【通りもん】日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる【だけじゃない】
こんにちは、るゆにつと申します。
挨拶もそこそこに恐縮なのですが、黄色くて丸いものって心が癒やされますよね。
気持ちはわかります。
最後まで聞いてください。
それは太陽のような力強さもあり、お月さまのように包み込んでくれる優しさもあり…。
ひよこ、みかん、たんぽぽにハチミツ。
黄色という色には「元気」「明るい」「エネルギッシュ」というポジティブなイメージや、「あたたかい」「ハッピー」といった癒やしのイメージがありますよね。
そんな黄色くて丸いものの最たる存在、手にした人の心をあたたかく包み、人生を希望に満ち溢れたものにしてくれるものがそう、「ミルクまんじゅう」です。
ミルクまんじゅうとは
みるくまんじゅうとは、白あんにさらに牛乳や練乳、バターなどを加えて練ったなめらかな「ミルク餡」を使用した西洋風の和菓子で、「乳菓」と呼ばれることもあるおまんじゅうのこと。
皮に乳製品を使用しているものもあります。
有名なものだとやはり、福岡の銘菓「博多通りもん」ですよね。
お土産でもらって、その美味しさにびっくりされた方も多いのでは?
筆者もその一人で、通りもんの味を覚えてしまってからは近くで九州物産展があると聞けば通りもんを買いに行き、自分が行けないときは人にお金を渡して買いに行ってもらうほど。
少し前には、セブンイレブンのPBの商品の「ミルク餡まん」がジェネリック通りもんだ!と話題になりましたので、ミルクまんじゅうは誰もが一度は食べたことのある「新しい、けれど懐かしい」そんなお菓子のひとつなのではないでしょうか。
さて、ここで「似たようなもの、うちの地元でも見たことあるぞ?」とお気づきの勘のいいあなた。
そう!実は知名度の差はあれど、「ミルクまんじゅう」は全国の都市に根付いています。
博多通りもんだけじゃない!全国にあるミルクまんじゅう
さて、あっても観光地くらいだろう、と軽い気持ちで調べ始めたのですが…
ありすぎ。
筆者の検索で見つけられなかった秋田・愛媛・長崎以外の都道府県、つまりほぼ全都道府県にミルクまんじゅう、ありました。そうなんだ。
とはいえ、どうせ全部通りもんみたいな味なんでしょう。全部取り寄せて食べてみるまでもないか、解散解散~…
…だ……
ん?風の音かな?
…たちだ…
えっ?なにか聞こえる…
一番……のは…たちだ…
この中で…一番おいしいのは…俺たちだ…!
この中で、一番おいしいのは俺たちだ!!!!
祭が始まる……!
今宵、日本の(ほぼ)全てのミルクまんじゅうがここに集結する。
M(ミルクまんじゅう)-1グランプリ2023の開催です。
グランプリと言っても優勝を決めるわけではなく(世の中のおまんじゅうはすべて美味しいので)、食べ比べてあれが好きこれが好きと言ってるだけですが、お付き合いいただけると幸いです。
「〇〇(都道府県名) ミルクまんじゅう」と47都道府県すべてで検索し、ネットで取り寄せられるものをすべて取り寄せました。
「これ忘れてるぞ!」「地元にこんなのあるよ」というのがありましたら教えてください。
並べてみた
壮観です。
まんまるな形が多い中、ちょっと変わった形のものもチラホラ。
色やツヤも千差万別ですね。
この見た目の違いは食感においても差が出るのでしょうか?
日本列島を、喰らう
それでは選手も出揃ったところで、さっそく食べていきましょう。
※ここからはおびたたしい数のおまんじゅう画像が続きます。
色味がずっときつね色ですが、戦い(主に筆者の胃と表現力の)の行方を最後まで見届けてください!
北海道ブロック
第一の舞台は、北の大地北海道。
「北海道のものは全部美味しい」という刷り込みを全日本人がされている気もしますが、ミルクまんじゅうというジャンルにおいてはどうなのでしょう。
(※不参加…Kコンフェクト:北海道あんみるく (通販なし))
柳月:十勝みるく
赤ちゃんのお肌のようなしっとりした触り心地…!
焼き色も餡の色も濃く、濃厚さが伺えます。
ミルクの味が濃~~~~い!
バターよりも断然ミルクの味が強く、生地のむちむちとした噛みごたえも良いアクセントになっています。
The Sun蔵人:蔵〇(くらまる)
蔵”◯”という名前の通り、コロンとまんまるな形が可愛い。
サイズは小さめですが、餡がぎっしり詰まっていて重たいです!
パッケージに生ミルクまんじゅうと書いてあり、生とは?と思いつつ食べたのですが、かじると納得。
確かに”生カステラ””生ドーナツ”のような生地の”生”感があり、口溶けがとても良いです!
