退場しない、正直に進捗を報告する、正しい努力を積み重ねる、やる前にこれ以上は無理だと思うくらい調べ尽くす。人の目など気にせずに…無心に。

どんな夢想家でも経験を積んで真剣に検討すれば、できることとできないことが分かってくる。

人生はどうなるか分からないといえども、周囲の人間を見ていれば自分がどういう層に位置するのか想定がつく。その上で分からない、思ってもないような何らかの機会もあるだろうが。

どうすれば良いのか分かるようで分からない。手間より結果のありそうなものとか、より生産性（のジャンルは問わない）の高いことから何か活路を探している。

YouTubeはすごい。私はなるべく太く長く、できれば不老不死で永遠に生きたいと願っているが、YouTubeは作成した時点で1倍であったはずの私の撮影分の時間が2倍になるし、再生されればそれ以上になっていく。送料では人生2周する可能性がある。有難う。費用対効果が高すぎる。

ところで最近太ってきたのでしぶしぶ筋トレ（これも健康になるので費用対効果がやばすぎ）を行う。が、想像よりも少し太っていたため即消去。気に食わないものを消去することは至極当然である。

私は別に筋トレを見せたいわけでも、等身大の生活を共有したいわけでもない。YouTubeの企画を行っているわけではない。自分にとって生産性の高いが気が進まないことを行うと共に、それを撮影し寿命を地道に伸ばしているだけである。何らかの形でみなさんの目にとまれば嬉しく、意外とYouTube行けそうだな！と踏めば今後変える可能性は十全にあるが、現状は費用対効果の高いことを、苦労しないですぐできるものを、即、行っているだけである。

だから消す。太っていることは心に留めつつ気に食わないものは躊躇わずに消してやる。ここに我慢は不要である。コンマ1秒でも速く消すべきである。合法の範囲で幸福度を上げるだけでなく下げないことが重要だ。

だからこそ私はこう述べたい。
「SNSに写真をアップロードする際は、可能な限り強く加工しよう」、と。
無加工の自分の顔が好きだとか、素に近い写真を思い出として残しておきたいだとか、マッチングアプリ用なので顔がほぼ資本の全てであるだとか、そういった場合は構わないけれども、「現実と違いすぎるから少し弱めに」みたいなバランス感覚故に加工していない場合、つまり本当は加工しまくりたいという場合、遠慮なく、め・ちゃ・く・ちゃ加工しよう。

合法の範囲で最大の成果と幸福を手に入れるべきだ。現実は現実で適切に努力する。しかし、SNS上ではSNS上の自己を完全に展開する、誰もを魅了する、二百%出し切る、そういうマインドが適切である。そもそも現代における美人というのは加点の多い顔ではなく減点の少ない顔であるから、加工で原点を減らすことは相手にとっても認識のためのコストが下がりより良いSNSライフを送ってもらう手助けとなる。

強い加工は自身の幸福度を高め、現実ではできないことを可能にし、相手への善意でもあり、個人のプライバシーを守ることにもつながる、超跳躍的高等技術なのである。

加工は嘘じゃないかって？嘘が真実への冒涜であることと同様に、真実もまた嘘への冒涜と言えるのである。積み上げる選択肢があるなら、鳥瞰して見て回るという選択肢もあるだろう。両者ともに分子のあつまりを時間が動かしている世界というものに魅入られているのみなのである。（基本的に真実のほうが妥当ではあるので、嘘と真実を同質と見做すことはできないだろう。）

話は脱線したが、注意点がないわけではない。前言撤回のようで申し訳ないが、加工しようを鵜呑みにすると最終的な幸福度は低くなる可能性のほうが高い。加工していない顔を受け入れられない、評価されるにつれ、個性を否定されていると同義であることに気が付くだろう。

なので、あなた自身まで加工してはいけない。適切に高飛びするときにはこれが重要だ。あなた自身は加工しない。あなたの写真の加工を行う。SNSというフィールドにおける最適解を出す、非常に限定選択的な手段として、最大限、遠慮なく写真の加工を行う。

筋トレ動画を消すときも同様、決して私自身から逃げない。私の人生から私は退場しない。正直に進捗を報告する、正しい努力を積み重ねる、やる前にこれ以上は無理だと思うくらい調べ尽くす。人の目など気にせずに…無心に。