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うつ病の”見えにくさ”に悩んだ日々~初期から診断まで~

🎈うつ症状は見えにくい

今回はうつ病についてのお話です。

うつ病でまず困るのは、”症状が目に見えないこと”だと思います。体のケガのように一目でわかるものなら、本人も周囲の人もすぐに気づけるでしょうが、うつ病は心の問題であるため、そうもいきません。

🎈見えにくさによる問題

”はっきりと目に見えない”ということは、2つの問題を生み出します。
① 自分の状態を自覚しにくいこと。
② 周囲の人から理解されにくいこと。 

この記事では①の「自分の状態を自覚しにくいこと」についてお話ししていきます。私はこの問題によって、2~3年ほど病院に行くのが遅くなってしまいました。

🎈気づきの遅れ~うきまろの体験から~

初めて私にうつ症状が出てきたのは大学生の途中からでした。その頃から謎の無気力感にとらわれ、徐々に授業の欠席が目立ち始め、単位を落とすことが多くなってしまいました。

それだけならまだしも、公務員試験の勉強にも取り掛かれず、結局ろくに勉強できないまま受験し、不合格になってしまいました。

そんな自分の状態を、私自身はずっと「怠けている」「甘えている」「疲れを言い訳にしている」と思っていたのです。

そこから私は、「失敗が続いている原因は"怠け"なのだから、次はもっと気合を入れて頑張れば済む話だ」と考え、2度目の公務員試験の勉強を始めました。しかし、これもすぐにやる気の炎が消えてしまい、去年の自分と同じ轍を踏むことになります。なまじ根性に自信があったことも、災いしたように思います。

そして、「なぜ自分は頑張れないんだろう…」「もっと頑張れたはずじゃ…」「頑張れない自分は皆より劣っている人間なんじゃないだろうか…」と、常にネガティブな考えをするようになり、頑張れない原因がわからないまま、どんどん自己肯定力を失っていきました。
とくに、”勉強”が自己肯定の柱でもあった私には、勉強を頑張れないことは大きなショックでした。

結局、私がうつを疑って病院に行ったのは、大学を卒業してから約1年後。一日中ベッドで過ごすようになってからでした。これだけの状態になった後ででしか、診察に行くことができなかったのです。

そこには単なる気づきの遅れ以外にも、「精神疾患の可能性を認めたくない」という、私の気持ちもあったからではありますが。ですがそれを抜きにしても、私は自分の状態を「怠けている」という言葉で済ませ過ぎていました。

🎈診断を受けて

医師から診断を受けたとき、少しホッとした気分になったことを、よく覚えています。それは、自分の状態を他人にも説明しやすくなったからです。

診断を受けるまでは、「なぜかよく分からないけど不調」という状態なので、誰かから進路について聞かれても、「なんか不調だったから就職先決まってない」と言うほかなく、その説得力の無さに冷や汗が出そうでした。「こんなセリフを聞いたこの人は、私のことをどう思っただろう?」と。

診断を受けてからは、同じ質問が来ても「うつ病になってしまいまして」というように、説明しやすくなりました。もちろん、「うつ病ってただの甘えでしょ?」という言葉が返って来ないかが恐ろしい、という問題は残りますが、私にとっては大きな進歩でした。

また、医師から診断を受けることで、自分を責めることを、ある程度抑えることができました。「頑張れないのは自分の怠けや甘えのせいではないか」という自問自答の連鎖を、専門家の言葉で断ち切ってくださるからです。

「甘えではない」、「脳の神経伝達物質の働きの問題」、「誰でもなり得る」、「むしろ頑張りすぎ」・・・。これらの言葉でどれほど気持ちが軽くなったことか。

もしもあなたが、ご自分がうつ病ではないかと気にされているなら、早い段階での診察をお奨めします。以前の私がそうだったように、診察は敷居が高いと感じるかと思いますが、相性のいい先生やカウンセラーさんを見つけられたら、とても心強いですよ(^^) 

それでは、今日はこのあたりで。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

おまけ ハート撫で


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