お菓子のふじい:ミルクまんじゅう
しっとりを通り越してじっとりとジューシーな質感。
やや平た目ですが、生地の厚さは均一でぎっしりと餡が詰まっています。
…濃い!!!!
小麦の味、バターの味、豆の味…素材ひとつひとつの味がとても濃くて強いです。
仙豆ってこんな味がするんじゃないかしらと思うくらい、疲れが吹っ飛びそうなエネルギーの強さを感じました。
東北ブロック
続いては東北からの挑戦者たち。
他のエリアでは挑戦的なアイデアも飛び出す中で実直に、地元の素材を愛し続けている真摯な姿勢が伺えます。
※不参加…秋田県(ミルクまんじゅうなし)
萬榮堂:八戸黄金ミルクまんじゅう(青森)(オンラインショップが準備中でした…)
松栄堂:津軽の恵み(青森県)
7cm近いビッグサイズでの登場。
切ってみてもりんごの香りはそこまでしません。
ミルクの香りに混じって、ほんのりりんごジャムのような香りがするかな…?というくらい。
食べてみても、りんごのフルーティーさはそこまでせず。
上に乗ったりんごのコンポートの部分の食感がじゃくじゃくとして、とても美味しい!
賢治最中本舗:拝啓 賢治先生(岩手県)
生地にたくさんの胡麻が練り込まれた拝啓 賢治先生。
白ごまの香ばしい香りがしています!
生地はごまがプチプチとして楽しく、そして香りがとても良いです。
豆乳が入っているのも珍しいですが、地元のお豆腐屋さんで作ったものを使用していて、とても優しい味です。
餡には生クリームと練乳を使っており、かなりミルキーでした!
タルトタタン:ミルクまんじゅう(岩手県)
岩手では有名な洋菓子屋さん「タルトタタン」が手掛けているだけあって、おまんじゅうというよりはクッキーの香りがするのが興味深い、こちらのミルクまんじゅう。
端の方はカリッとしてます!
前述した通り、生地が他にはないサクサク食感でとても美味しいです。
その分餡の主張は控えめなのかと思いきや、かなりバターの風味は強め。
畑のSWEETS:畑のずんだ(宮城県)
宮城といえばずんだ!
名物であるずんだを餡に使用したミルクまんじゅう。
断面を見ると枝豆の青々しい香りが立ち、翡翠色の美しい餡が顔を覗かせました。
おお~!ずんだだ!
ずんだ餅は催事などで何回か食べたことがあるのですが、少し塩気のある餡はまさにずんだそのもの!
ちょっと枝豆の粒が残ったずんだ餡の食感が良いですね。
和菓子に全振りかと思いきや、意外と洋風にアレンジがされています。
うろこや総本店:母歌味(もがみ)のしらべ(山形県)
ミルクやバターの香りに加えて、バニラの香りがするな~と思ったらやはり原材料にバニラビーンズが入っていました。
餡はかなり滑らか。洋風ですね!
餡のミルクが濃くて、かなりミルキーで美味しいです!
皮がもちもちとしてます。和であり洋。1個で満足感がすごい。
小山製菓:福島みるく饅頭(福島県)
起き上がりこぼしをイメージして作られたという福島みるく饅頭。
焼き色は白っぽく、香りは薄めです。
横から見ると上下で高さの違うぷっくりとした形ですが、しっかりと餡が詰まっています。この形どうやって作ってるんだろう。
餡には白隠元と大手亡、2種類の豆を使用しています。
そのためかミルクやバター感は割りと薄めなのですが、豆本来の持つコクをしっかりと感じることができるミルクまんじゅうでした。
関東ブロック
首都圏は先進的なミルクまんじゅうが多いと予想していましたが、蓋を開けてみればどこかほっとする親しみやすい顔ぶればかり。
都会での喧騒を忘れさせてくれそうな素朴な選手たちが顔を揃えました!
※不参加…栃木県(おおむぎ工房:みるくまんじゅう 大麦畑のお月様が大容量のものしかなく断念)
群馬県(旅がらす本舗清月堂:つるまう饅頭 販売終了?)
