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メタバースを知るべき時が来た

はじめに(読み飛ばしていいです)

イノベーター理論、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
新しいアイデアや技術、サービスが市場へどの程度普及しているかを表すマーケティング理論のことだそうです。イノベーター理論では、製品の普及の過程を、以下の5つの層に分類しているそうで。
以下、イノベーター理論についてのコピペ。wikiより。

イノベーター(Innovators:革新者)
新しいアイデアや技術を最初に採用するグループ。リスクを取り、年齢が若く、社会階級が高く、経済的に豊かで、社交的、科学的な情報源に近く、他のイノベーターとも交流する。リスク許容度が高いため、のちに普及しないアイデアを採用することもある。全体の2.5%。
アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用者)
採用時期が2番手のグループ。オピニオンリーダーとも言われ、他のカテゴリと比較すると周囲に対する影響度が最も高い。年齢は比較的若く、社会階級は比較的高い。経済的に豊かで、教育水準は高く、社交性も高い。イノベーターよりも取捨選択を賢明に行い、オピニオンリーダーとしての地位を維持する。全体の13.5%。
アーリーマジョリティ(Early Majority:前期追随者)
このカテゴリの人は一定の時間が経ってからアイデアの採用を行う。社会階級は平均的で、アーリーアダプターとの接点も平均的に持つ。全体の34.0%。
レイトマジョリティ(Late Majority:後期追随者)
このカテゴリにいる人は、平均的な人が採用した後にアイデアを採用する。イノベーションが半ば普及していても懐疑的に見ている。社会階級は平均未満で、経済的な見通しは低く、社会的な影響力は低い。全体の34.0%。
ラガード(Laggards:遅滞者)
最も後期の採用者。他のカテゴリと比較すると社会的な影響力は極めて低い。変化を嫌い、高齢で、伝統を好み、社会階級も低く、身内や友人とのみ交流する傾向にある。中には、最後まで流行不採用を貫く者もいる。全体の16.0%。

普及学-Wikipedia

市場への普及率、すなわち世の中の何割の人が知っていて、使っているのか、段階的に表しているらしいです。

イノベーター理論とは?5つのタイプと具体例を解説!

今、メタバースはどの位置になるのでしょうか。
ぼくの観測範囲では、2022年の段階で「メタバース」という言葉の意味や概念の説明できた人は10人に1人もいなさそうです。(狭い観測範囲とか思わないでください。)
しかし、ぼくの観測に反するように、2022年後半はメタバース関連の情報がものすごく増えていると思います。それも急激に。
さらに、今まではある程度専門的な知識が必要だったメタバース関連のデバイスも、簡単に操作できるものが増えました。クッソ値段高いけど。

以上を踏まえて、ぼく個人として2023年の2月あたりで、「メタバースを使う」という観点で見るとイノベーターからアーリーアダプターに変化しはじめているのでは?と思いました。
感覚で物事を語ってはいますが、世の中に本格的に「メタバース」という言葉が広がり、使う人が増える年になりそうだなと考え、自分のアウトプットのためにもこの記事を書くに至りました。

メタバースの夜明けは、空が白んでいる程度か、あるいは、すでに水平線から太陽が出ている程度かわかりませんが、未来の自分がこのnoteを見てどう思うのか楽しみです。


とある定義の仮想空間メタバース

メタバース(metaverse)という用語はメタ(meta)+宇宙ユニバース(universe)を組み合わせた造語です。1992年、サイバーパンクを題材にしたSF小説「スノウ・クラッシュ」に登場する架空の仮想空間サービスの名称で登場しました。(詳しくは後述)
現在、メタバースはいくつかの意味で使われている風潮があると思います。
おそらく現在のメタバースのニュアンスは『電子空間上で作成された世界』と思っています。
しかし、昨今のメディアや企業で使われているっぽい、より具体的な意味を独断と偏見であげると、

  1. インターネット上の仮想空間

  2. 現実世界のコピー空間(模擬空間)

  3. 現実世界にデジタルデータを重ねた空間

こんなところでしょうか。

「インターネット上の仮想空間」という意味のメタバースは、映像作品でも多いので一番想像しやすいと思います。マトリックスとか、ソードアートオンラインとかですね。

「現実世界のコピー空間」は商業利用が多いと思います。物件の部屋の中を360°スキャンし、そのデータを使って物件の内覧を行えるサービスがすでに導入されています。

「現実世界にデジタルデータを重ねた空間」ではARが広く知られていると思います。例としてはPokémonGoなどです。次の技術としてMRもありますが、こちらはまだまだ一般ユーザーには関係の話なのかな、と思います。

