問題なく出来ることをリハで確認できたので、そこに関してはホッとしましたね。
バンドでの音の聴こえ方は以前よりちょっと曇ったような感じに聴こえるようになってしまいましたけど。
片耳しか聴こえなくなってしまいましたが、この病気で人生の経験値はけっこう上がったと思うのでそれをバンドに還元していきたいですね。

◎コロナ禍での入院でしたが、手術前と手術後で音楽や生活に対する考えの変化はありましたか?
手術前はもしかしたらバンド活動が今後出来なくなるかもしれないというプレッシャーで目の前にあるものを一生懸命にトライしてました。
その結果1stアルバム完成まで漕ぎ着けることが出来たと思います。ただ先の見通しが見えなかったので制作やイベント企画とか、今振り返るととりあえずやってみる優先で、じっくり考えている余裕が無かったですね。

手術後は、色々物事をじっくり考えれるようになったところと、今までは面白い曲をたくさん作ろうというマインドでいたのですが、手術のせいなのか、良い曲を作りたいと思うようになりました。

あまりアコースティックギターに興味が無かったのですが、そういう心境の変化もあってか退院してからアコースティックギターを買いました。ギターと自分の歌だけで成り立つ世界をまず作ってからバンドサウンドを構築していく形で、今後の作曲活動取り組んでいきたいなと思っています。

◎先日、新曲「Weekend Weeder」を発表されましたが、テーマはどういう感じですか?
Weekend Weederは、サウンドはストーナーロックやドゥームメタルのような重たいサウンドだけど、歌メロやリードギターは田舎っぽい牧歌的な感じをイメージしてて、この2つの要素をぶち込んでみるというコンセプトで作曲しました。

リリックについては今日何かしていないといてもたってもいられないという病的な躁状態について歌ってます。前の質問で答えたように手術のタイムリミットが刻一刻と迫る中での、なんでもいいから何か制作でも、モノを買うでもいいから人生楽しみきらないとダメになってしまう。というような内容になってます。


◎今後の活動についておしえてください
今後ですが、まだ発表していない曲もいくつかあったりするので、順次シングルとしてリリースする予定です。
来年の前半には何曲かまとまった作品をリリースできると良いなと思っております。ライブも都内で1ヶ月に2、3回ほど行っていく予定ですので、遊びに来てくれると嬉しいです。また来年は地方でもライブしてみたいなと思ったりしてます。

インタビューを終えて

冒頭で書いたとおりインタビューと終えた後のスペースとで計約5時間ほど話し込んでしまったのですが、落ち着いた口調で一言一言に説得力があり音楽に対する熱いスピリットを感じました。
どちらかというと今の世間の流行からは少し離れた音楽のジャンルですが、それでも今のバンドのスタンス、自身のルーツの投影、今後の活動の未来図など自身での分析もされていてなおかつ音源をすべて通して聴いてもブレずにグランジというジャンルに愛を感じるとともに、聴けば聴くほどに味が出る曲ばかりであると改めて気付かされました。
サブスク時代で一枚のアルバムを聴きこむという行為はおそらく少なくなってきていると思われますが、アルバム1枚のストーリーを楽しむというのも自分のディストロで伝えていく一つのテーマだと思っております。

このインタビューは本筋からずれて話が脱線していくのも醍醐味のひとつなのですが、その中でメタルの話で盛り上がったのが印象的でした。
やはりメタルは正義というかルーツというかわかる人がいるとついつい話し込んでしまうんですよね。特にPANTERAからのDOWNの流れが最高でした。
また、メタル沼に引きずり戻されてしまいました。Muddy Daysのリフを聴いているとグランジのほかにこのメタル節も垣間見えますので1曲1曲聴きこんでみてください。

終わりに

Murade氏とお話していると自然と前向きになる気がするというかバンドのビジョンも個人でのビジョンもしっかりと持たれていて自分もとてもさんこうになりました。

病気の困難も淡々と話されていましたが、きっともっと苦悩があったと思います。もちろん病気を乗り越えても片耳が聞こえなくなってしまうハンディも本人でしかわからない葛藤もあったかと思います。

それでも、新譜からはこれでもかというぐらいのグランジ節。次の作曲への意欲も新曲から伝わってきました。
このインタビュー企画やるたびにいろいろな考えを直接聞くことができるので回を増すごとに私自身も吸収できることがたくさんあるので、この吸収した良質な体験をより多くの人に伝えていけるように、よりよい活動を目指そうと思いました。

この企画緊張はするし、文章は難しいので少し大変なのですうが、終わってみると得るものの方が多いので今後もより多くのアーティストにお話を伺っていきたいです! 

それでは!!

Muddy Days Official Twitter

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