神奈川県(放生若狭屋:富山ミルクまんじゅう やこいもん/リブラン:濃厚みるくまんじゅう 雷鳥の夢 ともに期間限定販売)
こんにゃく屋生田目屋:よかっぺ茨城ミルク小饅頭(茨城県)
小判型のおまんじゅうが20個も入った、太っ腹なよかっぺ茨城ミルク小饅頭。
ひとつひとつに茨城の名所がプリントされていて、「僕は徳川光圀公!」「わたしは県の花”バラ”にする!」と選びながら食べるのも楽しそうです(味は一緒です)。
ミルキー感は少ないものの餡自体の風味は良く、さらさらと溶けていく珍しい食感でした。
餡というより落雁みたいで、お茶請けにピッタリそうですね。
加藤牧場:バターミルク饅頭(埼玉県)
生地にも餡にもバターをたっぷり使用しているとあって、バターの香りで幸せです。バニラのような甘い香りもします。
たっぷり使われたバターのせいなのか、チーズのような塩気とコクが感じられます。
生地にはポテトパウダーなるものが入っており、それがもそっとした独特の食感を生み出しているようです。
なごみの米屋:なごみるく(千葉県)
手のひらにずっしりと重みを感じました。
表面はすべすべとして触り心地が良く、優しい香りで心が和みます。
餡に水飴を多く使用しているものは、ねっちりとした食感になり水飴の甘さが際立つので個人的にはあまり好きではないのですが、こちらは餡と生地、そしてミルクとバターのバランスが良く非常に美味しかったです!
御門屋TOKYO:揚げまんじゅうミルクあん(東京都)
今回唯一の揚げタイプのミルクまんじゅうです。
開けた瞬間からドーナツ屋さんの匂い!否が応でもテンションが上がります。
持った指にも油がつき、少し押すとじゅわじゅわと油が染み出してきます。
あんドーナツだ!!
餡のミルク感より先に生地の美味しさがやってきます。
原材料を見ると、「バターミルクパウダー」というものが入っているのがコクを生んでいるのかな?と予想。ギルティ~。
榮太樓:日本橋まんじゅう ミルク(東京都)
飴菓子で知られる榮太樓本舗。
歴史ある榮太樓の手掛けるミルクまんじゅうだけあって、和菓子の饅頭生地の香りが強く、食べる前にはミルク・バターの香りは感じられませんが…!?
やや厚めの皮が香ばしくて美味しく、コーヒーのお茶請けに良さそうです。
餡のミルク感はおだやかで、ミルクまんじゅうとしてはかなりあっさりめでした。
渋沢逸品館:渋沢百訓饅頭(東京都)
次の1万円札の顔になる偉人、渋沢栄一。
彼が渡仏中に出会って感動したというミルクとバターを使用して考案したのがこの渋沢百訓饅頭です。
フルーティーな香りがする?と思ったら、材料に「果実発酵ソース」という文字が。
他にも好物であったオートミールが練り込まれているなど、様々な工夫が凝らされています。
なぜかハンバーグの味がしました。
果実発酵ソースの複数の旨味がなぜかデミグラスソースの味に脳内で変換され、見た目の「茶色くて丸い」という特徴も相まって、ハンバーグを食べたことになったようです。
中部ブロック
中部ブロックのミルクまんじゅうは、日本海と太平洋、北側と南側、雪国と温泉地で大きくその様相を変えてわたしたちを翻弄してきます。
ちなみに筆者の地元である名古屋といえば「なごやん」というお菓子も有名なのですが、こちらは「黄味あん」を使用しておりミルクまんじゅうではなく、惜しくも選考対象外となりました。
K(黄味あんまんじゅう)-1グランプリの開催が待たれますね。
※不参加…岐阜県(金蝶園総本家:水都みるく 電話注文のみだったため)
あわづや:みるくまんじゅう(新潟県)
牛乳瓶のフタのようなデザインが可愛いミルクまんじゅう。
新潟の老舗和菓子屋あわづやの創業100年を記念して、地元の諏訪乳業とのコラボレーションで生まれた新しい和菓子とのことです!
原材料に「ココアバター」とありますが、これはホワイトチョコが餡に練り込まれているそうで、後味にほんのりホワイトチョコのコクが感じられます。
皮はホロホロと香ばしく、どっしりミルキーな餡も美味しい!
ふらん・どーる:金沢みるく饅頭 じわまん(石川県)
こちらはさつまいも餡のミルクまんじゅうです。
赤い皮に黄色い芋餡で可愛いです!
しっとりしていて、スイートポテトのよう!
バターと言うよりマーガリンっぽいような…?と思い原材料を見るとやはりマーガリン使用でした。
実家で焼き芋にマーガリンを塗りたくって食べていた頃を思い出しました。
加賀陣屋:加賀乃殿様(石川県)
加賀の武将といえば前田利家ですが、その前田家の家紋である梅をかたどったミルクまんじゅうです。
金箔があしらわれていてとても高級感があります!
生地も餡もしっかり固めで食べごたえがありますが、スッと口溶け良くなくなっていきます。
餡が他とは違い白”生”餡となっていましたのでそのせいなのでしょうか?
豆の味も乳製品の味もしっかりと味わいつついただくことができました。
西洋菓子倶楽部:お焦げの香りミルクまんじゅう 常太郎(福井県)
名前にもある「おこげの香り」とはどういうことか?と疑問でしたが、開けてみて納得。
ポン菓子のような、お米の爆ぜた香ばしい香りがするんです!