とある定義の仮想空間メタバースでは、とっつきやすく、理解しやすいであろう「インターネット上の仮想空間」に関連するメタバースの定義と歴史を振り返ります。

まずは1992年です。サイバーパンクを題材にしたSF小説「スノウ・クラッシュ」に登場する架空の仮想空間サービスの名称でメタバースという言葉は生まれたそうです。(筆者生まれてない。)

Snow Crash:Google ブックス

あくまで小説の中の設定であり、現実として何かあったわけではないので以上で説明オワリです。

次は、2003年に登場した「Second Life」です。
Second Life(セカンドライフ)は、3DCGで構成されたインターネット上に存在するメタバースとして認知されました。
100万以上のユーザーが押し寄せ、著名人の公演を聞き、音楽ライブに参加して、アルマーニの店で買い物をしていました。アマゾンすら拠点を置くことを考えていたそうです。ちなみに、アバターで疑似的にエロい行為に及んでいた人も多かったらしいです。エッチィなぁ。

アバターの画像:Second Life
なんかエロい。いや、公式の画像だから。

しかし、グラフィックの不具合や接続速度の低下が発生。
当時の技術の限界があったことに加えて、2004年にFacebookという当時の最強SNSの爆誕による爆風で吹き飛んでしまいました。実は現在もサービスが続いています。

次の紹介は「Fortnite」です。Fortniteは2017年に登場したオンラインゲームです。

Fortnite

Fortniteはいくつかのゲームモードがありますが、そのうちの一つの「Creative(クリエイティブ)」ではオリジナルのメタバースを創り上げることができます。
また、日本ではFortniteの中で星野源がライブを開催したのもまだ記憶に新しいところです。
さらに海外に目を向けると、トラヴィス・スコットが「Fortnite」で音楽ライブを開催し1230万人が参加しています。
公式より以下の動画です。マジで見てください。ビビります。めっちゃ楽しそう。

身振り、手振り、ジャンプ、ヘドバンまでできるのもライブ感があって、メタバースにおけるライブ体験の走りとしては十分すぎませんかね…?
現実ではありえない表現が数多くあり、現時点でもメタバースの可能性を感じるライブだと思いました。(巨大なトラヴィス・スコットが光りながら踊ってる姿などメタバース感ありますね。キマってる感じがある。

さらに最近でより身近に登場したメタバースは2020年の「あつまれ どうぶつの森」。

あつまれ どうぶつの森 | Nintendo Switch | 任天堂

通称「あつ森」は先述した「Fortnite」から技術的に何か新しくなったわけではないですが、社会現象として注目すべき点があると個人的には思います。
それは、多くの企業や団体があつ森というメタバース内のコミュニティに注目して、ゲーム内の機能を使ってさまざまなマーケティング施策を行ったことです。
特に、アパレル企業が自社のロゴやデザイン、実際に存在する商品の見た目になれる”マイデザイン”をあつ森上に公開するという現象が起きました。
マイデザインとは、自分で描いたデザインやインターネット上で公開されたデザインを、洋服にしたり地面に貼り付けたりすることができるゲーム内の機能のことです。
以下、実際にあつ森にマイデザインを公開した一部の企業団体一覧。
ちなみに、ぼくはNEW ERAの帽子のマイデザイン使わせていただいてました。

・ジェラートピケ
・LE FOYER
・ユミカツラ
・ノントーキョー
・MarcJacobs
・ヴァレンティノ
・テンボックス
・ANNASUI
・アディアム
・キャンディ
・ RiLi
・ACDC RAG
・ニコアンド
・XLARGE
・シグフリークス
・TASAKI
・エディットモード
・NEW ERA
・ユニクロ
・コメダ珈琲
・他にもいろんな美術館とが載せてるらしいです。多すぎ。

出典:いろんなところ。ぼく調べ、まだまだある

ほかにも、企業が”夢番地”と呼ばれる、あつ森の中の住所のようなものを公開し、企業が作った島(仮想空間)をプレイヤーに遊んでもらう施策なども実施されました。ある種の企業のブランドテーマパークのようなもので、どの企業も工夫を凝らしています。その中でも完成度の高い企業のものは有名になっていて広告効果が出ていたと思います。
また、マイデザインを載せていたgelato piqueジェラートピケ)は、現実世界であつ森とコラボした商品が発売されました。

あつまれ どうぶつの森 meets GELATO PIQUE
あつまれ どうぶつの森 meets GELATO PIQUE
かわいい

ここまでがぼくが思う、過去から現在までのメタバースの系譜です。
過去の流れを汲み取っていくと、今後はゲーム関連が多くなっていきそうなことがわかります。また、商業的にも、エンターテインメント的にもコミュニティが作られるものにメタバースは相性がいいようです。
しかし、まだまだほかにも未発掘の可能性があると思うので未来が楽しみですね。




気が向いたら2022年あたりのメタバースのトレンドを書く、書くかもしれない。



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