見出し画像

子育て中のお片づけ、どうしていますか?

本日の交流会で、「子育て中の方は、いつ片づけをしていますか?」という質問をいただきました。大切な質問をいただき、ありがとうございます!

私には子どもがいないので、ぜひ子育て中のラボメンバーさんに、どうしているかを教えてもらえたら嬉しいです!ぜひこちらの掲示板にコメントをお願いします(訪問レッスン生の方は、どうして訪問スタイルの片づけに挑戦しようと思ったのかを教えてください)。

8割は子育て中

このお仕事をはじめて驚いたことが、ご依頼いただく方のほとんどは子育て中の方だということでした。

ここからは、私が知っている限りのことにはなりますが、訪問レッスンを受けてくださっているお母さんたちのケースをお話ししていきます。

特に多いのは…

訪問レッスンを受けてくださるお母さんは、まだ園に入る前のお子さんがいらっしゃるケースがほとんど

「職場復帰に向けて、いまのうちにおうちの環境を整えたい。」そんな思いで、早い方だと産後2ヶ月からお片づけに取り組まれた方もいらっしゃいました。

私がお片づけに伺う日は、お子さんを一時保育に預けられる方もいらっしゃますし、預かりなどは利用せず、お子さんの面倒を見ながらお片づけをする方もいらっしゃいます。

お子さんも同席の場合は、
①私の方で片づけるカテゴリーのモノを出す
②お客さまにモノの見極めをしていただく
③私の方で収納をする

という流れで、基本的には「モノの見極め(整理)」のみをお客さまに行っていただき、それ以外は私の方で進めるという形です。

途中でお子さんのごはん、寝かしつけ、オムツ交換などでお客さまが席を外している間に、私の方で服を畳んでおいたり、しまえるモノは先にしまっておいたり、捨てるモノを処分できるよう準備をしたり…状況に合わせてできることをどんどん進めていきます。

他には、土日にレッスンを入れて、ご主人にお子さん(ご兄妹も)を見ていただく(公園などに外出されるケースが多いです)こともあります。

復帰後のお母さんの場合

職場復帰されている方の場合は、平日に有給を取得して訪問レッスンを受けてくださる方が多いです(本当にありがたいことです)。

有給が取りにくい方は、土日のご依頼がメイン。こちらも、ご主人に子どもの面倒を見てもらったり、難しい場合は上記で書いたように私がメインで動き、お母さんにはモノの整理だけをしてもらったりしています。

自分で片づける場合は?


自分で片づけを進めていく場合は、「自分が集中できる時間の確保」が最優先事項になります。何事もそうですが、いくら「やりたい!」気持ちがあっても、「できる時間」がないと、できないからです(だから皆さんに、いつ、どうやって時間を作っているか、教えてもらえたら嬉しいです)。

家族にサポートをお願いするとか、一時保育を利用するとか、早朝や寝かしつけ後に頑張る…とか。個人的には、皆さん普段からもう十分頑張っていると思うので、あんまり「頑張る」を選択肢として書きたくはないのですが…。

日々コツコツ続けるのが得意な方なら、「“15分でできる”範囲の片づけを、日々続ける」というのもおすすめです。例えば、靴下を1回で一気に片づけるのではなく「今日は冬物だけ」「次は夏物」「今度はタイツ」のように。子育て中は、長時間なにかに集中する時間を取ることが難しいので、カテゴリーをさらに細かくして着手すると取り組みやすいです(子育て中でなくてもこのやり方はおすすめです)。細かいカテゴリーは各片づけ記事に書いているので、参考にしてみてください。

そこまでして片づけたいの…?

ここまで読んで、「片づけするだけのために、いろんな人の力を借りたり、一時保育や、有給取ったりする人もいるの?」と驚く方もいるかもしれません。

お客さまが「そこまでしてでも片づけたい」という気持ちで、そのためにどうしたらいいかに向き合ってくださっているということ。それがいいとか、そうじゃないとけないということではありません。でも交流会の中でメンバーさんも言ってくれていたけれど、長年の片づけたい!という「ふつふつとした想い」が溢れてはじめて着手できるようになることって、必ずあるんだなぁと感じます。

もしかしたら今は、頑張って進めることよりも、片づけに取り組む他のメンバーの皆さんに刺激をもらって、「ふつふつした想い」を溜め、エネルギーに変えるための準備中という方もいるかもしれないですね。

答えが「ノー」でもいい

もうひとつ、しっかり伝えておきたいのが、「そこまでして片づけをしたいのかな」の問いに、「ノー」と答えることもまた正解だということです。

「ととのえるラボ」というものに参加してみたけれど、いまの自分の状況には合わなかった。そういうふうに感じるということもまた、自分というものをもう一段階深く知れたということ。それだけでも私は「ととのえるラボ」の意味があったなぁと思います。

現実問題、いまは日々のことをこなすことだけで精一杯。
片づけより大切にしたい時間や、やりたいことがある。

そのことが「わかった」ということ自体が、片づけることよりも大事なこと。

いまの状況はあくまで一時的なもので、一生続くことではありません。ラボの告知をしたときに「子どもが園に入ったら片づけよう、と思っていたんです!」という方もいましたし、「いますぐに片づけたいので、訪問で頼らせてください!」とご連絡くださった方もいらっしゃいました。片づけができるタイミング、やりたいタイミングが来たときに、片づけはいつでもできるので、焦らずに。

片づけは「頼ること」がスタート

片づけは、頼ることがスタートだと思っています。人に頼ることが苦手な人ほど、多くの物事を抱え込み、結果としてモノが増えてしまうからです。

ととのえるラボに入れたということは、片づけのプロに頼るというゆるしを自分に与えてあげたということ。それではこれから、片づけを進めていくために、ほかには誰に、どんなふうに頼ったら良さそうですか?

時間がかかるからこそ良いことも

お子さんの面倒を見つつのお片づけは、やっぱり時間がかかります。

でも「時間がかかる=悪いこと」ではありません。逆に、時間がかかるからこそ良いこともたくさんあります。

お片づけの訪問レッスンでは、月に一度の訪問で、1年以上の時間をかけてお片づけをしていく方もいらっしゃいます。時間がかかった方は口を揃えて「時間をかけてよかった。」そして「私の場合だと、急激に片づけても身につかなかったと思うんです。」と。

私たちがいまやっているような「片づけ」はつまり、自分が変化していくことでもあります。人は急には変われません。もちろん変化にすぐ慣れることができる人もいますが、心を置き去りにして、モノだけが急激に変わってしまうと、その変化についていけないこともあり、自分とお家がチグハグの状態になってしまう方もいます(好転反応みたいなもの)。

実際、訪問のレッスンでグワァ〜っと片づけると、その変化を理解(体得)するのに時間がかかることもあります。「確かにキレイになったけど、これでいいんだっけ…?」みたいな感じ。そんなときはしばらく留まって、自分の心を深める時間にしてみましょう。「そのとき」がくれば、また次のステップへ進めるのです。

長く片づけに向き合うということは、自分を深める期間が長く取れるということでもあります。こういうスローな片づけ方も、味わいがあっていい。本当に、人それぞれで良い。片づけへの向き合い方って正解がなくて、そこがとっても好きなところです。

ここから先は

135字

この記事は現在販売されていません

最後までお読みいただきありがとうございます!いただいたサポートは、片づけの普及活動に大切に使わせていただきます。