この香ばしさは生地にもち米粉、米粉が使われているためですが、福井産のコシヒカリの米粉なのだそう。
生地の香りだけでなく、餡も個性派です。
滑らかでミルキーなのですが独特のモロモロ感があり、材料にヤマイモが使用されているためかな?と予想。
このしっとりなめらかだけど”軽い”という不思議な触感がくせになり、もう一個、もう一個…と食べ進めてしまう危険なミルクまんじゅうでした。
ワイエムカンパニー:八ヶ岳ミルクまんじゅう(山梨県)
さて次は山梨県のミルクまんじゅう…ってあれ!?なんだか見覚えのある袋です。
なんと埼玉県の加藤牧場のものと同じ金の市松模様。
外箱のデザインに力を入れている分、中の袋は量産のものにしているのかな?と思いながら食べていきます。
味…一緒だ…!!!
どちらも地産の牛乳を使用しているためそこの違いはあるかもなのですが、筆者の舌では違いが分からず…。
原料にポテトパウダーが入っているところも一緒でカロリーも一緒。
これはミルクまんじゅう業界のパンドラの箱に触れてしまったかもしれない。消されてしまうかも…
てんけい:北海道の濃縮乳を使ったミルクまんじゅう(長野県)
波乱もありましたが気を取り直して次に行きます。
直径4.4cmの小ぶりなミルクまんじゅうの登場です。
包装を開けた瞬間から強いミルクの香りがし、小さな見た目とは裏腹のインパクトです。
生地はかなり薄く、触るとペタペタするほどしっとりしています。
もはや生地はミルキーな餡を食べるための媒介としての役割かと思えるほど、餡の主張が強め。
”濃練乳”と謳っているだけあってかなり濃厚!
オブセ牛乳:みるくまんじゅう(長野県)
先程のてんけいのミルクまんじゅうよりも、更に小さなオブセ牛乳のミルクまんじゅう。
オブセ牛乳の他のお菓子は食べたことがありますが、ミルクまんじゅうのお味はいかに。
生地も餡ももっちもちで、これは新しい食感です。
ただミルクの香りは薄く、バターも使用していないため香りはおだやか。
餡は水飴の割合が多く、ねちねちとして水飴の甘さが一番に来ます。
雅心苑:夢みるく(静岡県)
ピカピカしてます。金メダルとしてこれをかけてもらったら嬉しいだろうな。かじって物議を醸そうかな。
真ん中に餡ではない何かが見えます!!
真ん中に入っていたのは牛乳風味のクリームでした!
ほぼクリームパンですね。いや、生地にも餡にも牛乳が入っているのでこれは実質ミルクそのものでは…!
そのくらいミルキー度が高めで、骨密度が上がりそうなお味でございました。
はなのき堂:信長公記(愛知県)
あれ!!!???
君さっきも見たなぁ?加藤牧場と八ヶ岳ので見たなぁ???
こんなことってあっていいのか…ドッペルゲンガーだとしたら3体揃ってしまっているぞ…
味も…ほぼ一緒や…!!!
加藤牧場と八ヶ岳のは地産の牛乳を使用していましたが、この信長公記には特にその表記がない分ミルク感が抑えられており、その分白あんの風味が強く感じられた気がしなくもなかったのですが、ほとんど同じでございました。
調べてみたところ、ケヤキ堂とワイエムカンパニー、そしてはなのき堂はすべて母体の企業が同じでした!
そのためレシピや設備が同じなのでしょうか。
埼玉、山梨、愛知と離れた場所のミルクまんじゅうを、まさか同じ日に食べる人間がいようとは親会社も予想外だったでしょう。
松川屋老舗:名古屋 天守閣(愛知県)
名古屋城の葵の御紋をかたどった、風格の漂う名古屋のミルクまんじゅう。
袋から出すとバニラのような香りがします。
生地はおまんじゅうと言うよりパンのようにふかふかとしていて、とても甘いです。
名古屋の民はあんこが大好きですが、これは生地を楽しむタイプのおまんじゅうですね!
ちなみに、「尾張名古屋は城で持つ」という言葉がありますが、名古屋市民は全員その意味を知りません。
洋菓子のポワール:伊良湖ハチミツみるく(愛知県)
袋から出してすぐもうハチミツの香りです!幸せ。
伊良湖へは小さい頃に行った記憶しかないのですが、渥美半島の方では養蜂が盛んなのですね。
とにかくハチミツがガツンときます。
唾液腺がじゅわ~~~となるほど甘いですが、ハチミツの甘みなのでくどくなくて美味しいです。
近畿ブロック
歴史と伝統を重んじる近畿ブロック。
外国人観光客に向けてなのか、高級感が漂うパッケージや古風なネーミングのものが多く見受けられました。
大徳屋長久:kodayuミルク饅頭(三重県)
焼き色は薄くて均一、柔らかい皮です!
