功利

普段は意識しちゃいないが、有事の際には適切な根拠や引用を示しながら説明をする方だと自己を認識している。物事の性質に対し適切なフォーマットで行動をすることを基本のモットーの一つとしている。

ただやはり元来の気質として私は自分にも他人にもあまあまのやさやさのニコニコちゃんであり、先に述べた通り毅然とした公のフォーマットを示すのは「有事」の際のみであり、ニコニコでいられない有事というものは一般的にもストレスのある代物あり、ストレスであるならば状況は可能な限り有事でない方が良いと私は考えている。

有事を仕掛けて来ればかなり前のめりに応じるし、運以外の要素で負けてやるつもりなどは毛頭無いが、できればものすごく来ないでほしいのである。

そのようにできている。物事全般も私と同じ構造でつくられてある。法律なり条約なり、なるべく有事でないほうが良いために、最低限のニコニコの曖昧ではない公然の(=有事的フォーマットを利用した)契約を予め取り決めておこうと行われているのである。

功利立ち回り集

有事をつくらないことを私は兎角重要視している。感情を害さずに主張は公然と行う。それがずっと大事だ。

以下はよくありがちな日常の有事の例だ。あまりにもありふれすぎている且つ別の原因が絡んでそうなので余計な流れ弾を無限に生みそうで例として不適切な気もするが、とりあえず書いていく。

「○○さんこの日空いてますか?食事に行きませんか?」
「ごめんなさい、無理です」
「ではこの日はどうですか」
「すみません、この日も無理です」

みたいなやりとり。こういう日常の有事があると思う。これはわざと極論を言うと自分のプライベートを犠牲にするか、相手との関係性を犠牲にするかの二択を迫られる有事である。また相手も、可能性のない相手に何度も誘うと言う無駄行為をずっとすることになり立ち回りが非合理的である。決定的な有事を事前に防ぐにはどうしたら良いだろうか。

レベル0 忙しい

「○○さんこの日空いてますか?食事に行きませんか?」
「すみません、ここ最近はずっと忙しいんです。」

これは結構一般的なタイプの気遣いではなかろうか?これで終わらない場合、功利よりももっと別の部分に原因がある気がする。
しかし、「忙しいと言われるんじゃあ理由がわからなくて無限に誘ってしまう。」と言う勢力がごく稀に存在する気がする。そうだとしたら、それも言わなければ伝わるはずがないだろう。言おう。

レベル1 自己開示

「まだ関係構築が浅くだからこそ仲良くなりたいと考えダメ元で誘っているので気兼ねなく断ってもらって構わないのですが、○○さんこの日空いてますか?食事に行きませんか?」
or「ドストレートに言われないと分からないので今後もずっと無理そうだったら無理だと言って欲しいのですが、」

正直な理由で断ってほしい場合、ここまで説明するのが適切な功利と言うものである。
しかしこれは功利ではあるが、とはいえ今回のケースだと、1対1であることや許可をしたとは言え断らせることには変わりはないのと、また興味のない自己開示自体を不快に思う人間も珍しくはないのと、同じように謳っておきながら事実を言うと逆上してくるリスクもあるため、「良いと言うのなら正直な理由で断ろう」と思う確率は結構低い。功利主義者たるもの「功利をやったのだから、後学のための功利的な正直さが必ず帰ってくる」と考えてはならない。交番か何かの前で書面に記録したり録音したりさせながら頼むとかならワンチャン?
ちなみに「無理なら無理だと言ってもらった方がお互いのためだと思うので」みたいな功利を示すは、お前にとってはプラスでも相手にとっては誘われるというマイナスが0になるだけであるため、言語道断である。
相手が「お互いのためだと思うので予め言いますが無理です。」と言ってくる分にはかなり優しい立ち回りだと思う。これは相手のプライドを傷つけ逆上させる可能性があるので話のわかる人に言う必要があるが。

レベル2 二度目の誘いをブロックする

「ごめんなさい、ずっと忙しいのです。暇なときにこちらから誘いますね。」
「了解しました。暇になったらご連絡をお待ちしていますね。」

1度目は仕方ないにしても、少なくとも二度目からは功利で「誘わない」「誘わせない」ことが重要である。分かると思うが、こちらから誘います、がポイントである。

レベル3 思想上の問題

「(仲の良い友人や交際している人などの)例外を除いて食事は一人ですることに決めているんです。」

これめっちゃ理想だと思う。短いフレーズの中で全部言ってくれている〜〜〜〜〜〜!レベル2までだと「いつになったら暇になるかな」と考えてしまう無駄が生まれるので、理想の立ち回りには1歩およばない。
逆上の可能性を考えると括弧内は言わずに、「例外って?」と突っ込まれたら言うくらいで良い気がする。他の知人とよくご飯に行くことが知られていて突っ込まれた場合は「最近はそう言う時期で確かにいろんな人と行ってしまってはいるんですけどね、でも基本の考えとしてはそうなんです。」と付け加えても良い。最近に限らず行く場合でもそれで良い。話のつじつまが合うことが目的なのでなく、功利的に断ることが目的だからである。

個人的理想

「ごめん、仲良くなりたい人がいると気軽にすぐ誘っちゃうから、気軽に断ってほしいし、逆に行ったからすぐどうこうってつもりではないんだけど、ご飯に行かない?」
「ごめんね、例外を除いてスケジュールがいっぱいなのと、ご飯は例外を除いて基本1人で食べるタイプなんだ。」

〜互いがより同情的である場合〜
「ふむ。例外とは?逆上しないので教えてほしい。教えている時間の謝礼は払います。」
最寄りの交番前に移動、以後逆上しない誓約書を提示。
「〇〇の部分が一般的に難しいだろうと思う、また説明した部分の改善が見られても主観とは不安定なものなので食事に行けるとは約束できない。」

〜さらに追加するとしたら〜
「了解した!暇な日に連絡くれるの待ってるね!また食事に行くことは合意とはみなさないので気軽に!」
「ありがとう!!!!!!!!」

あゝ、理想的だ・・・。違和感に思うかもしれないけど、個人的には結構マジでそう思っている。ファインプレーすぎて涙出そう。

功利の弱点

断ることをうまくやれるのが功利の強みだが、何かを打ち出すことには比較的向いていない。いや、全然できるけれども、それでも何かに対する返答と何かに対するやんんわり断り以外は弱い。提案や会話の開始が弱い。

「伝え漏れていたかな?こう頼んだと思うんだけど・・・」とか言ったらまあまあ強烈な嫌味にも聞こえるだろう。

だから、これだけ功利功利言ったあとだが、功利は単に手段の1つであって万能ではない。

例えば人はみんな話したがりだから聞き上手な方が良い、というのは実際そうっぽいのである意味合っているが、話してがいなければ聞き手も生まれないわけなので不本意に聞き手になった場合にも可能な限り話し手に感謝しなくてはならない。

自分に優しく、他人に優しく。状況には合理的に。大抵は必ずそうやるとかなり自然である。

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