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SERAPH | 1 SHOT | MOOD | RIBBON | OFFICIAL MIITO MOVIE (PART I)その1

2枚目のアルバム"Moodswings In To Order"。このショートムービーは、挿入曲を4曲だけ物語でつなげた作品です。
最初のアルバム(Moodswings In This Order)では、MITOがどのような存在なのかを紹介するものでした。
このアルバム(Moodswings In To Order)では、その後のMITOの様子がわかる内容です。

イアンは、躁期、鬱期の精神状態を、
躁(Mr.Insanity)ミスターインサニティ、鬱(MITO)マイト、という名前をキャラクターにつけて表現しています。
そして作品を3部作で表現すると言っていました。
彼の構想はこうです。

宇宙を創造してしているピエロの神がいて、
神がふざけてキャラクターを創造しました。各キャラクターは彼が誰なのかを物語に反映しています。つまり、神は自分をモデルにしたキャラクター達を作ったのです。
最初に作った創造物は他の全ての創造物に嫉妬します。
なぜならMITOが初めて作られた創造物だから。
神はMITOの中に闇を見て追放しました。
MITOは今では魔王のように変貌しています。それは神からの裏切りの愛を経て変わってしまったのです。愛から憤怒へ。
魔王は神の創造物の全てを自分の闇に移してしまおうと心に決めます。
主軸のIANではなくそれぞれの物語の主人公がMITOとなるように。
彼の悪行は神がいい事を思いつくまで続きます。
(それが初めのアルバム"Moodswings In This Order"です。)
神が思いついたそのアイデアとは、MITOを何かちょっとした事で混乱させること。

それって、、、Mr.Insanityの事かなぁ。
対局の存在にあって同じくらいパワーがあるキャラクターです。

ミュージックビデオのストーリー

冒頭に登場するのは、Mr.Insanity。
棚にはそれぞれ曲名のケースが並んでいます。

神:どこでお前と間違ったのか?
お前は、私の潜在能力を最大限発揮して創造した善の典型だった。
お前が始まりだった。
MITO:そして必ずあなたの最後になるだろう。私はあなたのイメージで創造された。さあ、今度はあなたの中に私を創造する時だ。

燃えあがるMITOの文字を消し潰すMr.Insanity。

SERAPH

セラフ。この曲の歌詞/訳はこちら↓

ちょっとここで簡単な旧約聖書の話を。なぜなら、イアンの表現する物語の流れを汲んでいるからです。正直、彼の作品には神や天使などの単純なイメージアイコンではなくて、宗教的な意味や背景も関係した表現も出てくるので、触れずにはいられないのですが、同じ宗教の人が共感できる表現やイメージは、調べないと理解できません。セラフだって調べないと何なのかわかりませんでした。
セラフとは、最も神に近い存在で天使の中でも最上位階級。
神への愛で燃えている。ゆえに翼が赤く表現されます。
セラフィム(複数形)は堕天してルシファーになります。物語ではそれがMITOです。
話を戻しましょう。

ミュージックビデオのストーリー

雷鳴とストリングスが聞こえます。ストリングスは、イアンが鬱状態に聞こえる音です。

MITO:翼に火をつけて。私は翼に火をつける。

MITOのシルエットに一瞬角の生えた赤い悪魔が重なる。

MITO:だから最後に私を抱きしめて。

なんか悲しい、涙がでそうです。
DON’T GO INSANEの文字の中にIANの文字だけが残る。

ショートムービーの語りと、CDの語りは同じではありません。
CDは、神との最後の会話を思い出しているMITOの語りです。

CDだと
MITO:私は行きます。あなたが私に恩恵を授けてくれた時に。
空が赤く染まり、星が落ち始め、私が変わっていくのを感じます。
私の世界が分裂し始める時、私は行きます。
最後にもう一度だけあなたを見つめます。

この曲以前に発表された(Moodswings In This Order)MITOの物語の続きです。この序章で幕をあけ、聞いている人がすっと彼の世界に入れるような曲です。

1 SHOT

MITOが初めて沈みを経験した曲で、イアンの躁鬱状態を指しています。
曲中、ホーンが聞こえるのは、〈最後の審判〉で鳴らされるラッパの音を表現しています。

ミュージックビデオのストーリー

MITOから逃げるIAN。ストリングス。空には暗雲が立ち込め雷鳴が聞こえてきます。
IANは車で拉致されます。手を縛られ自由がきかず連れ去られるのは意識を乗っ取られそうになっているという事。
車内で発砲した光が見え、次の瞬間部屋で気が付くIAN。
"Scaredy Cat"でもありましたが、銃声とともに場面が切りかわり、気が付くとどこかの部屋でした。
音は無く混乱する中、頭の中でいろんな声がします。

声:トントン。ここから出ないの?彼が来るよ。
IAN:誰が来るって?
声:待ってないで探し出そう。

ライトを付けると視界はモノクロ。

声:彼の気配が薄れてきてる。(IANの意識が目減りしている)
誘拐された。
だんだん沈んできてる。

ストリングスが聞こえます。

IAN:ちょっと黙ってくれ。
声:彼は衰弱してる。出ていかなきゃ、もう時間がない。
IAN:受け入れなきゃ。
声:時間がないよ。
IAN:感じない。
声:出ていかなきゃ。

怯えるIAN。

声:受け入れたらどうなるかわかるよね。
IAN:ごめん。

恐怖の末薬を大量に摂取しようとすると、

声:お願い、やめて。

そしてオーバードーズ。すると内側からモノクロがカラーの世界に変わりました。

IAN:全部よくなるから

MITO…

続きはその2へ続きます。

深読み解釈↓

以下参考記事です。

DPR Ian Breaks Down Moodswings In To Order Track by Track: Exclusive (consequence.net)

以下参考ラジオ

DPR IAN Talks Moodswings In To Order, His Time in the Kpop Industry & DLiving with Bipolar Disorder (youtube.com)

画像はChristian Yu(@dprian) • Instagram写真と動画






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