バターを使用していないため香りもあっさりしています。中に覗いているチョコチップが気になりますね。
食べてみると意外なほどスッキリしています。このスッキリの秘密はどうやらレモン果汁。
ミルク餡とチョコチップの甘さをうまく引き締めてくれています。
チョコチップはこの暑さ(今は8月半ば)で溶けてしまっていたのか、餡と一体化していました。
菓道 冨来郁:てんびん坊や(滋賀県)
てんびん坊や、ヤンボーマーボーみたいなのを想像していたら北風小僧の寒太郎みたいなやつでした。しぶい。
バニラオイルのいい香りがしてます!
原材料には明記されていないのですが、シナモンのような風味の餡です!
口溶けがとても良く美味しい。
生地はふかふかで、カステラっぽくてこれもまた美味しい。
かのくら ちゃらく:ねがいだるま(滋賀県)
袋から取り出すのに苦労するほど柔らかく、餡がしっかり詰まっているのがわかります。
まんまるではなく少しいびつな形もだるまさんのようで可愛い。
餡はきちんと豆の味がして、ミルキーさや滑らかさはないものの正統派のお味。
特筆すべきは皮の香ばしさ!しっかりと焼き色がついていて、おいしかったです。
菓匠禄兵衛:ご縁まん(滋賀県)
袋に指を入れた途端、もっちもち。というか、ぷるんぷるん?
とした感触。おまんじゅうと言うよりういろのような弾力と香りです。
それもそのはず、生地には”餅粉”が使用されています!
もちもちの生地に驚かされましたが、餡はかなりミルキーでなめらか!
生地は口の中でももちもちと弾み、ちまきを食べてるみたいでした。
ミルクまんじゅうはかくも懐が深く、自由なものなのか。
京みずは:月映え(京都府)
香りはほんのりとミルクの香りがするかな?くらいで、派手な主張はしてこない上品なミルクまんじゅうです。さすがは”粋”を愛する古都、京都。
食べる前はそれほどミルク感はしませんでしたが、口に入れると豊かなミルクの風味が弾けます。
香ばしい皮との一体感も申し分なかったです。
”西洋風”和菓子と謳われていますが、食後の余韻は上等の和菓子を食べた時のそれでした。
高野屋貞広:京の通りゃんせ(京都府)
開封すると、チーズのようなパンのような発酵食品の香りがします。
4.7mmと小ぶりではありますが餡にしっかりとした厚みがあるのが見て取れます。
食べてみると、やはりおまんじゅうと言うよりパンに近い味わいです。
京都は日本一パンの消費量が多い街だと聞いたことがあるのですが、その影響がおまんじゅうの味付けにも現れているのでしょうか?
牛乳感、バター感もそこまで強くはないので、白あんのあんパンを食べているような感覚で食べることができます。追いバターをしてもいいかも。
青木松風庵:みるく饅頭 月化粧(大阪府)
ミルクの優しい香りがしています。
もっと「大阪やでーー!!」と強く主張をしてくるかと思いきや、意外なほど儚げな印象。
これは、パッケージを見ずに食べたら「これ、通りもん?」と間違えてしまうほど通りもんに近い気がします。
通りもんとの違いは皮の扱い。
博多通りもんはしっとりした皮がごく薄く餡を包んでいるのに対し、月化粧の皮はやや厚く、ホロホロと香ばしいです。
ルピノー:大阪文らゆずミルク(大阪府)
手に取るとペタペタとくっつくほどのしっとりさのある、大阪はルピノーの文ら(ぶんら)。
この段階ではほんのり柚子の香りがするかな?という程度ですが果たして…!
おぉ!これは新しい感じがします。
食べるとしっかりと柚子です。ジャムを食べているのかと思うほどジューシーで、そしてこってりと甘さがあります。
あみだ池大黒:大阪もちまろ菓(大阪府)
しいたけ。
和三盆を使用しているのが珍しく、ザ★和菓子~~という香りがします。
和菓子のあの独特な香りって和三盆のものだったのですね。
これは…!面白いぞ…!
ナイフで切るとき、ねちっ!と絡みついてなかなか離れませんでした。
生地には米粉を使っており、これはかなり異色のミルクまんじゅうです。
和三盆がとても美味しい。
食感も”まんじゅう”とはかけ離れており、”餅”感が強かったのですが和菓子として完成度が非常に高く、くせになる美味しさです。
大納言:みるく饅頭かぶきもん(大阪府)
変わった匂いがすると思ったら…キャラメルだ!
キャラメルパウダーが入っているとのことで、この濃い焼き色もキャラメルによるものなのでしょう。
食べるとそれほどキャラメルの味は強くないのですが、練乳感強めの餡ととても合います。
合わさるとキャラメルラテのような優しい甘さです。
通りもんのパロディなのかと思ったら、けっこう個性派でした!
六萬石:月の輪ミルク(兵庫県)
焼き色がしっかりついていて、ぼうろのような固めの皮です。
切ってみると餡の色も濃い目。おいしそう~!
生地はフチの方はサクサクとした部分もあり、クッキーみたいで美味しいです!
餡はミルク感やバター感は少なく、ほくほくとした白あん本来の味わい。
それが生地と合っており、うまくまとまっているなぁと感じました。
いづみや本舗:摂州 蕪楽(兵庫県)
小さめサイズながら、ずっしりと重みがあります。
餡はキラキラとツヤがあって、食べる前からミルクの香りが強いです!
トラディショナルな見た目に反し、味はかなり西洋風。ミルクとバターの味を贅沢に感じることができます。
今回は博多通りもんに似ているミルクまんじゅうはどれか?という趣旨ではないのですが、味が博多通りもんに近いのはこの蕪楽かなと感じました。
多口製菓:小鹿物語(奈良県)
あっ!お顔が!
ちょっと潰れてしまっていますが、丸まって座る鹿が可愛いです。
カスタードのような、卵のよい香りがします。
生地はふかふかで、少しハチミツの味がします。
何かに似てる…と思い出すと、お祭りの屋台で食べたベビーカステラの味が近いですね!
餡は黄味あん寄りで、ほこほことして美味しかったです。
この小鹿物語、おまんじゅうの見た目もさることながら、箱のデザインがとにかく可愛いです。
ラッパの合図で鹿を集めて、好物のどんぐりをあげる「鹿寄せ」という風習をモチーフにしているのだそう。
オカザキ紀芳庵:あすかルビーいちごミルクまんじゅう(奈良県)
包装を開ける前から苺の匂い!!
餡はものすごいピンク色。
これは、食べてみるとかき氷のイチゴ味シロップのような…
砂糖の甘さが先に来てしまい、想像していた苺ミルク感とはちょっと違いましたね。
オカザキ紀芳庵:和歌山みかんミルクまんじゅう(和歌山県)
小ぶりサイズでたくさん入ったみかんミルクまんじゅうです。
餡に有田産みかんの果汁を使っていて、顔を近づけるとオレンジママレードのような少しほろ苦い香りがします。
口に入れると餡のミルキーさやみかんの果汁感よりも、砂糖の甘さが目立っている印象。
小ぶりなので一口で食べられます。職場で一人一個ずつ配ってもらえるとお昼休みが嬉しくなりますね。
中国ブロック
温暖な気候で砂丘や複雑な海岸線など、多様な自然に囲まれた中国ブロック。
その多様さはミルクまんじゅうにも波及効果をもたらすのか、バラエティに富んだ選手たちが集まりました。
大山乳業:酪みるくまんじゅう(鳥取県)
白バラ牛乳で知られる大山乳業のミルクまんじゅう、その名も”酪”。
餡ではなく、生地の方に2.7%も白バラ牛乳が使われているそう!
ほんとだ!生地がめちゃくちゃ美味しい!!!
餡はほとんど主張してこず、生地だけだとパサパサしてしまうのを餡の水分で程よく補っているという感じでした。
ソフトクッキーを食べている感覚で、ぱくぱく食べられてしまいます。
パティスリーガレット:縁満~松江みるく饅頭~(島根県)
日本一の縁結び神社である出雲大社のある島根県。
そんな島根からは見るからにご利益がありそうなミルクまんじゅう、”縁満”が登場。
パティスリーが手掛けているだけあって、クッキーのような”洋”の香りが漂います。
おや?食べてみると意外なほどスッキリしています。
けっこう甘いはずなのですが、キレが良いと言うかいい意味であっさりしているというか。たくさん入っていますが瞬殺の予感です。
晴れの路:備前焼みるく饅頭(岡山県)
写真だと伝わりにくいのですが、何やらすごいツヤです。
ツヤを出すためのもの(卵黄や牛乳、みりんなど)を刷毛でひとつひとつ塗っているのか、備前焼特有の焼き色、火襷(ひだすき)を模した焦げが食欲をそそります。
食べてみるとムムム?これまでのミルクまんじゅうにはない変わった味がします。
原材料を見てみると「みりん風調味料」とありましたので、これが独特の風味を生んでいるのかもしれません。
平安堂梅坪:安芸れもん(広島県)
袋から出すとレモンの爽やかな香りが立ちます。
甘くもったりとしたミルクまんじゅうに、レモンはどのような化学反応を起こすのか見ものです!
餡には瀬戸内産のレモン果汁とレモンの皮がたっぷり入っているそうで、思っていたよりもレモンの酸味が効いており、コクのある甘酸っぱさがかなり好みでした!
さくらや:酒都の月(広島県)
広島・西条の街を包み込む月明かりをイメージしたという酒都の月。
平均サイズよりやや大きく、その名の通りぽってりとお月さまのような佇まいです。
中は生地がやや厚めで空間があり、餡の量は他と比べるとやや少なめ。
その分皮の香ばしさはしっかりと楽しむことができます。
餡はミルク感・バター感も感じられますが、それよりもいんげん豆の風味が鼻に抜け、正統派の和菓子寄りと感じました。
果子乃季:鳩子の海(山口県)
黒!!!
ミルクまんじゅうは薄い焼き色だ、という固定観念を覆すような濃い色の鳩子の海。
可愛らしいネーミングは昭和49年の朝のドラマのタイトルから取っているそうな。
ナイフが止まってしまうほど餡がぎゅっと詰まり、重みがあります。
黒糖などは使われていないのですが、黒パンのような香りがしてどこか懐かしい気持ちになりますね。
餡より皮がメインのミルクまんじゅうですね。
カステラの茶色いところのような香ばしさです!牛乳がほしい。
幸ふく:幸ふくまんじゅう(山口県)
微笑む焼き印が可愛らしい、幸ふくまんじゅう。
黒パンのような香ばしい香りで、焼き色もこんがりしています。
生地も餡も固めでしっかりしていて、噛みしめると生地と餡の両方の味を楽しむことができ、とても食べごたえがあります!
ぽくぽくと食べ進めていると、いつの間にかこのおまんじゅうと同じ笑顔になっていました。
四国ブロック
瀬戸内海の恵みを受け、温暖で肥沃な土地で育まれた四国ブロックのミルクまんじゅうたち。
少数ながらそれぞれの個性が光っています。
※不参加…愛媛県(ミルクまんじゅうなし)
イルローザ:徳島酪菓マンマローザ(徳島県)
マトリョーシカのような絵がついているのかと思っていたら、「マンマローザ」の「M-R」と描いてあったのですね。
焼き色は薄めで、手に持つと崩れそうな柔らかさです。
みっちりと詰まった餡がかなりミルキー!!!
かなり甘めではあるのですが滑らかで飲むように食べられてしまい、いつの間にかなくなっていました。
くつわ堂:さぬきほっこりみるく山(香川県)
名前に「みるく山」と付いているだけあって、高さのあるお山のような形が特徴的です。
高さがある分、餡もたっぷり。そして側面の皮もしっかりと楽しめそうです。
食べると洋菓子を食べているかのような味わいです。
餡もこれだけ入っているのだからしっかりと存在感があるはずなのに軽く、いい意味であんこっぽさがなくていくつでも食べられる不思議なミルクまんじゅうでした。
中納言:みるく饅頭(高知県)
ボリュームがすごい!
切るときにナイフの刃を押し返してくる弾力がある生地。
餡もたっぷり入っていて、これは食べごたえがすごそうですね。
他のミルクまんじゅうがバターや生クリーム、他にも材料を加えている中で、こちらの中納言のものは「小麦粉、手芒、砂糖、練乳、水飴、卵、膨張剤、香料」のみと非常にシンプル。
豆本来の味を噛みしめることができる、無骨なミルクまんじゅうでした。
青柳:竜馬がゆく(高知県)
濃紺のパッケージが目を引きます。
やはり高知県といえば坂本龍馬なのですね!ミルクやバターの香りは少なく、純然たる和菓子の匂いがします。
このミルクまんじゅうの主役は皮ですね。
どっしりと構える餡を優しく包む生地の味が強く、歯ごたえや口溶けをしっかりと楽しめます。
独特のクセがあり、通好みの味わいです。
浜幸:人のよろしさ(高知県)
シワの寄った生地には餅粉が使われていて、しっとりもちもち。
切ってみるとクレープのように餡が包まれています!
かじると生地はもちもちしていながらも歯切れがよく、楽しい食感です。
香りは薄めでしたが餡は思ったよりミルク感がしっかりとあり、おまんじゅうというよりミルクレープを食べているみたいでした!
九州・沖縄ブロック
ずっとおまんじゅうの写真が続いていますが皆さん大丈夫ですか?
ついてこれていますか?しょっぱいもの食べたくなってますか?
それでは最後、王者・博多通りもん控える九州・沖縄の戦いに参りましょう。
※不参加…佐賀県(城月堂:みるくまんじゅう 通販なし)
長崎県…(ミルクまんじゅうなし)
宮崎県(ひむか屋:宮崎マンゴーみるく饅頭 ふるさと納税のみ)
鹿児島県(竜之家:おかしもぜ 注文ミス?買えてなかった)
沖縄県…(ナンポー:ナンポーの塩ミルクまんじゅう 在庫切れ)
明月堂:博多通りもん(福岡県)
開封時に漂うバターの強い香り、濡れたように光る艶のある皮。
やはり別格。厚みこそ控えめではあるものの、みっしりと詰まった餡は妖艶さすら感じます。
久しぶりに食べましたが、やっぱり美味しいですね…。
ミルク餡は水分量が多く、舌でそっと触るだけで潰れる柔らかさです。
今回、他のミルクまんじゅうと食べ比べたことで改めて感じたのが、他にはないハチミツの強い甘みです。
しっかりとハチミツの主張はしながらもミルクとバターをしっかりとまとめ、一体感を生み出してくれています。
清正製菓 :阿蘇みるく饅頭 みるるん(熊本県)
コンパクトでかわいいサイズのみるるん。
くまもんパッケージのものがあったのでそちらを選んでみましたが、中の袋はくまもんじゃなかったですね。
パンのような匂いがしていましたが、食べてみるとチーズのようなコクと塩気が感じられます。
サイズも小ぶりですし、バターでなくマーガリンを使っているのでとても軽く、気軽にポイポイ食べることができちゃいます。
遠足のおやつに入っていたら嬉しい!
お菓子のうめだ:ミルクまんじゅう 佐伯小町(大分県)
わー!皮が柔らかすぎて、袋にくっついたところが持っていかれてしまいました。
つるんとしていてきれいだったのですが、中の餡が見えちゃってます。
餡が滑らかなのに加え、破れてしまうほど柔らかい生地もとてもクリーミー!
餡と生地との一体感は今回随一で、もはやこれは飲み物と言えるレベルでした。
菊屋:串木野ミルク饅頭(鹿児島県)
ツヤ、膨らみ、持ち重り…。ビジュアルが満点です。
おだやかにミルクが香っていますが、味は果たして!?
えっ!めちゃくちゃ美味しい!!!
特筆する個性は感じられないのに、すごく美味しいんですよ。
試しに餡だけ、皮だけと食べてみましたが、別々ではいたって普通の”美味しいミルクまんじゅう”を構成するパーツでしかないんですが、一緒に食べてみるとシナジーがすごい。
かなり甘いのですが後味はスッキリしているのもとても不思議です。
ミルクまんじゅうを(ほぼ)制覇!
36都道府県、全57種の「ミルクまんじゅう」たちの熾烈な戦いが終わりました。
どれも似ているかと思ったら各都道府県で全然味わいが違い、笑いあり、涙ありのドラマも起こり、たいへん盛り上がる大会となりましたね。
味わいの分布はこんな感じ
それぞれ美味しかったのですがその味わいを分布に表すとこんな感じです。
餡がなめらかなものはバターの風味も強く、生地もクッキー風など洋のものが多く、餡がどっしりしたものは豆の味を強く感じられるよう、生地はシンプルな製法のものが多かった印象。
逆に餡はぽくぽく系だけどバターやミルク強めだったり、なめらかで水分の多い餡でも皮は伝統的なおまんじゅうに近かったり…といったものも、ギャップが化学反応を生んでおり、どれも美味しかったですね。
個人的な好みですと
という感じ。安芸れもんとマンマローザはリピートで取り寄せしたいと思っているほど気に入っています。
番外編ですが、味わいが博多通りもんに近いもの、というランキングだと
ミルクまんじゅうという枠を超え、かなりフリーダムなものだと
という結果になりました。
ご縁まんのぷるんぷるん感はぜひ一度試していただきたいです。
総カロリーは
今回食べたミルクまんじゅうの中で、一個あたりのカロリーが一番高かったのは青森の「津軽の恵み」で186kcalでした。
あとはだいたい100~130kcal台のカロリーが多く、サイズが極端に小さいよかっぺ茨城ミルク小饅頭では30kcal、他の小ぶりなものだと50~60ほど。
今回食べたミルクまんじゅうのカロリーを計算すると、何と5759.5kcal。
3日分以上の必要カロリーをこの1日で摂ってしまいました。
”あすけんの女”こと未来さんもこの表情。
まとめ
みんなちがって、みんないい。
”幸せ”を形にしようとしたら、ミルクまんじゅうになるのではないでしょうか。
今回はこの小さなお菓子をきっかけに、まだ行ったことのない都道府県へ思いを馳せ、地域の文化や歴史を調べてみるなど、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ここまで読んでくださった皆さんも、旅行先でご当地ミルクまんじゅうを買ってみたり、他の銘品に隠れていた地元のミルクまんじゅうを愛でてみたりしてはいかがでしょうか?
何人かで食べ比べて利きミルクまんじゅうをするのも楽しそうですね!
筆者は今回一人で60個近くミルクまんじゅうを食べ比べて舌の根元に口内炎が2つでき、本当に「まんじゅうこわい」の状態になっています。
次回は「T(鳥型サブレ)‐1グランプリ2024」でお会いしましょ
う!
それでは。
おわり
2023.10.20追記
こちらの記事はオモコロ杯2023にて銅賞を受賞いたしました!
うれし~~~~~い!
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